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ヘリアンサスの希望  作者: ソリング J
初披露以降
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順和13年12月15日 1

 今日は四国最東端の蒲生田岬かもだみさきに向かう予定となっている。伝えられていることは、駐車場までは車で向かうということと、そこそこ距離を歩くから(ハイヒールではなく)スニーカーで来てくださいということだった。

 

 私はハイヒールを履かない。あれは歩きにくくて不便だと思っている。そもそも足が痛むし、別にさらに高身長に見せたいというわけでもない。

 

 何回か言ってきた記憶があるが、私はとにかく背が高い。おそらく170cmは超えていると思う。別にこれ自体が嫌というわけではない(というか、まだ伸びてほしいと思っている)のだが、自分の背丈以上に高く見せることはあまり好きではないのだ。

 

 外は恐らく凍えるほど寒いのだろう。私は紫色の長袖のTシャツの上にジャンパーを羽織り、長ズボンを履いた。別に寒いのが嫌というわけではないが、スカートは動きにくいのでほとんど履いていない。今回も単にズボンをはいていた。

 

 今は8時過ぎ。9時にはマネージャーさんが家に来ると聞いている。そこからまずA駅前のいつものビルまで向かい、そこから大きめの車で蒲生田岬まで向かうというスケジュールだ。

 

 私は朝ご飯を食べて、高橋さんがくるまで時間をつぶした。

 

 9時になる少し前に家の前に車が来た。私は車に乗り込んで、駅前のビルまで向かっていった。

 

 蒲生田岬は私が物心つく前に1回行ったと親には言われているが、全く記憶していない。実質今日行くのが初めてといっても嘘ではないと思っている。

 

 そして今日の撮影の動画は、後日YouTube上にアップロードされると聞いている。市の素晴らしい名所を伝えるというのが趣旨のチャンネルのようだ。そして今回は企画「市の公式アイドルがめぐる」シリーズの第1回のための撮影だと聞いている。

 

 外はやっぱり寒いが、日差しがあるおかげか無慈悲なほどではなかった。私は車を降りて、メンバー4人と合流した。

 

 ここから大型の車で、岬の駐車場がある場所まで向かうこととなる。所要時間は約1時間だ。私はかわみんとしゃべりながら車の中で時間をつぶした。

 

 車は目的地まで向かって走っていく。私たちはその中で、来ている服装の話をした。

 

 私はいつも通り、紫一色の長袖の服に濃い緑色のジャンパーを羽織っている。かわみんは丈が長い、白色のスカートをはいている。

 

 正直、冬場にスカートをはく気にはなれない。夏ならば(自分は履かないが)まだ理解はできる。丈は長いとはいえ、絶対寒いよねと思ってしまう。

 

 制服で履いているときは仕方ないとは思っているが、それでもスカートをはかずに済むのならば履きたくないと思う。ライブの時もいつも同じことを思っていた。

 

 かわみんは、私はしふぉんとは違ってボーイッシュじゃないと言っていた。確かに彼女はクールキャラではない。それに、私とは違ってスカートが嫌いなわけではないといっていた。

 

 なっきぃはオレンジ色のズボンを着ている。彼女曰く、スカートはさすがに寒くて動きにくいと思ったとのことだった。

 

 そかかは水色のワンピース。そしてなーなんは白いスカートに赤紫色のトップスを着ている。

 

 紫一色の服は良くも悪くも目立つ。男子っぽい服装ならなおさらだろう。私は、自分の服装が結構気に入っていることを話した。

 

 他にもいろいろな話をしていると駐車場に着いていた。私たちは車を降りた。

 

 駐車場にはトイレがある。私たちは全員トイレを済ませた後、車の前に集合した。

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