順和13年11月3日 2
私たちあ、わかりました、と返事をした。その後解散となり、私たちは車に乗せてもらって家へと帰っていった。
基本的に「もう家の近くだ」と判断する材料はガソリンスタンドだ。そこを右に曲がり田んぼを抜けると、もう家へと着く。私はドアを開けて靴を脱いだ。
私は洗面所に行き化粧を落とす。鏡の前に立って自分の顔をぼーっと見てみると、そこまで特徴があるわけではないものの、美少女ではないが割と整ってるな、と思うことがある。
私は鏡の前で化粧を落とした後、お風呂に入って寝巻に着替えた。
タイムマシン。何度聞いても、現実に可能なのだろうか、と思ってしまう。今のところは完成のめどすらなく、どのようなものかもよくわかっていないから、SFにもよく出てくるんだろうな、とも思っている。
私は、そんなことを思いながらラストラベンダーを読み進めた。1話完結というわけではない(ストーリーは重視されないが一応存在する)ものの、1つの話につき起承転結がはっきりしており、比較的気軽に読むことができる漫画だ。
私は10話分くらい読んだ後、夜ご飯を食べに階段を下りて1回のリビングまで向かっていった。
家族は活動のことについて基本的に言及してこない。私としても、あまり自分から話そうとは思っていない。いつも通りの会話をしながら、私は唐揚げ・米・野菜を食べた。
ヘリアンサスガールズは、今のところ1ヶ月に1回ペースで定期公演を行う予定だ。つぎに予定されているのは11月17日のライブだ。時間はあまりないが、そこまで新曲があるわけでもないので何とかなるだろう。
タイムマシンが含まれるCDにはあと2曲含まれると聞いている。タイトル曲はタイムマシンと決まっているが、残りの2曲が何になるのかという情報は、1曲の曲名(大冒険時代)をのぞいて入っていなかった。マネージャーさんからは12月になるまでには、残りの2曲を伝える予定だと聞いている。私は、それを楽しみにしながら眠りについた。
部屋の窓は閉まっているが、外の景色を眺めることができる。真冬なら天気が良ければ、ある程度の星を仰ぐことができる。ただ今日は星は全く見えなかった。
うるさいバイクが走っていることもなく静かな夜だ。私は、眠りに落ちていった。




