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オーク大陸上陸

ついにオーク大陸上陸しました!

特に語ること無いので本編へGO!

 入ってきた場所と同じく長い階段が俺達を出迎えて歩きながら後ろでホビットの商人とエロ爺がヒイコラ言いながら息を上げているのを半分ほど無視。

 と言うか後ろから押しても結局で自分で歩くという以上あまり意味を見いだせないし、ここは狭いので肩車やおんぶするには高さが足りない。

 実際俺は少し当たりそうになっているし、ディラブという赤いオークに関しては完全にしゃがんでいる。

 凄く歩きずらそうだなと思う。

 見えてきた出口に向かって俺は先に出ておくことにし、駆け足で登っていきまず周りを見回す。

 左側には大きな山道が正面には海岸沿いに続いている街道が、そして右側には遠目にだが先ほどのナーガ大陸の対岸が見えていた。

 向こう側に先ほどの村があるので間違いが無い、やはりこちら側には出入口に何も設置されていないようだ。

 ふと後ろを振り向くとアンヌが俺を尻辺りをしっかりと押し出して「邪魔」と言って周りを見回す。


「へぇ~本当に町とかは無いんだね…対岸から見えていたから分かっていたけど」

「山道へと進む道、海岸沿いに続いている街道の二つだな」

「俺はこのまま山道を進む」


 ディラブはそんなことを言うと後ろからやってきたホビットの商人は「わ、私は街道を…」と言いながら近くの岩場に座り込んで休み始めていく。

 リアンもバテバテなようで「休みたい」と言い出したが、もうすぐで夕暮れ、ここで休めば間違いなく野宿だ。

 行ける所まで歩いたほうが良いだろう。


「立て。もう少し進むぞ」

「冗談じゃろう? 年寄りを労わった方が…」

「お爺ちゃん! 今若いお姉さんだって分からない?」

「そうじゃったな…ああ。年寄りの時代が懐かしいぃ」


 気持ち悪いので放置しようと決め俺はディラブの後に続くように歩き出し、その後をアンヌが歩き出すと同時にリアンはホビットの商人に一言礼を言いながら歩き出した。

 そこまで険しい山道ではなさそうだが、このお爺ちゃんが持つかどうかは分からない。

 まあ、俺としてはこのディラブと会話が出来ればそれでいいわけだが。

 すると予想外にもディラブの方から語り掛けてきた。


「何か用事かな? ナーガの十将軍が…」

「オーガで合っているのかな? 確か調べた限りだと赤鬼のオーガと呼ばれるオーク族が居るって聞いたんだけど。ヒューマン族なんかと同レベルの知識量を誇り、オークよりは少し小さめだがそれでも高い呪術と身体能力を誇る」

「そうなの?」

「……………」

「俺の予想では、そもそもオーガがオーク族の元々の種族で、オークはオーガが作った労働力としてのいわゆる家畜。その内数が増えてきて、呪術で隠れる生活をする為にオーガが忘れられるようになった…違うか?」

「…正確なところは知らん。俺はオーガの方でも辺境出身者だから。だが、確か気に十将軍が言う通り、オークは祖先が作った労働力。家畜だ」

「…家畜ね。まあ良いけど」

「鶏と同じようなものだ。あれも中身はオーガではないしな。中身はモンスターと一緒だ。だから、本来は魔力で満ちている場所以外では生き辛い。生きられないというわけじゃないが。だから、辺境や大きな街などには絶対に居ない。基本鉱山などで採掘して生きている」

「モンスターの概念に近い感じなのか? なら基本肉食で周囲に満ちている魔力…正確には見えないエネルギーを吸収することで生きているのかな?」

「両方だが、片方だけでも生きていける。だからあれを種族としては計算しない。ディフェンダーは知っていることだが」

「隠したがる訳だね。知っていると分かったら何かと批判を招きそうだし」


 アンヌの言う通りでこんな真実を知れば批判は強いだろうが、ディフェンダーの活動理由を知ればそこを黙認するしかないのだろう。

 似せて作っているというよりは単純に鉱山での労働力を作ったら偶々人の形になったというべきなのだろう。


「オーガは戦闘民族。戦う事が種族としての生存理由と言うのは本当なのか?」

「そうだ。俺達は二十を超えると武者修行をする者が多く、俺もその一人だ。最もあまり大陸を動き回っても目立つことは無いし、基本ダンジョンに籠っているだけだから、俺達をオーガだと知ることは少ないだろう」

「なら貴方はオーガ政府が何処にあるのか知っているんですか?」

「…場所だけなら知っている。それ以上は知らない。行ったこともない」

「どの辺りなんじゃ? 大陸の中央部かな?」

「いや…北よりの山間にあると聞いたことがある。四つの山に囲まれた窪地に作られているとか」


 やはり山や谷ばかりだから基本そっちに町を作るよな…集落も谷間に作る感じかな?

 オーク大陸は結構険しい道が多そうだ。

 そりゃあ海岸沿いに街道を作るよな。

 飛空艇はそれこそ最近の乗り物だし、ほんの一昔前まで歩きや船が一般的で街道はその際に移動が楽になればいいと思って作ったモノなのだろう。


「ならこの山道はオーガが使う道で良いのかな? 先ほどから立札とか見えないけど」

「分かれ道なら流石に立っているが、基本整備は最低限な形しかない。オーガは基本歩きで大陸を横断する」


 はい、嫌そうな表情を浮かべるアンヌとリアン。

 特にリアンは物凄い嫌そうな顔をしている。


「そこまで嫌がる必要があるか? 俺からすればむしろ君達がどうして嫌がるのか分からない。歩けばいい。歩けばその分良い運動になるし、歩き続ければ慣れてくる」

「だそうだ。良かったなエロ爺」

「いい加減訂正して欲しいの…慣れたくない…」

「本当に…お爺ちゃん! しっかりして!」


 アンヌが押しているのは良いとして、ここから集落までは長いのだろうか?


「なあ。集落までは長いのか? 出来ればあんたの集落に案内して欲しいんだけど」

「それは君達の仕事に関係があるのかな?」

「ああ。このオーク大陸で暗躍している者達を探しに来た」


 嘘は言っていないのだが、若干怪しいという感じの視線をはっきりと感じたのだが、まあ本当の事もある意味では言っていない。

 その正体を俺達が知っているかもしれないという事、そしてその暗躍している者達がこの先何かトラブルを起こすかもしれないという事を。

 どこまでお互いの事情を話すべきなのかと言うのはまだ悩んでいる部分でもある。


「ディラブさんはどうしてオーク大陸に帰ってきたんですか? 修行が終わったと感じたから?」

「………手紙が返ってきたからだ」


 何か意を決したような雰囲気すら存在するのだが、どうやら彼の方は知っていることを開示するつもりであるようで、俺達も内容次第では開示した方が良いのかもしれない。


「故郷からある手紙がやってきて、今故郷では困ったことになっていると。そこには子供達が「卵を見た」と書かれていた」

「卵? 家庭料理などで使われる鶏の卵じゃありませんよね?」

「大きな卵を坑道の中へと遊びに出かけた時に見たのだと。普段オーク達が働いているはずの場所で、誰も居ない大きな場所、下には身に覚えのない大きな穴が開いており、壁や天井に粘液のようなもので支えられている大きすぎる卵。大きさでは二階建ての一件家が二つはすっぽり入ってしまうほどの大きさ」

「大きいの…すっぽり入るという事は其処から更に大きいという事じゃな。どのぐらいじゃろうか?」

「見ていないので何とも言えないな。ただ…その異常事態が発覚する少し前から村でもトラブルが起きていた。水の量が減ったと」

「どういう意味?」

「俺達の村では下から地下水を吸い上げて村全体に行き渡らせているのだが、どうにもその水の量が明らかに減っていると…」

どうでしたか?

ディラブが四人目のパーティーとなりますね。

まあ良くある前衛キャラクターとして書かせていただきました!

では次は赤鬼のオーガ第七話でお会いしましょう!

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