第八話~真珠湾攻撃その②
ついに始まった戦闘最初の犠牲者が…
―カネオ飛行場―
「くそ!ジャップめ一体どこから湧いてきたというのだ!」
カネオ基地司令のランス中将が激怒していると、そこへ参謀のトム中佐が慌てて入ってきた…!
「司令官間もなくジャップがカネオ飛行場へきます!なおホイラー飛行場のスペクター少将は…戦死いたしました…」
そう参謀が言い放った瞬間見張り員が叫んだ!
「敵機来襲!数100機以上!真っ直ぐ向かってきます!」
すぐに警報がなり各高角砲座からは濃密な弾幕がカネオ飛行場を覆った…
―沖田機―
「さすがに連続奇襲は無理だったか…まぁいいここも潰すだけの事だ!」
すると二番機の坂井一飛曹が無線機で伝えてきた…!
「敵機発見!二時の方向!距離6000!!機数…50機余り…!」
それを聞いた瞬間沖田は全機に命令を出した!
「全機応答せよ!こちら沖田大佐だ!制空隊は敵戦闘機隊と戦闘をしつつ爆撃隊を援護支援する!なお爆撃隊は高度をとり次第各個爆撃を開始!投彈後機銃掃討を開始せよ!以上だ武運を祈る!突撃だ!」
その言葉を筆頭に制空隊の零戦は戦闘に突入した…
「さぁ俺の的はどいつた!叩き落としてやる!」
すると一機のワイルドキャットが赤城隊米松飛二飛のもとへやってきた…
「よし!まずはお前からだな!」
米松は軽く旋回し後ろに回り込んだ!照準機一杯にとらえたワイルドキャットめがけて新型改良され備えつけられた三十二ミリ機銃を放った…!
ドドド… スパスパ
ボヮ…
米松の放った機銃弾は見事翼をもげとりエンジンに火を付けた…
そしてそのまま海へと消えていった!
「よしまずは一機!次はどいつだ!」
そう米松が敵機を探し求めていると無線機から沖田大佐がさけんだ!
「米松!上だ!避けろ!!」
米松は上を確かめたすると敵機が機銃を放った後だった…米松は慌てて回避行動をとったが…遅く零戦は火をふいた…しかし米松機はまだ落ちていなかった…!しかしギリギリでもあった…
「米松大丈夫か!しっかりしろ!」
「隊長…すんません…やられましたわ…もう俺は駄目です…どうせ死ぬならこの身を屈して今後の日本の為に華さかせます!隊長今までありがとうございました…」
その言葉を最後に米松は格納庫に突入していった…
享年21歳の若さであった…
「米松!!!!おのれ許さんぞ!米松!必ず仇をうってやる!」
その数分後敵機は全滅したこの戦闘で第一次攻撃隊制空隊は三機の犠牲を出した…
米松は沖田大佐が入隊当初から可愛がっていた隊員であった…
沖田大佐を始め他の列機たちも悲しみ米国を憎んだ…
そして皆わこの戦争に勝つ事が最大の仇を打つ事だと深く胸にきざんだのであった…
その頃爆撃隊は制空隊の活躍により爆撃コースに対空弾幕をかわしつつだが侵入していた!
―爆撃隊隊長江草機―
「制空隊の方は終わったみたいだな!よし!!さっさと片付けるぞ!!」
すると後ろの吉田飛曹長が
「隊長もう少し左です!
よし!そのままそのまま…今です!」
それを合図に江草が叫んだ!
「テッー!」
すると胴体下の五百キロ爆弾が滑り落ちるように飛行場に落ちていった!
それを合図に列機も次々に投彈を開始!カネオ飛行場は瞬く間に炎につつまれ全身を焼かれながらにもがく人爆弾に吹っ飛ばされた砲身様々な残酷なシーンが江草の目に飛び込んできた…
「すまない…これは戦争なんだ…許せ…」
そうしてカネオ飛行場は散々爆撃をくらい機銃掃討をくらって壊滅した…そして第一次攻撃隊は母艦へてかえっていった…
―連合艦隊旗艦神月艦橋―
「山本長官!やりました!第一次攻撃隊成功です!」
「うむ!では関本大佐戦果報告をたのむ!」
山本長官からそう言われると関本大佐は読み上げた…
「まずホイラー飛行場は壊滅!202機を地上撃破!燃料タンクは全て破壊!次はカネオ飛行場も壊滅50機余りと抗戦しましたが全て撃墜!なお地上撃破は…解りませんが全て撃破したそうです!」
それを聞いた山本長官は次に見方損害機を聞いた…
「見方の損害なのですが零戦3機…爆撃隊7機です…!なお制空隊米松一飛曹は敵弾を受けた後炎上した機体で単身突撃し散華したそうです…みごとな最後だったとの事です!帝国海軍らしい最後でした!」
それを聞いた山本長官は一言…
「総員に繋げ!真珠湾方向に向けて敬礼とな!」
そうして山本長官は米松の思いを深く胸に刻み真珠湾軍港を睨んでいた…
そうして第二次攻撃隊が発進し第一次攻撃隊艦爆隊と連携して太平洋艦隊を完膚なきままに叩くため戦艦群と共同攻撃をするのであった…
次回も力作にしますのでお楽しみに(^o^)☆