表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

10代の詩情

あの美しかった頃

作者: 袋小路 めいろ

あの美しかった頃を捨てて

あの美しかった頃を忘れて

あの美しかった頃を閉じ込めて

あの美しかった頃を踏み締めて

あの美しかった頃を星にした




僕は翼をもがれて大人になってく

自由を奪われ自分に縛られ

手に握った力は自然に無くなり

ただ 生きる為に守る為にって

そして大人になって行く




あの美しかった頃を捨てて

あの美しかった頃を忘れて

あの美しかった頃を閉じ込めて

あの美しかった頃を踏み締めて

あの美しかった頃を星にした

あの美しかった頃を




君の目だけを見て君を信じた

可愛げのある口調

弱めの香水の香り

元気で無邪気で

ドジで泣き虫で

そっと笑う笑顔が可愛かった




あの美しかった頃を捨てて

あの美しかった頃を忘れて

あの美しかった頃を閉じ込めて

あの美しかった頃を踏み締めて

あの美しかった頃を星にした

あの美しかった頃を




一瞬にして消えてしまった

それでも流れ行く時間の中で

僕は大きくならなければいけなかった

もう聞く事の無いフワリフワリとした声

君を忘れていく僕を僕は許せない

許せないのに君の顔が消えていく

忘れない様にと色々な君を見ていた

その筈だったのに

その筈だったのに




あの美しかった頃を捨てて

あの美しかった頃を忘れて

あの美しかった頃を閉じ込めて

あの美しかった頃を踏み締めて

あの美しかった頃を星にした

あの美しかった頃を




あの美しかった頃に涙して

あの美しかった頃に笑って

あの美しかった頃に怒って

あの美しかった頃に抱き締めた

あの美しかった頃の君と僕は

確かに存在している

時間だけが覚えている存在に

なってしまうとしても


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 過去の美化はどうしても主観に頼らざるを得ませんが、詩の題材としてはこの上ないものだと思います。 女性の特徴を表す節は、あくまで個人的な好みなのですが、もっと抽象的にした方が美しき記憶っぽいか…
2016/06/16 22:53 退会済み
管理
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ