「……あ」
モノクロが去って、しばらくキッチンにいると、イルダヤが来た。
「先ほど誰かといませんでしたか?」とたずねられる。
「しらないけど、どうして?」
「妙な気配があったので」
―――イルダヤに問われ、モノクロに会ったこと、帰る方法のことは言えなかった。
「そういえばあなたが来て今日で8日ですね」
「え…あ、そ、そうなんだ~!」
「帰らなくていいんですか?」
「うん。もういいんだ」
私は帰れない、もう諦めよう。
「この世界も案外悪くないですよ」

「そうだね」
私はイルダヤとここで生きていく。

【endC...黄の世界でダイレイス】