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ヘリアンサスの希望  作者: ソリング J
第3章 新型コロナウイルス発生後
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順和15年2月11日 2

「ヘリアンサスガールズ1期生のしふぉんこと鈴木紫保です。高身長がチャームポイントです。よろしくお願いします!」


 私は張り切って挨拶を行った。実際に会ってみると身長の高さに驚かれることが多い。175cm程度と認識しているが正確な値は不明だ。クラスの男子と比較しても1番高い人になっている。


 身長はどこで止まるのだろうか。正直止まって欲しくない。さすがに2mもあると日常生活に支障をきたしてしまうかもしれないが、190cm……は欲張りすぎでも180cmは超えてほしいと思っている。今の状態で身長が止まって、中途半端に背が高い人と認識されてしまうのは嫌だ。


「でも、身長高いのにあんまり大人っぽいって感じはしないですね」


 れんれんは私に向かってそうはなった。彼女とは割とどんな内容でも話せる。実際の所、童顔ということもありそこまで年齢がいっているようには見えないのだろう。単に身長が高いだけだ。


 れんれんは自分と同学年(2006/5/15生まれ)らしい。正直、男子だったら好きになっている可能性が高い子だ。好きとまではいかなくてもかわいいくらいの認識を持っている可能性は非常に高い。


 私はお茶を飲んで、彼女らの自己紹介を聞いた。


 れんれんはいまだに一人称が僕のようだ。これがオーディションにおいて有利に働いたのかはわからないが、話を聞く限りでは意識せずに僕という一人称が出てきている印象を受ける。


 まりりんは少しおとなしそうな外見をしているが実際はそうでもないと本人は言っている。2008/6/11生まれらしい。自分の1個下ということになる。趣味はお茶を飲むことらしい。


 ひぃたんは2006/10/30生まれ。自分と同い年だ。特技はそろばん・ピアノのようだ(が、ここにピアノはないので弾いてもらうことはできないようだ)。私は一時期だけピアノをやっていたがやめてしまった。今となってはもう何も弾くことが出来ない。


 そしてみぃちゃんは2005/1/3生まれ。今現在高1ということになる。高校生になったということで活動を開始したようだった。


 そういえば、私はまだイメージカラーを覚えていなかった。私は彼女らに聞いてみた。


 結果、以下のことが分かった。


まりりん:白

れんれん:蓮色

ひぃたん:黄緑

みぃちゃん:ベージュ


 蓮色はピンクのような色らしい。かわみんのピンクと混ざりやすいが違う色(形容すればピンクになってしまうが、見れば違う色と分かる)だ。私は、全員にこれからよろしくね、と挨拶をした。


 次のライブは3月14日に行われる。かわみんは中学校を卒業して高校に入る前ということになる。なーなんは中高一貫だが、それでも中学を卒業することに変わりはないといっていいだろう。


 私は、かわみんが戻ってくることを楽しみにしていた。


 私は来年中学校卒業となる。とはいっても、私も中高一貫校なので、特に一時離脱することはない。問題は高校卒業のときだろう。


 高校卒業まであと4年だ。実際、私は大学に進学する予定である。恐らく、実家のある横浜の方から通うことになるのだろうと勝手に想像している。理系なので(これは天地がひっくり返らない限り変わらない)、大学院まで進むことが前提となってくるだろう。そうなると、7年近くここに戻ってくることができないことになる。


 アイドルとして活動できる期間もあと3年と覚悟しておく必要がある。いまのところ3分の1が終わったというイメージだ。


 ヘリアンサスガールズは今のところ、特に問題なく活動を続けている。メンバーとファンの間でも何かトラブルが起きることはなかったようだ。願わくは、私が活動を停止する3年後もその先も、ずっと不祥事がなくヘリアンサスの名が未来へと続いていくことだった。


 レッスンがあるわけではなく休憩時間中に彼女らに会いに行っただけだ。私は彼女らのレッスンが再開するタイミングで家へと戻っていった。


 

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