表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
44/261

順和13年8月14日  家 3


起きると17時を回っていた。変な夢を見た気がするけど思い出せない。覚えていれば起きてからメモを取ることがあるのだが、今はほとんど何も覚えていないので、書き起こすことができずにいた。私は、寝ている間に汗をかいてしまっていたので、シャワーを浴びて流した。


浴室から部屋に戻ると、時計は17時20分を指している。ドライヤーを使えば、髪は短いのですぐ乾く。私は、「本当は長くしたいけど伸ばすと体質的にかゆくなるから短くせざるを得ない」と友達には説明している。実際それもあるのだが、正直に言うと、髪の毛が短いのはそっちの方が楽だからである。


弟はもう塾から帰ってきていて、夜ご飯を作るための準備を行っていた。今日は水曜日なので、弟が料理する日になっている。昨日も暇だったから作った、としていたが、今日も予定通り作ることにした、とのことだった。


私は料理ができない。簡単なインスタントラーメンとかレトルトのカレーを作るのが精いっぱいだ。だから、私は料理が得意な弟のことを少しうらやましく思っていた。しかも、弟は髪の毛が私より長い。男子にしてはかなり長く、肩につかない程度の長さで、サラサラで清潔な髪質を保っている。今はないが、昔は生まれてくるべき性別をお互いが間違えた、と割と本気で思っていた。


私は、弟が料理を作っている間、スマートフォンでFotFを暇つぶしでプレイしていた。普段は負けるから面白くないが、時間つぶしにやるにはちょうどいい。たまに敵を倒せることがあるので、ある程度のストレス発散にはなっていた。何選化しているうちに、負けるのが当然、倒せたらラッキー、というメンタルになっていた。


数戦ほど終わらせて、スクリーンショットをTwitter上に投稿した。なっきぃがタイムラインに勝利(最後の1人になること)していたので、そのツイートにいいねを押して、今回1番良かった順位の画面写真をリプライで乗せた。


気づいたら時間は6時を回っていた。あと1時間ほどで夜ご飯はできるらしい。私は、先日送られていたダンスの動画を見返した。来月の発表までに、踊れるようになる自信は正直ない。だけど、意外と何とかなる、と私は楽観視していた。私は後列だが、前列のダンスがどうなっているかも気になった私は、そかかに「前列のダンスの映像見せてほしい」と送った。


私は、希望の花言葉を、歌いながら踊ってみた。難しいが、割と楽しい。他の4人も大して踊れていない、と言っていた。私は、他人より早く覚えて1番になろうとする必要はないが、手を抜いて後れをとってはいけない、と思うようになっていた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ