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順和13年8月13日 歌・ダンスのレッスン 3


私たちは、少し意外な決め方だと思ったが、ユニット名も似たような決め方だったことを思い出した。


「それではくじを持ってくるので、お願いします」


数十秒後、長嶋さんとプロデューサーさんは、くじの入った箱を持ってきた。グループ名を決めるのに用いた、あのくじと同じ見た目だ。長嶋さんは話を続けた。


「くじには、2-右、2-左、3-右、3-中、3-左と書かれています。全員同時に引いていただきますので、よろしくお願いします」


私はくじを引くときは悩まずに直感で弾くことをモットーにしている。私は、中に入っているのを適当に選んだ。4人も割とすぐ決めたようで、長嶋さんは合図を出した。


「それでは、引いてください!」


引いたくじの先には、「3-右」と書かれていた。他のメンバーのも見てみると、次のような配置になっていることがわかった。


3-左 なーなん 3-中 かわみん 3-右 しふぉん 2-左 そかか 2-右 なっきぃ


いわゆるセンターは、かわみんに決定した。発表は9月18日だから、それまでに漏らしてはいけない。私はそう思うと、謎の不安がこみ上げてきた。私は木でできているくじの棒を戻した。


「それでは3階にある更衣室で体操服に着替えてください。全員がここに戻ってきたら、次の指示をします」


私たち5人は、更衣室に入り、体操着に着替えた。窓のない部屋のため、外からは見えない。手短に着替えを済ませ、私たちは2階へと戻った。


「5人とも戻ってきたので、ダンスのレッスンを始めます。2人と3人で違う振り付けのため、別々に行いたいと思います。それぞれのマネージャー経由で動画を送りましたので、一応ダンスの振り付けを確認しておいてください。まずは2人のそかかさんとなっきぃさんの方でレッスンを行わせていただきます。30分程度で交代となりますので、よろしくお願いします」


長嶋さんから、今日の11時にダンスの振り付けの動画がきたというメッセージが届いていた。私たちはスマートフォンをそれぞれ取り出し、イヤフォンをつけて別々に振り付けを確認した。


防音されているからなのか、隣の部屋からのダンスの音は聞こえてこない。私は、とにかくダンスを今この瞬間で覚えようと努力したが無理だった。入ってこない。かわみんとなーなんはもう最初から、「レッスン中に覚えればいい」と思っているのか喋っていたので、私も諦めて2人の会話に入った。


踊りが違うと、前の人に合わせることができない。私は、真面目に覚えようと決意を決めていた。


このセンター等の位置は、サイコロで決めました。

(1回だけサイコロを落としてしまったので振り直しました)

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