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転移した先では勇者であった

 僕の名前は、相馬義輝。ちなみに現在17歳の高校2年生。部活は剣道部に所属し、今年の夏のインターハイは2年生ながら個人戦全国ベスト16にランクインし地元内外でその名は知れている剣道剣士である。また、それと同時に剣術全体も習っていたので剣の強さは並みの実力ではない。

 んで今は異世界に転移し、転移先の世界で自分の道場を立て道場の師範として異世界で剣道を教えている。

とりあえず今はこうした生活だが、転移直後は大変なものであった。

 僕は、学校での部活の稽古を終え帰宅の路についていた。帰宅といってもいつも通り近所の神社で軽く素振りを500本ほどやってから帰宅するのだが、今日も素振りを終え帰ろうと階段を下ろうとしたとき、足を滑らせ転落してしまったのである。

「やっべ・・・!」

それはものの見事に転げ落ちた。その勢いで頭を打ったのか意識を失ってしまったのである。

 ふと目が覚めると日が上っていた。「朝か・・・?」そう思った矢先何か違う感覚に襲われる。

神社から道路めがけて転げ落ちたなら誰かが気づいて病院なりそのままであってもアスファルトの上であるはずであるがそこは草むらであった。

「んな・・・寝ぼけてんのか俺・・・?」

目の前を見るとそこは広大な草原のど真ん中であった。試しに頬をつねってみる。

「イテッ!」

どうやら現実らしい。神社の階段ですっころんでいきなりどっかに飛ばされるとかなんの物語の設定だよ。

「しゃぁない・・・とりあえずここから家に帰る方法を探そう・・・」そういいつつこの草原を出て人を見つけることを優先する。ふと倒れていたところのそばを見ると俺と並ぶようにして日本刀が落ちていた。

「なぜ俺のそばに日本刀が?俺の持ち物全部なくなってるし。」持ち物はというと、服装は道着のままだが持ち物がない。竹刀と木刀、防具の入った袋と防具本体それと学校から支給されたバッグもない。実質義輝の持ち物はこの日本刀(以後刀と表記)だけであり抜いてみると、「すげぇな、こりゃ本物だ。」まさかの本物である。これでどうしろというのか。とりあえず考えながら歩くことにした。ここにとどまってばかりでは答えは何も出ない。

 それから、2時間程度だろうか歩き続けると馬に乗った人を2人発見した。なので声をかけてみる。

「おーい、すみませーん!」離れたところから声をかけるので大きく叫んでみる。するとこっちへ一人が駆けてくる。騎兵が乗っていたしかもなんか鬼の形相でこっちに来ると、「何者だ!!」と問うので、「あんたこそ何もんだよ」と言うと、「貴様!ここがどこだか心得てそれを聞いてるんだろうな!!」なんて言われた、なので「ここがどこだって?んなこと言ったってただの広い草原だろ?」と言ってやった。

 そうすると馬に乗った騎兵はあからさまに起こった様子で、「貴様!舐めているのか!」と言われ剣を抜いた。いかにも斬られそうなのでこちらも刀を抜こうとすると。「待ちなさい」と一言別の馬に乗った女というか、俺とそう年齢が変わらないと思われる美少女がやってきた。「ですが姫様、この曲者はこの場所をどこかと心得ておりません!なぜ止めるのです!」どうやらそこにいる美少女は姫らしい。そして俺の顔をジッと見ると、「この者は本当に何も知らずにここにいるようですよ?」といった。どうやら弁明してくれるらしい。そしてそれを聞いた騎兵は、「貴様!本当にここがどこだか分かってないんだろうな!」と聞かれた。なので「はい、知りませんよこんなところ。」と答える。すると姫様と呼ばれた少女が、「ではこの者を私の王城で保護します。」と言った。「姫様!どこからやってきたか分からぬこんな者を保護するのですか!」と騎兵が反論、だが保護するといった本人の姫様らしき人は「いえこの者、いえこのお方は勇者です。なので保護するといったのです。」と言った。「・・・」少しの沈黙。「えぇ!」と騎兵が、「は?」と俺が言うがそんなことは気にせず続ける姫様とやら、「代々この王家に伝わる言い伝えで、魔王がこの世界を侵略し、人類が破滅しそうなときこの草原にこの国にはない服装と武器だけを持って異世界から現れるという言い伝えがあるのです。」は?なんだその言い伝え。「ほう、なるほどそれなら納得ですね。」ていうか騎兵の人納得しちゃってるし、俺は帰りたいだけなのに・・・どうしてこうなった。まぁ保護してくれるというならありがたいが。「というわけで今から王城へ行くからついてきて勇者さん。」とりあえずついていくことにした。

というわけで、王城に何事もなく到着。いやほんとに何もなかった。あったとしてもこの世界について教えてもらっただけである。

 この世界の名前は、ヨーツンヴィレイムという名前らしい、ちなみにこの世界では魔法が普通に使われている世界で、ちょっとしたケガなどは治癒魔法で直しているらしい。科学技術のほうは未発達、まぁ魔法がここまで進歩すれば当然と言っちゃあ当然だが、またこの世界の通貨はギザとういうものらしい。単位は変わらなかったことが唯一の救いだろうか、そして1日や1か月、1年の長さは違った。1日は日本では24時間だが、こちらでは25時間といったところだ、1時間ずれているが気にならない範疇である。そして1か月は日本の30日ではなく、45日であった。こちらは長いのかそれともそれほどでもないのか中途半端なずれであったが、こちらには曜日がないので気にしなければいいことであろう。また1年は日本の12か月ではなく、14か月であった。もはや1年となるといつの間にか過ぎ去っていることが多いので別に気にしない。んでこの世界は今人類と魔物が対立状態にありどうやら戦時中みたいだ。しかし今の戦線は膠着状態にあり厭戦気分が両陣営に広がったため休戦状態にあるみたいだ。んで一時の平和が訪れているというわけだが、俺が勇者ということは休戦条約みたいなものを破棄してまた戦争を始めるのかとも思ったがそうではないらしい、どうやら完全和平への歩みが両陣営にあるが、その関係を壊そうとする両陣営の悪徳貴族も存在する。これを排除するので勇者の力を貸してほしいというのだ。なぜこんなことに巻き込まれなきゃならないのかさっぱりだがまぁこの世界で暮らすためにはこいつらに協力しないと野垂れ死んでしまうためしぶしぶ承諾した。

 そしてとうとうこの国の国王と会うことに、面会は謁見の間ということで少数の護衛と見つけた姫様とやらと一緒に謁見の間へ入る。

「陛下この者が言い伝えの転移の地へ転移してきた勇者様でございます。」

「そうか、やはり転移してきたか・・・とういうことは予言通りであったか」

ため息をつく陛下とやらが自分の目の前にいる。

 さてこの後義輝に伝えられることは、驚くべきことに説明されたことよりも深刻になりつつあることを知る。これからどう行動すべきか、それはまた次のお話へ。

今回のコンテストに出させていただく作品はどうでしたでしょうか?

個人的には、短いお話を積み上げていき完成するような作品ばかりですが、今回は少々長めに書かせていただきました。完結、未完結は問わないため、もう少ししたら続編の悪化編がアップできるかもしれません。(コンテストには間に合わないのですが)また私の初作品でもある「魔道軍最強小隊」の続編はもう少しお待ちいただければなと思います。

 それでは長文失礼いたしました。これからもよろしくお願いいたします。

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