第十四話~命運
ついに姿を現した米国の最終兵器!帝国海軍はどう立ち向かうのか!
―ホワイトハウス―
ホワイトハウスの大統領執務室にはイギリス、フランス、ドイツの大統領の姿は無かった…敗北を前にして三ヵ国の大統領は座乗した戦艦より大統領自ら降伏していた…
その頃ルーズベルトとニミッツ大将は…
「糞!ジャップの一体何処にこれ程の力があったのか想像がつかん!ニミッツ!あとどれぐらいで準備は整うのだ?あとジャップの動きもしりたい!」
するとニミッツ大将はルーズベルトに報告を始めた…
「例の作戦でしたら発動致しましたのでもう間もなくジャップに接近すると思われます!しかし良いのですか?まだあの海域には四ヵ国連合艦隊の残存艦艇と三ヵ国の大統領がいますが…」
「良いのだニミッツよ!もはやこのままにしておくわけにはいかん!!ジャップに降伏したやつなど放っておけ!」
それを聞いたニミッツ大将は軽く返事をして報告を続けた…
「次にジャップの動きですが…ジャップの陸軍部隊が西海岸より上陸を始めた模様です!海兵隊を当てていますがジャップの艦隊からの艦砲射撃により苦戦しているようです!」
「それはいかんな…一刻も早くあれで何とか手をうたんと白人の国に猿の旗色を掲げる訳にはいかん!」
そうして会話をしていると一つの報告が入ってきた…
「敵艦隊発見…!」
ルーズベルトは力一杯に即座に攻撃を命じた…
―神月艦橋―
「報告致します!神月より距離50キロの位置に艦影を発見!数5!」
すると山本大将は…
「まだ生き残りが居たのか!陸軍部隊の揚陸を邪魔されてはイカン!揚陸護衛に駆逐艦及び潜水艦を残し残りは敵艦に迎え!」
すると神陽を先頭に単縦陣で向かった…
「まだ生き残りが居たとはなかなかしぶとい…!」
そう山本大将が呟くと帝国海軍連合艦隊の目の前に飛んでもなく巨大な艦艇が姿を現した…!
「何なんだあれは…」
皆がそう呟くといきなり轟音が響いた!
「敵艦発砲!来ます!!」
「何だと!取り舵一杯!」
艦長が叫んだが敵艦隊との距離が余りにも近すぎたため…
ドカン ドカン ドカン バシャ~ン
山本を始め参謀達が顔を上げると信じられない光景が広がっていた…!
「何だこれは一体!どうなっているんだ!被害報告をしろ!!」
艦長が叫んだ…!
無理も無かった…一回目の敵艦の発砲で神月を始め連合艦隊は黒煙に包まれていた…しかも目の前にあるのは艦隊と言うには余りにも大きく山脈が目の前に広がっている用であった…
目の前の光景に皆が唖然としていると通信参謀から被害報告が読み上げられた…
「只今の敵艦の発砲で連合艦隊の被害は戦艦金剛.鹿島、三月、鬼怒撃沈!重巡壊滅軽巡壊滅!空母は無事です!」
「何だと!そんな馬鹿な!一回目の発砲で何故戦艦が沈んだんだ!ぇえいこちらも応戦だ!各個照準で撃ちまくるんだ!」
山本大将は息を荒げて命じた…!
そうして居る間にも二回目の発砲が始まった…
「何としても回避しろ!駆逐艦も潜水艦も呼び寄せて魚雷発射を命じろ!」
謎の米国艦隊は連合艦隊を恐怖に陥れた…
航空機をだしたが不発に終り逆に撃墜されていった…
山本大将が困り果てていると三ヵ国大統領を乗せている神月の艦橋に水兵が上がってきて山本大将に伝えた…
「長官!大統領達が山本大将と話がしたいそうです!」
「何!?分かった直ぐ行く!」
そうして山本大将と三ヵ国の大統領との話が始まった…!
「ミスターヤマモト我々は日本に降伏し同盟を結びたい!」
いきなりの申し出に山本大将と関本大佐は驚いた!
「一体どうされたのだ?宜しければ理由を聞きたい!」
するとヒトラーが代表で話すと言うので聞き始めた…
「我々は米国に荷担し日本を倒そうとした…しかし我々は現に我々が居るのを知っていながら米国の国旗を掲げる艦艇が攻撃してきている!我々はこれを同盟国に対する宣戦布告ととり戦闘中の帝国海軍連合艦隊と協力し米国を滅ぼしたいと考えている!もちろんこの開戦だけではなく多方面に展開中の米国部隊に対する攻撃も協力したい!ともに世界の平和を築いてくれ!頼む!」
それを聞いた山本長官は…「頭を挙げて下さい!貴方達は捕虜になっても一国の主ですぞ!その主から頭を下げられて断るようなら帝国海軍及び日本そして山本の名がすたりますわい!ワハハハハ(笑)」
そして皆はガッチリと手を交わし打倒米国と燃えたぎっていた…
「さっそくなんですがお願いがあります…」
山本がそう言い出すとヒトラーが答えた…
「我々は同盟国だなんなりと言ってくれ!」「では…さっそくなのですが元四ヵ国連合艦隊の残存艦艇を士気をしていただきたい!我々は悪までも陸軍部隊を守りあの巨大戦艦を撃沈しルーズベルトの首をとるつもりです!」
「任せてくれ!力をかす!あのルーズベルトに一泡吹かせてやろうでわないか!」
帝国海軍の士気は一気にたかまった!
―ホワイトハウス―
「大統領!成功です!ジャップは戦艦をいきなりやられて慌てています!」
「そうか!よくやった!このまま一気に帝国海軍を壊滅し世界を手にとるぞ!」
ルーズベルトとニミッツ大将は浮かれていた…
西海岸沖では変わらず砲撃戦が続いていた…
ドンドン…ドンドン
ヒュルヒュル…ドカン!
帝国海軍もひけをとらずに砲撃を浴びせている!
くそ航空機さえあれば…
上空から狙えるのに海からでは決定打にかける!
「長官!駆逐艦及び潜水艦隊魚雷発射準備完了!」
山本長官は待っていましたと言わんばかりに発射を命じた!
そう本数300以上の魚雷が巨大戦艦に向けて放たれた皆の想いが籠った魚雷は次々と巨大戦艦に命中した!
それと同時に待ちわびていた知らせがきた…!
「第一航空艦隊航空機発進可能海域に到着!発進許可を待っています!」
山本長官はここぞとばかりに指示をだした!
「四ヵ国連合艦隊残存艦艇及び帝国海軍連合艦隊潜水艦隊一斉に砲雷撃開始!第一航空艦隊は全機発艦!巨大戦艦を攻撃せよ!」
山本の一声で各艦の50センチを超える巨砲40センチ台の主砲第2波の魚雷群そして攻撃隊総勢8000機以上が壮大な攻撃を開始した!!
少し長くなりすぎたので2話に分けて載せます<m(__)m>