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ナンパされる者とされない者

間幕二話目となります。

今回も会話回となっております。

では本編へGO!

 女性からのナンパを何とか躱したジャック達はそのまま近くの海の家でジュースを買ってから帰ってくると、女性陣がそのまま戻ってきていたことに気が付いた。

 女性陣のジュースまでは勝ってきていなかったジャック達は再び先ほどの店へと向かい適当なジュースを人数分勝手から戻ってきた。


「大体ジュースを買ってくるなら人数分買ってくるのが普通じゃ無い?」

「まだまだ泳ぐかと思ってな。まさかこんなに早く帰ってくるとは思わなかったけど。寒かったわけじゃ無いだろ?」

「はい。ここ結構温かいですよね? 海水温。高いというか…」

「この場所の気温はあまり低くならず高くもならないから過ごしやすいし、海水温も一般の海水温より高いんだ。流石にお湯みたいになるわけじゃないけどさ」

「アンヌさんが一通り泳いだのでジュースでも飲んで水分補給をしようと」

「それで帰ってきたのか…」

「それよりネリビットは? どうしたの?」

「さっきのお姉さん三人衆の後にやってきたちょっと若めの女性二人組に連れて行かれたよ」

「なんで止めないのよ!? ナンパされていたんなら?」

「ナンパ? 違うぞ」

「ていうか俺達がナンパされていたって知っていたんだな」


 アンヌが「ぐぅ」と唸るのがジャックは見えたので彼女たちは戻ってきたのだと分かった。


「日焼け止めを忘れたらしくてこの辺りに日焼け止めを売っているお店を教えて欲しいと」

「それナンパなんじゃないの?」

「違うって。何となくだけど」

「雰囲気的にはそんな感じはしなかったしな」


 するとネリビットがトコトコと歩いて戻ってくるとアンヌが駆け足で近づいてきて「何かされた?」と聞くとネリビットは「お店に案内してきただけ」と言ってディラブが持っていた自分のジュースを受け取る。

 皆でジュースを飲みながら息を漏らす。


「直ぐに夕方になるからあまり遊べないけど明日はずっと遊ぶわよ!! 良いわね?」

「良いけど明日は一日中雨だぜ」

「嘘!?」

「ほんと。明日は無理だな。海水浴はな。諦めろ」


 アンヌは物凄い不満げな表情を浮かべるが、流石に雨と言うのなら諦めるしか無かった。


「この辺何が有名なの?」

「映画館。美術館。水族館とか色々。映画館にはショッピングモールとちょっとした遊園地とかまであるけど。雨だから遊園地は無理だな」

「じゃあ映画でも見てショッピングモールでウロウロするしかないかな?」

「まあ、それしか無いだろうな」

「俺は近くのダンジョンが無いか探ってみようか」

「止めた方が良いかもしれませんね。アンヌさんが物凄い睨みを向けていますし」

「探しに行ったら後ろから刺すわよ!」

「殺すって言えば良いだろうに…俺達も同じコースを移動するか。暇だろうけどさ…比較的近くにある水族館へ行けばいいだろうし」

「それで行くわよ。その間にトラブルを起こしたら怒るからね! 分かったお爺ちゃん!」

「リアンなら脱水症状になりかけているよ。そろそろ縛っている紐を解いてやれよ。もう泳げないだろうし」

「仕方ないわね。勝手に何かいやらしいことをしたら刺すわよ」

「今回は刺されるのか? 俺達は」


 ディラブが若干引いておりジュースを飲む音で誤魔化す。

 そんな中でネリビットが話題を切り替えた。


「それより三人はナンパされなかったの? 俺達されてさ! 特にジャックの兄ちゃんがしつこかったよ」

「それな。まあ、十将軍のナンバーが上位なら玉の輿だろうしな」

「されたよ…ファリーダお姉ちゃんと私が…」

「え? アンヌは?」

「………子供に見られてナンパされなかったの!!」

「そして、ナンパしていた男性達をボコボコにしていたんです。少し可哀そうで…」


 ジャック達男性陣は想像して心の中で合掌して祈っておくことにした。

 ディラブは腕を組みながらため息を吐き出した。


「アンヌをナンパするなんて命知らずが居たものだな!!」

「そうね…なんならアンタも同じ目に遭わせてあげようか? 今からここで」

「すみません」

「アンヌはぱっと見子供にしか見えないし、それこそ子供を連れて行ったらその時点で即通報だからな。たとえナンパに成功しても」

「ならアンヌ姉ちゃんが常に一緒に言ったらナンパを拒否する動機になるしされる可能性も低くなるって事?」

「実行したら殺されるかもしれんがな。儂等もまとめて」

「アンヌは短気で困る。直ぐに手が出るからな。学生時代でも厄介だからな。今は無い巨乳で男子生徒を誘惑する癖に…」

「チビで少年風の男子が若い女性を誘惑するからね」

「そのつもりは無かったんだけどな…」

「なんで会話温度が下がってくるのは何故だ?」

「二人がバチバチとやりあっておるからじゃよ。そろそろやめんか? ホテルに戻るか。近くのレストランで食事をとるか決めんか?」

「そうですね。じゃあ着替えないと」

「お爺ちゃんは覗いたら刺して病院に送るからね?」

「はぁ~い」

どうでしたか?

次回は少しだけシリアスなお話となっております。

では次回は間幕休息は嵐と共に三話目でお会いしましょう!

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