表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
218/218

それぞれの戦い~竜達の輪舞~ 2

相克の教会編二十七話となります。

今回はファリーダ&リアンVSメロン戦後半戦となります!

では本編へGO!

 ファリーダからの攻撃をまともに食らってしまったメロン、嘔吐物を吐き出して悶えさせるそのままサマーソルトで顎先を叩き上げて少しだけ距離を取るファリーダに対し息を吸い込んで真っ黒なブレスを吐き出すメロン。

 普通のブレスではないと判断したリアンは目に聖術を使い判断能力を強化して見抜く、猛毒で作られているブレスだと判断したリアン、素早くワクチンを体内で作り出しそのままブレスとして吐き出した。

 ファリーダは大きく息を吐き出して肺一杯に息を溜め込んでから口をしっかり閉じてそのまま黒いブレスの中へと飛び込んでいく、そのままその身を聖術で一気に強化しブレスを吐き出すメロンの口目掛けて自分の拳を叩き込んだ。

 口から大量の血を吐き出しながらメロンは三歩ほど後退りファリーダを睨みつけながら言葉を吐き出す。


「ど、どうして…この毒が皮膚から侵入しないと思ったの? ドラゴン族のブレスには属性や状態異常の類を付与できる。でも…それは瞬時に見抜くことは難しいはず。貴女は迷わず私に突っ込んできた。毒だというのは流石に色で見抜けるだろうけど…」

「勘です。それに、後ろからリアン様がワクチンのブレスを吐き出しているので最悪は何とかなると思いました。強いて言うなら即死の毒だと貴女自身が困ることがあるだろうからそれだけは無いと思いました」

「まあ、お主だけが効かないブレスとなると流石に難しいじゃろうしな。じゃからお主が最低限コントロールできるだけの毒じゃろうし。即席ならなおさらじゃ。ミスったのう。炎や氷にしておけば避けるという選択肢が生まれたのにのう」

「貴女自身は自らの保身を掛ける必要性があった。だから貴女はとっさに自分が効かない毒を選んだ。ですが…」


 ファリーダが咄嗟に思ったメロンの正体の違和感、先ほどファリーダは海獣と呼ばれた邪神が由来だと考えた。と言うよりは元より邪神から生まれてきた子が敵の正体。しかし、海獣と呼ばれた邪神には『水を操る』や『海水を上昇させる』や『水生生物を召喚する』と言った水に関連した能力しか無かった。

 少なくともファリーダやリアンが知る限り『毒を生成する』という能力は無い。

 ファリーダが考える限りそれが出来たのは初代邪神と呼ばれた毒蛇の異名を持つ存在だけ。

 だが、毒蛇の邪神は子供を成したという話は一切聞いたことが無い。


「邪神の能力を貴女は二つ持っているのですか? ドラゴン族が関わっているのは海獣と呼ばれた二代目だけ。貴女は初代の能力を持っている」

「貴方達は初代の正体を知っているのかしら?」

「毒蛇じゃと呼ばれていたという事と、毒の能力で星そのものを蝕もうとしていたとは聞いたことがある」

「そう…蛇は爬虫類でしょ? 要するにドラゴン族由来そのものもまた爬虫類。私の子孫は確かに海獣だけど、その子供は復讐の為にその身に初代の遺伝子を取り込んだ」

「? その話…」

「その通りよ。ジャックと呼ばれたあの勇者がこの前の邪神の前に討伐したテロを起こしたと呼ばれている者。貴女達は聞いたことがあるかしら?」

「ジャックが浮遊大陸に存在していた邪神の住処を探す際にとある都市を占拠し地上に毒を蒔こうとしていた化け物がおり、それを討伐したと言われておる。お主の親じゃったか?」

「ええ。でも、初代の遺伝子は強力だった。だから耐えられなかった。自我をなくし、浮遊大陸のとある辺境の城に封印したが、それを邪神が解き、己の城とした際に侵入するための鍵を体内に封じ込めて人里を襲わせた。笑わせるでしょ?」

「貴女はジャック様を恨んでいると? それで協力していると?」

「恨んでいる? 復讐のための協力者だと? 笑わせないで! 私はあのジャックと言う元勇者に感謝することすらあれ、恨むことは無いわ。あの男は哀れに慣れ果てた私の親を殺すことで助けてくれた。その上、そんな私の親を利用していたあの邪神を殺してくれた。感謝しているぐらい」

「じゃったらお主は何故…」

「私はどうやって他の人間に馴染むことは出来ない。それは私が誰よりも理解している事よ。私は誰よりも強力な毒を吐き出すことが出来る。そんなことが出来る存在が他の人達に馴染めると?」


 口に右手を当ててダメージを直すメロンは不敵な微笑を浮かべる。


「でも、羨ましいわね。円環の能力が在ったからこそ毒が全く効かなかったというのは分かるけど…」

「どういう意味ですか? 円環は能力や経験の継承です…」

「? ああ…そういう意味ね。ジャックと言う勇者から何も聞いていないのね。あの元勇者が何も知らないという事は無いはず。まあ、無いわけじゃ無いけど。そこにいる中身がエロ爺はウイルスやワクチンなどを生成する能力はもとよりかしら?」

「そうじゃよ。儂の一族は初代勇者の子孫じゃからな。まあ、勇者としての能力は無いんじゃが、毒やウイルスが効かないという効果しか無いが、その代わりドラゴン族に変化してしまった際に能力が強化されてしまった様でのう。この前漸く使えるようになったんじゃよ! 美しい女子を抱こうとして思考を麻痺する際に使ったんじゃ!!」

「リ、リアン様…まさか休暇中にしていたんじゃないですよね?」

「フフフ…その通りじゃ」

「アハハ!! そんなくだらないことで能力を覚醒させるドラゴン族はアンタぐらいよ!! 良いわ…貴女達はいつか私の手で倒す。だから、ここは一旦引くわ。どうせ不利なこの状況で勝てるとは思わないし」

「逃がすとでも!?」

「よい! 儂等の目的はあくまでもこの場の制圧じゃ。無暗に戦火を広げる必要はない。此処で本気で戦えば、儂等の戦闘の規模によれば教会だけではなく街の方にまで被害が行く」

「で、ですが…」

「良い。お主も行けばいい。その代わり、この争いが完全に終わるまで手出し無用じゃ」

「良いわよ。どうせ、逃げるだけだし。此処で死ぬつもりも無いしね。あのドライとかいう人とは違って」


 メロンは不敵な微笑を浮かべながら立ち尽くしたまま聖術で足場を崩してから地下へと逃げていくのだった。

 リアンとファリーダが覗き込むと逃げていく足音だけが響いていた。



 メロンは水路の隣をコツコツと歩いていくのだが、歩いて移動した先にはメロンの目的だったヴェルズリが居た。

 いたというか灰色のレンガで出来ていた壁に突き刺さったまま尻をメロンに向けているヴェルズリを発見したのだった。


「何をしているわけ?」

「おお。その声はメロンか? 引っこ抜いてくれないか? 突き刺さったのは良いが抜けなくて困っていてな。これでは十八禁みたいじゃないか?」

「知らねぇわよ! アンタの所為でこっちは酷い目に遭ったのよ?」

「? どうして機嫌が悪い?」

「アンタが門を開けてしまったせいでこっちにまで被害が行ったのよ!!」

「??? お前がしっかりしていたら良いだけだろ?」


 本気でキレてしまったメロンは力一杯ヴェルズリの尻を蹴り飛ばすと、ヴェルズリは軽い悲鳴を上げながら吹っ飛んでいくのだった。


「スッキリした…アンタの望み通りに助けてやったわよ! 暫くその尻の痛みに悶えなさい!!! この役立たず!」

どうでしたか?

次回はドドナ戦の始まりとなります。

では次は第四章相克の教会第二十八話でお会いしましょう!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ