学校へ行く
次の日。
いつものように5時半に起きて、自宅の道場で稽古をします。
その後、ご飯を食べ学校へ行きます。教室に入ると、もうすでにほとんどの子が学校に来ています。その中でなぜか、1人遠まきにされている子がいます。私の友人の山田君でした。
(いつも通り、黒髪で地味な平凡君です。ステキですね)
ですが、なぜでしょう?彼は友人が多い方ではありませんが、いつもは誰かと喋っていたりするのですが……
近付いていくと、山田君が気付き、凄い勢いで抱きついてきました。
山田「凛ぢゃん~!おぞいよ~!」
半泣きで喋っているので鼻水が服に付きました。
…汚い。
凛「どうしたのですか?」
聞きながら、付いてしまった鼻水を彼の服で拭きます。
山田「汚っ!ぐずっ、あのね……!!!」
急に山田君が青ざめて、固まってしまいました。私の後ろを見ていたので振り返ると、真っ赤な頭をしたガッチリイケメンが立っておられました。
この人見た事ありますね…確かここらへんで1番大きい不良(笑)グループ「虎徹」のリーダーの真田とかいう人です。
真田「おい。何やってやがる…。浮気かよ」
とても怒った顔で私を睨みつけながら、真田さんは山田君を連れてどこかへ行ってしまいました。
私はしばらく固まってしまいました。これはまさか……。
そうしていると、クラスメイトが「怖いよね」「山田君昨日からパシりにされてるの」等色々と教えてくれます。
ですが、それは違います。真田さんは抱き付かれた私を睨み、浮気かと怒っていました。
これは、まさか…不良×平凡!?
(昨日何があったんですか!?休んだ私のバカ!)