表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
25/261

ナツアオソラ 練習2

自己紹介を終え、レッスンへと入る。まずは、長嶋さんの前で1人ずつ今回の歌を歌う。今後どういう計画で指導するかを決めるための材料になるらしい。苗字のアイウエオ順、つまり、そかか(笠山)、かわみん(川上)、私(鈴木)、なーなん(福島)、なっきぃ(前田)の順で歌うことになった。


順番に隣の部屋に呼ばれ、それぞれが歌う。実際に歌唱するのは自分が担当するパートだけだが、1人2回歌うのと、音源はフルで流れるので、全員が歌い終えるのは40分以上かかった。


歌い終えた後は休憩時間だった。長嶋さんは、隣の部屋で何かしているようだった。私たちは、オーディションに受けるまでに何個受けてきたか、という話で盛り上がった。私は6回。なっきぃは4回。かわみんは3回。そかかは初めて。なーなんは8回だった。


話している途中に判明したことだが、かわみんは2回目のオーディションで、「SUNNY DRIVE(サニードライブ)」というグループの3期生の募集に申し込んだらしい。2次審査(面接)まで通ったが、落ちてしまった、と話していた。私にとっては5回目だった。私は3次審査(歌・ダンス)までいったが、あえなく落選してしまった。


「もしかしたら、しふぉんちゃん見てたかもしれない!3つ前の席に背が高い子がいるな、って思ってたけど、あれほんとにしふぉんちゃんだったりする?」


私は、正直全く覚えていなかった。確かに私の後ろにも席はあったけど、何列だったか全く記憶にない。私は、そうだったらいいね、としかいうことができなかった。


そんな話で盛り上がっていると、長嶋さんが戻ってきた。

「これからどのように指導させていただくか、大方ではありますが指針を建てました。細かいことについてはこれから変わるかもしれませんが、5人ともかなり上手に歌われていましたので、発声的なことは問題ないと思います。後は、複数人で歌うパートについて、どのように重ねればいいか、ということについての指導がメインになると思います」


私たちは、彼の励ましによって不安が解消された。だが、「希望の花言葉」という山はまだ超えていない。それでも私には、その山を越えていけるという謎の自信があった。


そういえば、ダンスはどうなるのだろう。なっきぃはそう思ったらしく、長嶋さんに聞きに行っていた。今日の午後、1回動画を見るが、今日は練習はしないらしい。13日、道端花の歌を歌って、その後2曲のダンス練習をする計画のようだ、と話していた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ