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安奈編 安奈告白されるが答えは...

安奈も今年から中学生です 将来は獣医を目指します

4月某日


ファミレスでは明菜他同級生4人でお茶会をしていた。


伊藤詩織 伊藤牧場の経営者で3人の子持ち 

娘は一人で名前は梓【アズサ】


池添香澄 ペンション池添のオーナー

息子の池添健太【ケンタ】は安奈の同級生


川田真澄 パーク内のレストラン天翔で旦那さんが

働いている 川田翔平【ショウヘイ】同級生


相良明菜の計4名が幼馴染


「ねえ明菜 安奈ちゃんから聞いた、うちの息子が告白したって?」


「ええ 聞いたわ一応保留にしてもらったとまあ断るじゃなく

保留なんて安奈らしいわね ほかの子は全てその場で

『ごめんなさい』したらしいけど」


「え、何々もう安奈ちゃん告られたの入学早々に?」


「安奈ちゃん 中学生になってなんか大人びて

綺麗になったって学校でも話題になったらしいから

小学生の頃のように親衛隊が結成されたそうよ」


「翔平君でも保留なんだ それじゃあ女子からのやっかみも

心配ね いじめられないかしら安奈ちゃん」


「それは心配してないわ そのための親衛隊の皆さんだし

安奈もたまに『いつもありがとうございます』の感謝をこめて

手作りお菓子をわたしているしね」


※安奈は馬たちのため人参クッキーを作ってますので

 まあ その残りです あとは試作品の味見役ですね


「何でもその親衛隊メンバー柔道部と剣道部が主なメンバーで

構成されているらしく 安奈が登校して下校するまで

陰から見守ってくれてほんと感謝しているわ」


「でもその親衛隊の人たちに恋愛感情はないのかしら」


「それがアイドルの推しメンと同じで恋愛感情抜きで

愛でるだけで満足だと公言しているし

親衛隊へ入隊するとき恋愛感情があれば

入隊をお断りするみたいだしね」


「ねえそれよりも梓ちゃん 健太君に告白して

上手くいったらしいじゃないの

良かったわね」


「ええ、梓本人が驚いていたわね

健太にOKもらったって

顔赤くしてあの子も初心ね」


そこで健太ママ


「私も正直驚いたわ だって健太も安奈ちゃんに

告白すると思っていたから

だから私も健太に聞いたわよ それでいいのか?

梓ちゃんにも失礼だからね 安奈ちゃんの代わりだったら」


梓ママ


「それがね 聞いてよ 梓は『それでもいい恋人になれるなら』

だってさ わが子ながら健気よね」


健太ママ


「もちろん健太も梓ちゃんのこと好きだと思うわよ

梓ちゃんも安奈ちゃんと同じで美人だし

それとここが重要なんだけど告白しなかった理由が

重婚法案が否決されたからでその件で翔平君とも

話し合いして健太は親友に委ねたみたいね

まあ私の憶測だけど」


※重婚法案 この当時男性一人に対し女性二人まで妻にできる

 ことが法律で認められてましたがその逆の法案は

 ありませんでした。なので野党の女性議員から

 それは平等でないと国会で議題に挙げられたが

 否決されて廃案になりました。


安奈ママ


「ほんとあの法案ではご迷惑をおかけしました

うちの母が大元です。」


皆さん


「娘のあなたも苦労するわね

 それで安奈ちゃんが保留にした理由は聞いたの?」


安奈ママ


「一応まだ内密なんだけど 次期天翔牧場の代表者は

安奈に決まったのよ それで安奈は獣医師になると

決断したからその夢が叶うまで恋愛は封印するつもりね

そして翔平君もお父さんのようなりっぱな

調理師を目指しているからどちらも夢が叶ったら

それから考えましょう的な保留だとわたしは思うかな」


「明菜 顔が嬉しそうよ 娘が後を継いでくれてよかったわね

安奈ちゃんなら大丈夫 現役で資格取れるわ

でもそれだと結婚は20代後半までお預けね」


安奈ママ


「それまでは母さんと私で頑張るわ」


ママ一同


「でも獣医目指すなら高校と大学は東京か札幌?

どちらにしても寂しくなるわね

アパートか学生寮に住むんでしょ当然」


「それがねあの子札幌までヘリで通学するらしいわ

それも毎日 厩務員の仕事も疎かにできないからって

ほんと誰に似たのかしらね? 【お父さんかな】」


ママ一同


「自家用ヘリで通学?

まあ庶民に理解できない考えね」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


そして本日わたしは母と阪神競馬場に来ています。


いよいよG1さくら賞から3歳牝馬の熱い戦いが始まります


でもショコラの産駒のエクレアはまだ生まれたばかりだから


今日は牧場のお仕事ではなく母親のお仕事の見学で来ました


一応母親はDRAを退職してますが今はDRA獣医職非常勤顧問も兼任してる


関係でたまにお仕事があります。 その内容が


競馬開催日の当日に体調不良の競走馬がいないか?


競馬場内の馬房でも確認するがパドックで周回する際に


歩様に異常をきたしていないか跛行の原因はいろいろ要因があるが


早期に見つけることで出走を取り消しして馬が怪我するのを防ぐ意味もある


それで母親と二人でパドックで馬たちを見てる至福の時間


たまに念話で話しかけられる


「使徒様 こんにちは」


「お仕事 お疲れ様です」


昨日競馬場の馬房で会話した馬が声をかけてくれる


わたしも


「みんな頑張ってね でも怪我したらダメだよ

無事に帰ってきてね」


と時間になってターフへ向かう馬たちに激励の言葉を投げかける


「どう安奈 大丈夫疲れてない?」


「全然 楽しいよ みんな 声かけてくれるし

 今のところ異常はないかな」


「え~~~~~いいな 安奈 わたしも欲しいなその ...」


駄々こねる母親より気になるのは


「それよりも母さん なんでカメラ小僧の皆さん

私たちを撮影してるの 馬じゃなくて?」


「それはもちろん 安奈が可愛いいからに決まっているでしょ

嫌ならDRAから観客へ注意喚起してもらうわよ

肖像権やら個人情報の問題があるから」


「そうだね 馬たちに集中できないから

お願いできるかな」


「わかったわ 今からいってくるわ」


母さんは パドックから出ていった


そして館内放送にてカメラ小僧さんに対し撮影したい気持ちは

わかるけど肖像権とか個人情報の問題もあるため

撮影は控えてほしいと音声が流れたのであった


そして次のレース前のパドックで跛行の疑いがある競走馬を見つけた


安奈は直ちに母親に知らせその該当馬を出走取り消しにして


怪我を未然に防ぐことができたのであった


「ねえ 安奈どうしてわかったの?」


「あ、それわね 周回してる仲間からの情報だよ

それでその該当する馬に念話で聞いたら

肢が痛いって言うから よかったよ 怪我しなくて」


「やっぱ その能力チートね でもありがとう

今日は安奈に来てもらえてほんと良かった」


安奈はこの日の体験から本気で獣医を目指すことになりました。


 





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