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リアーナ視点より



なぜ、なぜこうも仕事が終わらないの?

次から次に仕事が押し寄せる。

私の頭はパンク寸前だ。

今日も今日とて執務室。

今日の夜には王位継承のお披露目会の予定だ。

正直お披露目なんてどうでもいい。

鬱々と考えながら仕事をしていると、



「リアーナ様町民の生活は落ち着いてきたとの報告が。定期的な無料の食事場の提供も好評です」

「ええそうね。私の耳にも届いていますよ。安定してきたのであれば、次は復興ね。この国の名産は海産物なのだから、それを全面に他国にアピールできればいいわ。例えば貝殻を小さな瓶に詰めたり、きれいな砂浜の砂で砂時計でしょ、シーグラスで何か作れても素敵ね」

「おい…いまのをメモしたか。すぐに対応を」

「すぐに出来るのですか?!」

「そんなまさか。リアーナ様の発想には驚かされるばかりです」

…あぁまたそうやって。少し微笑んで

「そう?よろしくお願いね?」

と答える。



◇◇◇



それからお披露目会の衣装に着替え、会場へ急いだ。

淡い白のドレスで下に行くほど金色の刺繍が精密になって、白地によく映えている。



多くの貴族や騎士が見守る中登壇する。

良い話なのか悪い話なのかわからないが、周囲から囁き声が聞こえる。

登壇に控えていた神官が王冠を掲げ私の頭にのせる。

「ここにリアーナ女王陛下の誕生を宣言したします」

すると大きめの拍手が沸き起こる。

周りを見回し堂々と発言する。



「私がリアーナ・デルゴー・マルデバルです。女王となり益々の発展につくし、この国を富ませる努力をいたします。まだ安定したとはいいがたい状況のため、不和なく皆様にもご尽力頂ければと思います。ではそのまま宴をお楽しみ下さい」

少しの嫌味も交えた挨拶をして、こっそりと指で小さな光の魔法陣を描き会場全体を煌めかせる。

ドヨっと会場が沸いた。これで満足でしょう。



◇◇◇



奥の控えに座り会場を見渡す。

するとルベラル様の姿もそこにはあった。



相変わらずオーラが輝いている。はぁカッコいい。今日は正装なのね。片側だけに羽織ったマントも素敵だわ。今日は三つ編みではなく、結んだだけなのね。それもあぁ素敵。なぜあんなにサラサラなの?!黒髪が輝いているわ。



ん?何人か令嬢が話しかけてるわ。、な!なんなのよ!

私はここから動けないってに!チッ。

「ウェルガン!」

「なんでしょう?リアーナ様?」

「ルベラル様の周りに女性を近づけてないようにできないかしら?」

「は?ルベラル様ですか?」

「は?じゃないわよ。なんで私は動けないのに、あのご令嬢方はほいほいと近づいて頬を染めて談笑しているのよ。本当なら私も隣に行ってエスコートでもして頂きたいくらいだわ。そしたら隣でじっとあの素敵なご尊顔を満足するまで見つめて、あぁでも見つめれないわ恥ずかしい。言葉を交わすのも難しいほどだわ。どうしましょう。そうよ私がルベラル様の周りに保護魔法をかけて誰も近寄れないようにして…」

「待って待って下さい。久しぶりに饒舌に話されたかと思ったら、一体どうされたと言うのですか?それではルベラル様のことが好いているように聞こえますが」

それを聞いて私はぼんっと顔が赤く染まってしまった。

「そ、そ、そりゃあの、国の結界を張るときにお世話になったし、だからそのっ」

「あのーそれではつまり、ルベラル様の事を好いているためお近づきになりたいということでよろしいのでしょうか」

「あ、は、はい。そうです」

最後は弱々しい同意とともに俯いてしまう。

「そう言ったことは直前ではなく前もってお伝えください。いまからではある程度しか対応できません」

「はい…」



ウェルガンは遠巻きに見ていた護衛騎士に小声で声をかけて、護衛騎士はどこかに急いで行ってしまった。

「いつもの威厳はどうしたのですか?今日はもう一旦王宮へ戻られますか?」

うー。ルベラル様の姿は見たいけど、このまま見ているだけでは本当に守護魔法をかけてしまいそう。なんなら令嬢方には足元を氷魔法で固めてしまいそう。

それはまずい。私は渋々快諾した。

「そうさせて頂きます」

「ではまたこの話は後日」

私はそうして会場へ再び挨拶した後、王宮へ半ば強制的に返されたのであった。



◇◇◇



それからウェルガンに今までのことを話した。女王となりこの国にも貢献したからせめて婚約者だけは自分で選ばせてほしいとも伝えた。



しかし婚約者候補は次から次へと声が上がっているらしく、それらを黙らせる…。ではなく、納得させるため私の城内での立場を強化した後、ルベラル様と婚約することとなった。

表向きは王配に関しては精査に時間を要するため、婚約者候補については保留という形となった。



しかしルベラル様も独り身でいつ、どこのだれから声がかかるか気が気でなかった。裏で婚約候補が現れるとその方にお手紙を送り、遠回しに牽制した。

女性の社交場ではルベラル様への婚約話は女王の怒り・氷の吹雪が吹き荒れると噂になっていたようだ。知らないのはルベラル様当の本人のみだそうだ。



あと少し、あと少しでルベラル様と婚約よ!

私は1日のほとんどを執務室や応接室で過ごし、怒涛の追い上げを見せた。周りの文官たちがその速度に追いついていないほどだ、異常なまでの速さで国の改革が進んだ。



辻褄合わせて文章で書くのが難しいです。

とりあえず一通り書き終わるの目標で。

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