表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
203/205

故郷を想う 3

相克の教会編第十二話となります。

今回はメメルウを出て早速山脈へと向かいます。

では本編へGO!

 翌朝を迎えジャック一行は女将が作る朝食を平らげて直ぐに宿を出てしまう事にした。

 と言うのもあまり他種族が出入りしている事を他の人の目にして宿の迷惑になりたくはなかったのだ。


「とりあえず当初の目標通り教会本部のある街へ急ごうか。出来る限り早めに辿り着きたい」

「此処からどうやって移動するんですか? 確か町の南側から入ってきましたよね?」

「東側から出て少し行ったところで分かれ道があるからそこを南側へと進むと山の谷間へと向かって進んでいく。ダンジョンを一回通る事にはなるけど、教会のある街まで辿り着けるはずだ。少し時間が掛かるが…」

「ざっと考えれば二日は掛かるのう。途中で野宿じゃな」

「どっかに寝泊りできる町とか無いの?」

「あのな。お前だって知っているだろうに。途中でダンジョンがある場所で寝泊り出来るような宿のある街があるわけ無いだろ」

「ダンジョン自体は難しい感じでしょうか?」

「モンスター事態は其処まで難しくないが、こんな状態だ。モンスターだけは異常事態が起きているかもしれないが、迷いの森のような感じにはなっていないはずだ」

「そっか。なら兄ちゃん達の道案内で進む感じでいいんだ。楽で良いじゃん。本当を言えばもう少し中央大陸を見て回りたいけど」

「もう! 我儘言っちゃダメ! こうして滞在しているだけでも結構面倒ごとに近いんだよ? そういうのは全部終わってからにしなさい!」

「とりあえず行こう。もうすっかり目立っている」


 ディラブの言葉で全員が周りを見るとあちらこちらからヒソヒソ話が聞こえてくる。

 明らかにジャック達が此処にいる事が話題である。

 早々にこの場から出ていくことが今現在ジャック達がした方が良い一手であった。


「まあ、目立つ人間が大半よね? 私はヒューマンだけど、最悪ネリビットとメイビットの二人はギリギリヒューマン族で通りそうだもん。でも…」

「まあ、俺達は無理だな。目立つし…特に約一名は」


 全員の目がディラブへと向く。

 真っ赤な肌に一本角は目立つという話ではなく、歩く異物である。

 東門から町を出ていく中ネリビットだけが非常に残念そうな顔をしており、ジャック達は分かれ道まで一本道を歩いていく。

 遠くに沢山の山々に囲まれている草原地帯に伸びる山へと繋がる一本道、最低限でも整備されている道を歩いている人間なんてジャック達以外には居ない。


「何も無いなぁ。誰も使っていない感じ」

「まあ、少し離れたところに鉄道も走っているし、基本は列車で移動がメジャーだろうな。貨物を運ぶ際も基本は列車だし」

「そうじゃな。近代化の影響で鉄道網の発達は急務じゃったし…伸びていない場所は辺境の村とかじゃろう? ジャックの村も無いのではないか?」

「無いな。バスが辛うじて通っているはずだ。最も温泉郷でも有名だから通すという話だけなら聞いたことがある」

「私も聞いたことあるわ。でも、進んで無いんじゃない? 前に行ったときは進んで無かったでしょ?」

「なんで通さないの? 温泉郷って事は観光地じゃない?」

「う~ん…なんでだろう? 気にしたこと無かったな。まあ、近くの町までバスで二時間だし…そこまで困らないから?」

「でも、列車だともっと早くなるでしょ?」

「完全な観光地にした場合治安の問題があるからではないでしょうか? 私の故郷であるドラゴン大陸でも、他の種族を積極的に入れない理由に聞いたことがあります」

「まあ、どこの国や大陸でもマナーを守らん奴は一定数居るからのう」

「元々温泉郷で有名と言うほど人も多いわけじゃないしな。バスで二時間で来れる場所だし、まあそれ以外にも色々金になるものはあるしな。今更温泉で人を増やそうとはしないんだろう」

「持ったない気がしますけど…でも、あまり増やして村の良さを消すと考えると気持ちも分からないでもないです」

「と言うよりはそっちが強いからじゃな。元々困っておらんから現状維持をしたいというのが本命じゃろう。まあ、一段落したらジャックの故郷の村でゆっくりしたいのう」

「その時は案内してやるよ。まあ、大きい村じゃ無いから直ぐに終わるけどな」


 そんな話をしている間に分かれ道に辿り着いた一行、そのまま南の方へと向かって歩いていくと、少し奥に大きな山脈が見えてきた。


「山脈の向こう側に教会のある街が有るんだよね? どんな街?」

「…大きい離れ小島に教会本部があり、そこから一本道の橋が伸びている少し大きめの町だな。教会本部が直ぐ近くにあるから綺麗で落ち着いているイメージだな。街並みも小綺麗と言うか、白で統一されている街並みが綺麗ではあるんだけどな」

「儂は苦手じゃな。あのお高い感じ…」

「そういうイメージなんですか?」

「そうね。教会という最大の権威のある街だから基本はお高いイメージで合っているとは思うけど。宗教心が強い人が多いのよね? だから、このメンツで行けば絶対にトラブルにあう」

「辿り着く前に一通り決めておかないとな? 前には言ったが教会本部に侵入する正規の方法は一本の橋を通る以外には船以外には無いが。実は昔っから使われてきた地下水道の設備を通れば侵入できるわけだが、この設備に入るには街の中心近くまで移動する必要がある」

「それまでには出来れば隠れる手段を決めておかないといけませんね?」

「それなら俺と姉ちゃんにあるから気にしないでよ。試したい方法だったし。ねえ? 姉ちゃん」

「うん! 任せておいて。問題はその設備に入るのに問題があるかどうかだね」

「そればかりは行って確かめるしか無いのう。入れば最後。撤退は無しじゃ。どんな形であれ決着は付ける必要はあるのう」


 山脈の入り口へと進んでいきながらジャック達はそんな話をずっとしているのだった。

どうでしたか?

次回はちょっと寄り道のお話回の第一話目となります。

では次は第四章相克の教会第十三話目でお会いしましょう!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ