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イロヅキBADend 純粋
四人の王が私を殺しにきたんだろうか。いや、まさかね。
「ねえイロヅキ、開けないの?」
ダンダンと激しく扉が叩かれる。
「あーシャッキンのトリタテだからー」
この世界でも借金のとりたてあるんだなあ。
「ボクがあいつらを簡単に片付けるから、形子はコノママ元の世界に帰るトイイヨ!」
イロヅキが地面に黒い穴をあけた。
「え?なんだかわからないけど、ありがとう。またどこかで会えたらいいね」
「―――バイバイ、楽しかったよ」
別れ際、イロヅキが泣いているように見えた。
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彼女がいなくなって、しばらく空虚を感じ、ボクは沈黙の中で祈った。
「また帰還ってしまったんだ」
「そうだよ」
「なら俺はまたお前を始末しなくちゃいけないな」
―――――元の世界へ戻って、君が幸せであるように。
【Badend...道化の涙】




