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順和13年8月16日 5

 時間は12時50分。武田さんが、次は13時20分から再開します、と伝えた。私たちは、バトルロワイアルゲームのFrontier of the Field知ってますか、と彼女に聞いたが、彼女はタイトルは知っているがやってはいない、と答えた。何かやってるゲームありますか、と聞いてみたが、特にないようだった。しかし、武田さんはFotFはゲーム実況でよく見ていて、少し気になってはいると言ってくれたので、私たちは実際にやっているところを見せてみた。


 「このヘリコプターから下に広がる街まで下りて行って、そこに武器があるから拾って、最後の一人になるまで生き残るゲームです」とかわみんが説明するが、武田さんは、YouTubeでみてるからそのくらい知ってます、と返した。


 喋りながらやっていると、最序盤で私がやられてしまった。「最近始めたばかりなので、まだ慣れてない」と、私は武田さんに言い訳した。私は、武田さんと一緒にかわみんの画面を見ながら話した。彼女も、実況者を見ているから、それなりに知識はあるようだった。武器の名前とか、よく出てくるものはある程度「聞いたことがある」程度の認識にはなっているようだ。かわみんはゲームがうまいが、今回は最後の10人になったところでやられてしまったようだ。


 私たちは、レッスンが始まるまでの約10分、アイドルのことについて話した。武田さんは、まだアイドルを推し続けているようだった。来週の日曜日、Sunny Driveというアイドルのライブがあるらしい。今はそれを楽しみにしながら毎日を過ごしているようだ。私は、いつか、ヘリアンサスガールズのライブを楽しみにしてくれる人がいてほしい、そう思いながら、「楽しんでくださいね!」と武田さんに伝えた。


 ヘリアンサスガールズは、名前が発表されてから日が短い。私は、ライブとかやっていくうちに、少しずつ地元で有名になっていければいいな、程度に思っている。ただ、誰かのあこがれになりたい。1人だけのだとしても。その一心で私はアイドルを目指しつづてきた。2週間ほど前に、オーディション合格通知が届いたときに、間違いなく最初の壁は超えられた。これから続く壁も、最初のものよりは高くないだろう。だから、私の中にはある程度自信が生まれていた。


 私は、武田さんにこの思いを話した。かわみんも、これから私たちのことを推してくれると嬉しいです、と伝えていた。武田さんは、「これから有名になっていくことを信じて、私たちはあなた方を応援し続けたいと思っています」とメッセージをくれた。


 感傷に浸っていたが、時間は13時20分を3分ほど過ぎていた。武田さんは、午後のレッスンを始めます、と私たちに向かって伝えた。


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