第十話~世界が向かう先
真珠湾攻撃から2年…世界は大きく動いていた…
帝国海軍は西海岸への攻撃を辞め虜穫した艦隊を曳航して本土に帰った…第一艦隊と陸軍部隊を置いて…
この不可解な動きにアメリカを含む軍事同盟国のフランス、イギリス、ドイツはこの2年の間に結束を深め強敵日本を倒すべく今一度新艦隊計画を始めて四ヵ国海軍連合をつくり陸軍部隊では中国を始め日本の占領国を奪う作戦を立てていた…
しかしながら日本も潜水艦を始め戦艦技術航空機にいたる全ての技術を独自に開発し物量こそ及ばないが技術では軍事同盟をはるかに凌いでいた…
―ホワイトハウス―
「一体どうするんだ!今では日本は強敵以上の存在だ!」
「我々があるだけの艦艇をだし新艦隊を出せば数はそろうが…熟練度が…」
ヒトラーとイギリス新大統領のヒクソンはルーズベルトに問いかけた…
「二人の言う事は良く分かる…しかしこの2年私達は何もしなかった訳ではないだろ?新艦隊計画を惜しみなく続けてきた!陸軍部隊も熟練を上げ準備を進めているではないか!後少しの所まできている!取られた国はまた取り返せば良いではないのかな?」
するとヒトラーが口を開いた…
「確かにそうだが…日本の情勢がまったくわからん…分かっているのは膨大な石油資源を手にいれ様々な技術を改革していると言う事だ…」
するとヒクソンはルーズベルトにある事を問いかけた…
「ルーズベルトよ…日本には新型戦艦があると聞く…」
「確かに…まだ性能的なものはわからんが侮れんな…」
こうして会議は続いたが結局なにも進展しないまま終わった…
この頃日本では続々と艦艇が竣工し陸軍部隊もイギリス、フランス、ドイツを想定またはアメリカ本土を想定し訓練しまだ数を増やしていた…
そして日本の御膳会議では本格的な作戦結構を一年後の1945年12月8日に決定した…作戦命は…《菊水作戦》である…
こうして日本と軍事同盟は今までにない大大戦に駒を進めていった…
2年前に連合艦隊が西海岸に攻めなかったのは補給ができなかったと思われているがこの小説ではまた別の目的があるのではないかと思う…それは読者のご想像にお任せいたします…<m(__)m>
次回は新艦隊海軍編を書きます(^.^)