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ヘリアンサスの希望  作者: ソリング J
第3章 新型コロナウイルス発生後
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順和14年7月1日 2

 日本史についてはもう授業についていけなくなっている。テストで40点以上の成績を一度も取ったことがないことからも、私がどれくらい歴史が苦手なのかが想像つくだろう。


 どうも直近の傾向としては、女子が文系に興味があり、男子が理系に興味があるといった偏りがあるようだ。しかし、それはあくまで傾向であり、個別のケースに当てはめることはできないだろう。実際、私は物心ついたころから理系に進むことがわかっていた。数学が難しいと思うことはあるが、それでも文系に行きたいと思ったことは一度もなかった。


 日本史を入試で使うことはまずないだろう。そう思っていた私は、プリントの穴を適当に埋めた後眠りについた。先生は早口でしゃべるため情報量が非常に多い。そのせいでまともに聞くと疲れてしまうというのもあるのだ。


 3時間目、家庭科。4時間目、体育。5時間目、現代文という並びを見て、私は憂鬱になってしまった。どれも私にとって苦手な科目だ。家庭科は座学(栄養の話)のため寝て過ごすことができる。体育はバスケットボールを行っている。ルール自体は理解可能だが、運動神経があまりないためついていけていないのが苦手意識を持っている理由だ。


 アイドルのダンスのレッスンも、実際の所見よう見まねで動いている。決して覚えられないわけではないのだが、覚えている通りに体が動かないと感じることが稀にではあるがよくあるのだ。


 どちらかというと、反射神経を要求されるものが苦手なのかもしれない。決められた通りに動けばいいダンスとは異なり、バスケットボールはその場の状況から咄嗟に判断しなければならないことが多い。そう考えると、FotFが苦手なのも説明できる。


 とにかくバスケットボールはきつい。身長が高いぶん期待されやすいのかもしれないが、そこまでアドバンテージになっている印象は受けなかった。


 私は授業が終わった後給食を食べ、その後午後の授業を受けた。


 7時間目まであるので、授業が終わった私はもう疲れてしまっていた。掃除は火曜日にある。私は疲れてしまったので、家に帰ったあとシャワーを浴びて室内着に着替え、自分の部屋のベッドに横になった。


 雨が降っているため、外に出ることもできない。私はスマートフォンで色々調べ事をして時間をつぶした。


 私はTwitter・YouTubeを開き、何の気なく「ヘリアンサスガールズ」および「鈴木紫保」でエゴサしてみた(「しふぉん」でエゴサは困難だと判断)。見たところ、色々な人が動画や画像を公開しているようだ。


 ライブでのチェキの写真や、ダンスをしている1シーンが公開されていたり、他にも、私たちの歌に乗せてイメージビデオを作っている人もいるようだ。


 私は、そのツイートにいいねを押していった。


 さらにさかのぼると、去年の9月に、A市のショッピングモール内で撮影された動画が公開されていた(撮影・YouTube公開OKだったので問題はない)。私は、昔を思い出しながらその動画を再生してみた。


 当時はまだ結成2ヶ月もたっていなかった。ヘリアンサスの希望では、公式では初めてお披露目会が行われた日である、8月4日に結成されたことになっている。しかし、初シングルをリリースした9月18日(動画が撮影された日)を結成と認識している人も存在するようではある。


 ダンスは当時は始めたばっかりだったため、まだまだ未熟だったと感じる。しかし、結成からまだ1か月しかたっていないということを考えると、割とうまいと思わなくもない程度だった。


 私は動画を見終えた後、昼寝をした。

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