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OVER  作者: 多趣味な金龍
序章
5/24

観察成果(4/○〜4/□)と個人情報

今回、私は上記の期間に渡り、新しく入ってきた能力者の観察を担当させてもらった。

その旨をここに記載し、それによって判明した事実をここに記録する。


                              責任者:山田ヤマダサイ

 ①大嶽(オオダケ)(ツルギ)・・・年齢:17歳、身長:198cm、体重:120kg、誕生日:10/4

特徴:黒色の虹彩と髪を持つ純日本人

 

 ①の実家構成

 父:(ジン)・・・年齢:43歳

 母:⒈(サクラ)・・・年齢:40歳

  ⒉(ウメ)・・・年齢:38歳

 次男:巫刃(フジ)・・・年齢:15歳、⒈の息子

 三男:鎖銅(サドウ)・・・年齢:12歳、⒈の息子

 長女:槍子(ソウコ)・・・年齢:16歳、⒉の娘

 次女:火縄(ヒナワ)・・・年齢:14歳、⒉の娘

 三女:(ユミ)・・・年齢:11歳、⒉の娘

 許嫁:伊剣(イツルギ)天花(テンカ)・・・年齢:15歳、伊剣家の長女


 またここからは、今回の観察を受けた能力者を全て番号で記述させてもらう。


 ①の能力【惰剣(ダケン)

 1日に5本の剣を異空間から呼び出せる。

 また、5本にそれぞれ切れるものを設定できる上に、大きさや強度、外見も自由自在に調節可能。

 

 ただし、条件に該当する物しか斬れず、それ以外に対する斬撃の威力は逆刃刀どころかスポンジソードで殴る程度の威力しか出ない模様。(①は『それでも柄の部分は打撃武器としては使える』と供述した)

 その他にも、剣は1度設定された要素を変更できない(※1)


 ①の検証方法:さまざまな材料でできた的(15cmの正立方体)を用意し、①には刃物を出してもらいながらそれらに1個1違う特徴を備えるよう指示(※2)




 ②天田(テンダ)時雨(シグレ)・・・年齢:15歳、身長:163cm、体重:61kg、誕生日:12/25

特徴:天色の虹彩に白金色の髪を持つ日本人

 

 ②の実家構成

 父:美春(ミハル)・・・年齢:45歳、ヨーロッパロシア系日本人

 母:利穂(リホ)・・・年齢:43歳、純日本人


 ②の能力【堕天使(ザ・バランス)

 生物を癒す事ができ、欠損した部位を再生させる程強力である。(ただし、病気は治せない模様)

 また回復量に応じて、反射速度や筋力に視力など、②の身体能力が強化される。


 ②の検証方法:<101号室>に怪我をした小動物や患者を呼び出し、それらに能力を使うよう指示した(※3)




 ③界進(カイシン)(エツ)・・・年齢:18歳、身長:189cm、体重:96kg、誕生日:4/11

特徴:茶色の虹彩と別視点で金髪にもなる黒髪を持つ日米の混血


 ③の実家の構成

 父:善則(ヨシノリ)・・・年齢42歳、純日本人

 母:ルニ・・・年齢40歳、日米の混血

 祖父:召懟(メツイ)・・・年齢70歳、純日本人


 ③の能力【超越者(オーバーリミット)

 1日(24時間)で1回のみ身体機能の限界(※4)超えられ、それと同時に傷も治る(※5)

 また、振れ幅は通常時の1〜500%となっており、加算形式となっている。

 能力の発動中は累加された分なら常に発揮できる。


 例えば、1回目に1%上がれば101%を、2回目に500%上がれば601%の身体機能を維持しながら行動できる。

 いわゆるRPG(ゲームの一種)でのレベルアップと同じ現象が起きている。


 ③の検証方法:ルームランナーで体力が尽きるまで走ってもらうよう指示した。



 ※1:24時間が経過すると、それら全てがリセットされる事が確認された。  


 ※2:①の「2本の日本刀を呼び出すことができた」「鉄球を斬れたのに瓦礫を斬ることができなかった」という証言と、マハマト千紗の目(以下“目”と記述)で〖なんでも斬れる剣を1日に5本呼びだせる〗という情報を入手。

  これらを踏まえ、上記の方法を実施した。


 ※3:〖性格が【能力】を使う事で凶暴になる〗という副次効果を前もって知らされていたが、思ったよりも実に厄介な物であった。

    これについては全貌が掴めるような物では無く、人格が正常に戻るまでの時間は不規則であり、治癒した患者数や部位に関わらず、突発的に凶暴になる時があれば、そうなった時と同じ程に【能力】を使用しても本来の人格を保てる時があるため、能力の使用は制限するように忠告した。


 ※4:例えば、血を流しすぎた時、水分を失いすぎた時、気絶した時など、体が動かせないほど弱った時を指す。

    理論上は死ぬ寸前でも能力を発動できる。


 ※5:③の証言と〖身体機能の限界を超える〗という情報から、上記の方法を※2同様に実施したものの、1日に2回以上限界を超えると上乗せされていた分がリセットされる事が、2日目の観察で判明した。

    その日は実験を2度に分け、ナイフで手のひらに傷を付けてもらいながら走ってもらった。

    ただこの時、1度目は傷が治りながら上昇値(3%)も記録したが、2度目は傷は治っていたのに、身体機能は上昇するどころか通常時と同値に戻っていた。

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