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安奈編 安奈子供を授かる

今回少し短めです

安奈が獣医師になって数年後


安奈と翔平夫婦は馬の神様から双子の姉妹を授かった。


※名前は姉が玲奈【レイナ】で妹が花音【カノン】と命名


安奈は子育てと獣医師の仕事も周りの人たちに助けられながら両立していたが


嬉しい出来事があれば悲しい出来事も生きていれば当然のように舞い込むもの


安奈の祖母でもある麗華と紫苑が同年相次いでこの世から馬の国へ旅たっていった。


二人の死因はともに寿命による老衰と診断された


ふたりの死に際で共通していたのは悲壮感でなく表情から安堵と喜びが感じられた。


やっぱり最愛の和馬おじいちゃんと再会できるからなんだろう


麗華の最後の言葉は、


「胸を張って和馬に会いにいける 和馬、褒めてくれるよね」


安奈は麗華の手を握り語りかけ


「神さまからの伝言でここへくるのを和馬さんと

   噴水広場でお待ちしていますとのことです」


麗華は安奈をみて呟いた


「安奈.. 天翔牧場のこと頼んだわよ.. 上から見てるからね

相談があれば神様に伝言を頼みなさい」


「わかった おばあちゃんも元気でね また会いに行くから」


麗華は微笑み静かに目を閉じた。


安奈は獣医師として最期を看取った


その死に顔はとても綺麗だった。


葬式が無事に終わり暫くすると馬の神様から私は1通の手紙を受け取った。


手紙の宛名は母と私宛 差出人は麗華おばあちゃん


その手紙を母と開封し便せんを取りだし読みはじめるが内容は


馬の国でまず驚いたことは20代の容姿へ若返ったこと次に


和馬おじいちゃんを見て惚れ直したと惚気話が書いてある


馬たちの調教については元騎手として力になれそうだと意気込みが


感じられた。最後は死んでいった懐かしい名馬に会えて騎手として


やっぱり馬たちが大好きなんだと締めくくられていた。


「馬の神様が喜んでいたのもうなずけるわ」


明菜は一言


「まあ母さんらしいわね」


と言いながら手紙を丁寧に封筒へしまうと箪笥の引き出しを開け

封筒を収納して振り返ると


「さあ 安奈 二人で頑張っていきましょうね

母さんに怒られないように」


「そうね」


それとここ数年で天翔牧場の厩舎でも変化があった。


安奈の親友でもあるショコラが繫殖牝馬を引退しホースパークへ転厩した。


ショコラほんとにお疲れさまでした。


後大事なこと忘れていましたが、旧姓三井穂香は今年婚約をして相良穂香

になることが正式に決まりました。


まあ親友だし穂香が翔平の事好きなの学生の頃から薄々感じていたし

今更よね早く告白すればよかったのに...私のせいか...

ごめんね穂香 親友として同じ嫁としてこれからもよろしく


【穂香の視点から】


私の念願もかない安奈と同じ翔平さんの妻になることが出来た。


これも皆親友の安奈のおかげね


高校生の時に翔平さんを紹介されて私は一目惚れをした。


第一印象は、まずイケメンで頭もよくてスポーツも得意


性格も温厚で誰とでもすぐに打ち解ける社交性まで完備してるなんて


惚れないほうがおかしいでしょう


さすが安奈が認めた男性だとその時は感情を表に出さず


素直に安奈を応援していこうと心に決めた


一応自惚れではないが私は容姿には自信があった。


まあそれも安奈に出会う前の話だ


それでも安奈の誘いで翔平と会う機会も多くわたしは翔平に惹かれていった


【安奈の告白が成就したら私も告白しようと】


心に決め数年後獣医師として天翔牧場へ就職してついに安奈が告白


安奈、翔平おめでとう!


まあさすがに新婚生活を邪魔するわけにもいかず月日が流れ


安奈が妊娠して無事に可愛いい双子の女の子が生まれた。


お姉ちゃんの玲奈ちゃんは安奈と同じ金髪で将来有望


妹の花音ちゃんは翔平さんに似てるかな


いよいよ告白するときがきた


今の日本の法律でも重婚は認められているが条件として難しいのは


妻の同意を得ることだった


『安奈 怒るかな』


私はお休みの日に安奈を呼び出してまず頭を下げた


『安奈 どうかお願い私も安奈と同じ翔平さんの妻になること

認めてくれませんか』


「いいわよ。正直いついってくれるのかとやきもきしてたからね」


穂香は驚いて問いかけた


『え、安奈いいの私なんかで?』


安奈は紅茶を一口飲んでカップをソーサーへ置くと


「誰でもいいわけないでしょ 穂香だからよ

  それで翔平には話をしたの?」


穂香の顔が赤く照れてる


『まだです 私の中でのラスボスは安奈だったから』


「しょうがないわね 今から行きましょう

丁度 翔平休みで家で子供たちの相手してるから」


慌てる穂香


『え、今から まだ心の準備が』


「善は急げよ」


と安奈に連れられ自宅へ連行され翔平に告白させられた穂香


翔平の返事は


「安奈が許可したんだろ それなら問題ない

俺も穂香の事 嫌いじゃないしな

まあこれから妻としてよろしくな」


穂香は喜びの涙をうかべ翔平へ飛びついた


『翔平さん 愛してます。』


追記


穂香から婚約すると言われた穂香の両親の反応は


「よかったわね 念願が叶って勿論お父さんもお母さんも

大賛成よ 穂香も早く子供産んで私もおばあちゃん

と呼ばれたいわ」


『お母さん 気が早いよ まだ婚約したばかりだし』


満更でもないようです


いやはや驚きの展開です。

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