表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

9/167

天馬 ローズの育成の手伝いをする

育成牧場のお話ですが、文章で説明するのは難しいですね

間違いがあるかと思いますのでその点ご了承ください

エクセレントローズがメリーから離されて別の馬房へ移されたころ

佐藤さんからDRAのほうへ育成方法について依頼があり

俺が派遣されることになった。


「佐藤さん本日呼ばれた用件は何でしょう?」


「天馬君に一つ試してもらいたいことがあってね

忙しいところすまないね」


「いいですよ、これも私の仕事ですから

それでどのようなことですか?」


「まず、天馬君に説明するとね

この静内の牧場はね生産牧場と育成牧場の2つの施設があるんだよ

まああとは調教の坂路とかの調教の施設だね」


「メリーがいるのが生産牧場でエクセレントローズが今いるところが

育成牧場だね それでそろそろエクセレントローズの育成を始める

時期なんだけど初期から中期のところを天馬君に頼みたいんだ」


「伊藤さんここからは私が説明しますよ」


「よろしく頼むよ私は執務へ戻るから」


ここで説明役を調教師の佐々木さんに変わる


「まず育成について説明すると育成はランク的には

初期から後期育成までありトレセンへ入厩させてからが本格的な

調教を開始します。初期育成の一つ目は既に始めてますが親から離し

当歳馬同士で生活する環境へ移行します。」


「その次に我々が騎乗して調教するために

馬は臆病な動物ですのでストレスを与えないように

ハミ、鞍、手綱、を装着した状態に慣れてもらいます。」


「鞍を付けていない裸馬には乗れても

馬に命令できませんよね最悪そのまま暴走して事故を起こします

金属製のハミを装着し手綱、鞭を使うことで馬に指示を与える

ことができます。」


「鞭でたたくと動物虐待だと今は規制があり使用回数も制限があります

馬には見せ鞭といい鞭を見せるだけでも効果があります。

これは調教の時に鞭を入れられたらスパートするというのが教え込まれるためです

なので馬の肩あたりで鞭を見せるだけでもスパートかけるのもいますね

それと鞭は左右によれた馬が斜行しないようにするのにも使用します」


「難しい話はここまでにして天馬さんには

エクセレントローズに対して

鞍、ハミ、手綱、をローズに説明して

我々が今までしていた育成の手順より

早く馬に慣れてもらえるかを試してみたいのです。」


「天馬さんの念話が数頭の馬相手でも効果があるのか

ないのか厩務員が補助につきますから天馬さんの負担は

軽減できるはずです。」


「最終目的は調教時間の効率化をはかり

デビュー時期を早めることが可能になること

晩成にあまり効果は望めなくても早熟な馬になら効果抜群ですからね

2歳馬を完全な状態で送り出せれば今よりいいレースができます

2歳馬からレコード記録が出るかもしれませんね」


佐々木さんに頼まれたことは今までは、馬に物を教えるのに

身振り手振りで教えていたことを

言葉がわかる俺が馬にわかるように説明すれば効率化が図られ

馬にも負担やストレスをかけることなく調教ができる環境作り

をDRAとともに構築するための試験的な試みだ。


俺もエクセレントローズと触れあう機会が増えるから

ありがたく計画に参加したいと思う。

目指せ2歳女王だ。


そして育成が始まる

俺の前にはわくわく顔のエクセレントローズがいる


『ねえ、パパ 今日は何するの?

  遊んでくれるの』


そして ハミ、鞍。手綱など乗馬に必要な装備が置かれているのを

エクセレントローズは、遊び道具だと思っているので好都合


「あのね、ローズ パパねママに乗馬して散歩するけど

今度はねローズと放牧地を走りたいんだ。

ローズはパパと走りたいかい」


『え~ママとはお散歩してるの?

ローズとはしてないよね~

それひどくない

勿論 おしゃべりしてお散歩したいよ』


「それでね、ローズも お姉さんやお兄さんが

人を背中に乗せて散歩しているとこ

見たことあると思うけど

人を乗せて走るときはこれつけないと

遊べないんだよ」


「へ~ そうなんだ、 ローズにつけていいよ

パパと散歩したい」


なんといいそうだ。


俺と佐々木さんでローズに優しく痛くないか

聞きながら装備を装着する


「ローズどうかな 痛くない」


『なんかね~ 変な感じするけど 痛くないよ~

これつけたら お散歩できるんだよね

直ぐいこうよ 約束 約束!』


ローズにせかされ ローズに乗り

ローズの好きなところいってもいいから

と指示を出して散歩に出かける天馬


目の前に放牧地が広がっているので

危険はないだろうとの判断で天馬は乗馬したが

後ろでは唖然とする関係者たちが勢ぞろい


「ねえ、佐々木さん 言葉は偉大ですね」


「まったくだな 普通ここまで来るのに

どれだけ時間かかるかお前なら

知っているよな?」


「一番育成で難しいかもしれませんね

人に慣れさせ人を乗せること

嫌がる馬多いですからね」


「天馬さんならあの状態で走り始めても

ローズに言葉で指示できますから

危険はないけど手綱を使った馬への

指示の意味すら知りませんからねローズ」


「天馬さんが手綱ひいてもローズが

いたいよ~パパとでもいいそうだな」


はい、そのとうりでした。

プラチナやメリーで慣れているから

止まるときに手綱引いたから

ローズが痛いよ~ 何っていうから

ごめんねと謝ることになりました。


ローズが遊び疲れて厩舎に戻ると皆さん驚きの顔でしたね


「あれ、天馬さんローズに手綱で指示出してたの」


「まさか、ローズに教えてないから言葉で伝えました。」


初日はなんとか上手くいったようですが、

明日以降はどうなることやら


そのあとに メリーの馬房へ行くと


『今度は私に騎乗してくださいね主戦騎手さん』


ローズの残り香がしてあっさりばれました。


「喜んでお付き合いしますよ」







調教師の佐々木さんがトレセンではなく個人の牧場によくいますが

フィクションです、美浦のトレセンと静内は遠距離ですから

毎日顔がだせる環境ではないですね

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ