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ナツアオソラ 練習3


私は、午後に行われる歌のレッスンを楽しみにしながら弁当を食べた。最近暑い日が続いて体調を崩しつつある、と喋ったら、割とみんなから賛同を得られた。5人とも昼食を食べ終えてしばらくすると、長嶋さんが入ってきた。


「まずは2人で歌うパートから練習しましょう。しふぉんさんとかわみんさんが、2人で歌う部分が一番多いようなので、そこからやっていきたいと思います。他の3人はここで休憩していてください」


手元の歌詞・パート割りを見てみると、確かに私とかわみんは2人で歌うパートが多い。


2人で歌うパート

C K

梅雨が伸びて 7月も

C N

雲はなく どこまでも すける夏の青

S K

ミライ 晴空(はれそら)

C F

僕は 空へ行く

S K

「今日の天気、曇り空 明日の天気、雨が降る」

F K

ココロのドア 開いた先

S F

遠く響かせて

N K

僕たちは愛を 送るから

C K

曇りの この空も いつか 晴れる

K C

僕ら 空へ行く

C5/F2/K7/N2/S3


なーなん、なっきぃ、そかかは、私たちに比べて、2人で歌う部分が半分も少なかった。何故なのかはわからないが、長嶋さんが決めたわけじゃないだろうし文句言ってもしょうがない。


私たちは収録するわけではないが、録音部屋へと向かった。彼の指示に従って、お腹から声を出す。吹奏楽部で腹式呼吸が必要なので、ある程度は慣れているが、上手く歌えているかといえば歌えていなかった。


「曇りの この空も いつか晴れる」を2人で重ねて歌唱するが、他人がいると思った通りに歌えず、歌い直しを何回もすることになった。私には、かわみんに申し訳ないという気持ちが芽生えてきていた。


「それでは今回はここで終わります。最後に1曲全部通す時に、また呼び出すのでよろしくお願いします」

「ありがとうございました」


10回歌い終え、なっきぃたちがいる部屋へと戻った。次いで3人が録音部屋に向かった。私たちはこの間、休憩時間となる。私は持ってきた飴を舐め、魔法瓶に入った冷たい麦茶で喉を潤した。


時計を確認すると15時前。私は、机に伏せて少し睡眠をとろうとしたが、足がガクッとなって目が覚めてしまったので、手元に持ってきていた自由帳でかわみんと絵しりとりをした。


時間潰しにはちょうど良く、ノートがちょうど1ページ埋まった段階で、長嶋さんは私たちを招集した。

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