順和13年12月22日 1
今日は「ヘリアンサスってどんな花?」というタイトルのラジオ放送がYouTubeで行われることになっている。
ラジオと言っても、完全に音声のみの媒体になるわけではない。5人が1列に座って、目の前にあるスクリーンに映された投稿(Twitterのハッシュタグ『#ヘリアンサスってどんな花』およびYouTubeのコメント欄)を読み上げながら雑談するという企画だ。
「ヘリアンサスってどんな花?」(そもそも、「ヘリアンサスって何?」)と、リアルで質問を受けることもよくある。私としてもヘリアンサスガールズ結成報告直後は良く受けた質問として印象に残っている。
ヘリアンサスは実際はヒマワリの一種(というか、そもそもひまわりの学名がHelianthus annuus;1年生(annuus)の太陽(heli)の花(anthus))である。Twitterを見ている限り造語、あるいは固有名詞として認識している人が多いようであるが、実際には花の名前である。
ユニット名は8月のお披露目会のとき、くじ引きで決められた。その時あったほかの候補は(全部判明しているわけではないが)「La tournesol(フランス語で『The sunflower』)」というものがあったようだ。
ヘリアンサスはどういう意味か直観的には分かりにくいが、決して悪い意味があるわけではない。太陽の花という意味だ。
誕生花としては9月7日と10月15日。花言葉は「快活」「憧れ」「輝かしい未来」などがある。ひまわりの花言葉「憧れ」「崇拝」「あなただけを見つめる」(おそらく、太陽の方をずっと見ていることからついたものだと思われる)と似ていると言っていいだろう。
そしてここT県A市の花はひまわりである。今から30年ほど前に制定されたものであり、市内で比較的多くみる花でもあった。
ヘリアンサスガールズというユニット名もそれを受けてのものだろう。市の花の名前を関するアイドルといったニュアンスだ。
話が逸れたが、今回の「ヘリアンサスってどんな花?」というラジオでは、テーマが毎回決まっている(もちろん、脱線してもよいし、そもそも脱線ありきの番組構成となっている)。
第1回のテーマは「生まれ変わるなら男がいいか、女がいいか?」というものになっていた。私は、何となく何を話すかのイメージを頭の中で固めていた。
私は何回か「男に生まれていれば楽だった」と思ったことがある。実際、クラスの一部の女子の人間関係を見ていると、今でもそう思うことが、稀にではあるがよくある。
私自身、外見は中性的(そこまで女子全開ではない方)だと思う。スカートはまずはかないし、髪も短い。しかし、そこまで本気で男になりたいと思っているわけではない。
男だったらよかったこともあるだろうし、その逆もあるだろう。同様に「男だったらこんな苦労をしていたかもしれない」と思うこともある。結局どっちだとしても、良いことも悪いこともあるのだろうと思っている。
私の「男に生まれていれば楽だった」という想いも、今の自分が女だから抱いただけなんだろう。今の自分が男だったら、逆に「女に生まれていれば楽だった」と思うようになっていたのかもしれない。そう思うと、自分の感想としてはどっちでもよいのかもしれない。
私はそんなことを考えながら、駅前のビルに到着した。




