表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
46/261

順和13年8月15日 1

 朝起きると5時半だった。もう日はのぼっている。私は歯を磨いて、お風呂の追い炊きのボタンを押した。およそ30分で温まるので、私はそれまでお茶を淹れて時間をつぶした。緑茶にはカフェインが比較的多く含まれているといわれているが、タンニンがそれを打ち消すのでそこまで効かない、と何かで読んだ覚えがある。カフェインの効果を最大限に得たければコーヒーを飲むといいらしいが、私は匂いが好きなものの、あの苦さが苦手で、砂糖が入っていても飲むことができない。ポットに水を注ぎ、スイッチを押すと、お湯は約5分で湧く。私は筋トレをしながら、お湯が沸くのを待った。


 私はいわゆる猫舌だったが、最近は慣れてきた。電子レンジの上に置いてあるお茶っぱを取って、ティーバッグに入れる。そのティーバッグを急須に入れて、お湯を注ぐ。大体30秒もすれば、もう十分にお茶の成分は抽出される。私はコップにそそいで、目覚めの一杯の緑茶を口にした。熱いので、ゲームをしながらゆっくり飲んでいると、もうお風呂が沸いた。私はもうぬるくなったお茶を飲み干して、風呂場へと向かっていった。


 父親は仕事にもういっているが、弟と母はまだ寝ている。母も仕事はあるようだが、家を出るのは8時半なので、弁当が必要ない日はいつも7時前に起きている。私は、お風呂にゆっくりつかった。お風呂と部屋は遠いので、声が家族の部屋に届くということはない。だから、風呂であれば私は家族のことを気にせず歌うことができるのだ。私は風呂の前に持ってきたPCで音源を流し、歌を歌った。まだパート割は完全には覚えていないが、送られてきたmp3ファイルの中に、自分が歌うところだけボーカルが入っているものがあったため、歌いながら、聞きながら覚えることができるようになっていた。


 私は、少しずつ歌を覚えていくことにしていた。一度にまとめて覚えるのは難しい。そう思っているからだ。でも、風呂に入っているときは、歌ってストレスを発散したい。そう思ったので、私はフルで歌を歌った。


 「道端花」「希望の花言葉」「ナツアオソラ」をそれぞれ2回ずつ通して歌い終わると、私はのぼせないようにゆっくりと風呂を上がった。ドライヤーで髪の毛を乾かし、自分の部屋へと戻った。今は6時20分。私は5kgのダンベルをもち、10回を1セットとして計3セットおこなった。部活に必要な体力をつけるために、5月頃から始めたのだが、割と日課になりつつある。私は、筋トレしているところの画像を、Twitterに投稿した。


 トレーニングをしていると、時間がすぐにたつ。時間を空けながらスクワット3セットを行っていると、もう7時前になっていた。母親が起きたようだ。私は、親が作ってくれた朝ご飯、パンとゆで卵、そしてキウイを食べ、自分の部屋に戻った。何もすることがないので、パソコンを立ち上げて、Twitterを開いた。基本的にタイムラインはあまり見ないのだが、暇つぶしに見てみることにした。

 

 私は、ヘリアンサスガールズの仲間以外では、面白いコピペをまとめるようなbotや、ゲームの公式アカウント等をフォローしている。他のメンバーは、誰をフォローしているのか気になってみてみた。そかかは、色々なアイドルやモデルさんをフォローしていた。名前を聞いたことがないような人もいるが、ベリージェリーの重本など有名どころもフォローしていた。なっきぃは、私たちとプロデューサー、あと、ヘリアンサスガールズの公式アカウントを除いてあまりフォローしていないようだった。かわみんは、Twitterを作ってはおいたものの、全く投稿はしていないようで、フォローしているのは私たちと関係者だけだった。なーなんは、フォロワーは私と同じ傾向だった。


 私は、「ラーキングソウルの漫画を買ってくる」とツイートし、着替えて自転車に乗った。今は7時半過ぎだが、古本屋は8時にあく。ココからは自転車で20分なので、昼のカラオケにも間違いなく間に合う。私は、特に何も心配せずに向っていった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ