ゲーム
朝ご飯は納豆と白飯とみかん。この地域だと納豆が嫌いな人も多いようだが、私は関東出身の父親の影響なのか結構好きな方だ。納豆をよくかき混ぜ、たれとからしを入れて米にかけて食べた。納豆は100回ほど混ぜるとうまみが増すとテレビで見たが、混ぜ方が悪かったのかそこまで変わったようには感じなかった。
私は食べ終わった後、夏休みの宿題に手を付けた。読書感想文は、昔読んだことがある本をテーマに、去年書いた作文を表現を変えて使いまわし、無事終わった。しかし、数学の計算問題が3ページくらいあるのを目にしてやる気が失せた。気分転換に何となくテレビをつけて、小学生のころハマっていたゲームをプレイしたがすぐ飽きてしまった。
スマートフォンでできる面白そうなゲーム何かないかな、とネットで検索してみると、最近話題のゲーム「Fronteer of the Fieled(フロンティア・オブ・ザ・フィールド;略称はFotF)」というのが出てきた。気になってはいたので、インストールはしていたが、まだ1度も開いたことはなかった。私はアプリを起動し、ちょっと操作してみた。
FotFは、いわゆるFPS(ファースト・パーソン・シューティング)ゲームに分類される。視界は主人公の目線として与えられる。
街に落ちている武器を拾って敵を倒し最後の一人になるまで戦う、いわゆるバトルロワイアルゲームだ。
時間が少し経ったが、無事データのダウンロードが完了した。チュートリアルを終えたが、この段階でもう難しそうな印象を受けた。
私は、ゲームは好きだが決してうまくはない。敵に何度やられても、どうすればいいのか全く見当がつかなかった。
LINEを見てみると、なっきぃがこのゲームについて過去のタイムラインで触れていたようだ。今年の4月からこのゲームをやっているらしい。私はなっきぃの個人チャットで、マルチプレイしない?と誘った。
マルチプレイでは、最大5人で遊ぶことができるが、今回は2人モードで参加する。FPSに慣れていない私は、LINE通話でなっきぃの指示に従いながら操作した。
プレーヤーは最初飛行機の上から、どこに着地するか決め、パラシュートで降りる。フィールド上には高層ビルが並ぶ大都市から、小さい家がぽつぽつ立っている田舎のような部分もある。大都市に行くとすぐやられてしまうので私は好きではないが、なっきぃの趣味でビル密集地帯への着地を強要されてしまった。
降りた瞬間、私は武器を拾ったが、すぐ近くに降りた人にやられてしまった。一応銃は持ってはいたが、反射神経が全く働かなかった。
「しふぉん、エイムまだ慣れてないの?」
エイムという言葉が何を指しているのか理解できなかったが、声のトーンで私はなっきぃに煽られていることだけはわかった。
「敵に照準を合わせることをエイムっていうんだよ」
私は、ごめん慣れてない、というしかなかった。正直上達できる気がしなかったので、私は3戦だけやってアプリを閉じた。
人気のない建物に隠れて終盤まで生き残る、いわゆる「芋り」という戦略が存在する。後半まで死なずにやりすごせば、大体20分は立つ。なっきぃも嫌々かもしれないが私の芋プレイについてきてくれたので、1時間ほどゲームで時間をつぶしたことになる。
もう9時は過ぎていて、古本屋はもう開いている。私は自転車をこいで、漫画を買いに向かった。




