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アルハードendD 止められない
「なにをやっているんです?」
きてほしくない相手がきてしまった。
「アルハード! 来ないで!」
こちらに歩いてくる彼を止める。
「おや、すみません。逢い引きの邪魔をするつもりはありませんでした」
相手はオノ男なんだけど、この状況でデートなわけあるか!
「では」
「やっぱりいかないで!」
きびすをかえそうとする彼を呼び止めてしまった。
「くらえ!」
モノクロは私を突き飛ばし、アルハードへオノをふりおろす。
「はっ!」
「ぎゃあああああ」
ういうわけかアルハードはイロヅキを盾にした。
イロヅキが鎌でオノをふせいだ。
「ふう……くだらない」
アルハードについていけば案外楽にこの世界でいきられそうだ。




