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順和13年8月13日 歌・ダンスのレッスン 6


私は、他の2人をあまり気にしないようにして踊った。しかし、まだ全然覚えられていなかったので、Bメロの前あたりからもう2人を真似てしまっていた。しかし、2人もそこまで覚えられていなかったようだった。


長嶋さんは一通り終わった後、怒ってるとも呆れているともつかない表情で私たちの方を向いた。私は、怒られるのが怖くて、一刻も早くこの場から逃げたい気持ちでいっぱいだった。彼は一呼吸して、私たちに話し始めた。


「みなさんは『全然踊れてない』と不安に思われているかもしれませんが、正直このダンスは大人にとっても難しいと思っております。前回も言った通り、この動画はダンスの先生をされている方の助言を受けて作成しておりますが、その方も『これを歌いながら踊るのは、私でも難しいかもしれません』と言っていました。今後ダンスをもう少し簡単にするかもしれませんが、今の段階ではこれが踊れないからといって責められる、ということは全くありませんので安心してください」


そうか。私たちだけじゃなくてみんな難しいと思ってるんだね。私は重かった胸を撫で下ろした。


「それでは2番のダンスの練習に入りたいと思います」


私たちは、画面のダンサーの動きを見ながら踊った。まだ初見なので、全然だめだったが、時間はまだあるので少しずつ確実に覚えていこう、と思いつつあった。


私は水筒のお茶を一口のみ、汗を拭いて、少しずつ練習を再開していった。

「輝く未来と あこがれは 道端花の花言葉」のダンスが特に難しい。他にも難しい場所も多いが、特にここだけは、私は一生懸命やらなきゃいけない所だと確信することができた。


なーなんとかわみんも、難しすぎて疲れているようだった。時計を見ると、後5分ほどで交代の時間。ダンスを交互にやって、その間踊っていない方を休憩時間にしているのは、外が暑すぎて熱中症が起こり得るから、と伝えられている。冷房が効いているとはいえ、外の暑さが壁を越えて伝わってくるので、間違いなく運動を続けると倒れてしまう人が現れてもおかしくない状況だ。


私たちは、後5分だ、と思って本気で踊り続けた。5分などあっという間だった。すぐ長嶋さんが交代の合図を出したので、私は元の部屋に戻った。


長嶋さんは、水分をきちんと補給するよう、何度も私たちに忠告している。2人と一緒に、私はコップ1杯分の水道水をがぶ飲みした。


運動後に水を飲みすぎて気分が悪くなったが、次のレッスンは30分後だと考えると、気が少し楽になった。私は夏休みの宿題の調べ物をスマートフォンで行って時間を潰した。

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