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順和13年8月13日 歌・ダンスのレッスン 9

体が慣れてきたのか、1こまがあっという間に終わった。その後もう1コマダンスを行い、今日のレッスンももうほぼ終わり、となった時に、長嶋さんは私たちに向ってこう言った。

「最後に、全員通して終わりにしましょう」


私たちは、隣の部屋に向かい、ダンスを行った。そかかとなっきぃは希望の花言葉ではフロントなので、今まで別々に練習していたため、2人のダンスを見るタイミングはなかった。長嶋さんは、スピーカーで、機械音声が歌っている希望の花言葉の音源を流した。


イントロ(歌詞に入る前)でわかったことは、2人と3人でだいぶ振り付けが違うということだった。わかってはいたことだったが、正直心の中で何となく似た振り付けであることを期待していたのでショックだった。私は、何となく覚えた振りを、一生懸命踊り続けた。2番のサビが終わり、長嶋さんは私たちにこう伝えた。


「今日はお疲れさまでした。次回以降も、このような練習となります。変わるかもしれませんが、できるだけ家でも、踊らなくてもいいので振りを見るとかしておいていただけると、今後の練習がスムーズに進むので、無理のない範囲でお願いします」


5人は、今日は1日ありがとうございました、次回もまたよろしくお願いします、と笑顔で伝えて長嶋さんのところを離れる。上の階の更衣室で着替え、解散となった。18時だが、日は沈まずまだ明るい。車のなかで、マネージャーの高橋さんと今後の予定を確認した。14日、15日はレッスンはないが、16日に希望の花言葉の歌の練習を行う、とのことだった。明日はレッスンはないけど部活がある。入ってから4か月ほどしかたっていないが、私はもう吹奏楽部をやめたいと思うようになっていた。


私はパソコンで歌を作るのが好きだった。PCに最初からインストールされていたソフトウェアに、作曲ができるものがあった。WAREHOUSE INSTRUMENTSというソフトだ。何となくいじっているうちに、私は作曲の方法(理論ではなく、そのソフトの使い方)を身に着けていっていた。しかし、思った通りの歌が作れないと思い、私は作曲理論の勉強を初めた。これが、私が音楽にハマったきっかけだった。


なんとなく中学に入ったら音楽系の部活をやりたいと思っていたが、吹奏楽部はイメージしていたものとはだいぶかけはなれていた。まだもう少し続けてみるつもりだが、そのうちやめるかもしれない、と漠然と頭の中で思い描いていた。


忙しい時期が終わったわけじゃないので、もう少し更新頻度が落ちるかもしれません。

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