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もしも白毛の馬と出会っていたら 観光協会からの頼み事

観光協会からの仕事の依頼です

担当者は佐藤牧場の三女の愛さんです


※このお話は全てフィクションです

母さんからパークの事務所まですぐ来てと連絡が入る


俺は母さんが今いる副支配人室の部屋の扉を


コンコン とノックする


「相良和馬です。」


すると母さんの声で


「和馬 入っていいわよ」


一応家族以外の人が中にいる場合があるので一応名前を名乗ります


「失礼します」


和馬が部屋に入るとそこには母さんと顔見知りの若い女性がいました


「和馬忙しいとこごめんね 取り敢えずお掛けなさい」


母さんの横へ座り 対面に座る人を見て


「愛さん お久しぶりですね」


「和君も元気そうで安心したわ」


この人は佐藤愛さん 和馬が幼少の頃からの知り合いで

佐藤牧場の娘さん3姉妹の一番下のお姉さん


「わたし和君の2番目の奥さん狙っていたのにな~

ほんと残念よ~もう少しはやく声をかけていれば

チャンスがあったかも」


「愛さん 残念ですがそれはないです

そもそも その法案成立に尽力した人の

娘さんなんです麗華わ」


驚く愛さん


「え、うそ 結婚するために法律変えたの?」


和馬もそれには同意する


「ほんとのことです 信じられませんよね」


「でもそこまで惚れられるなんて男冥利に尽きるわね」


愛さんは式に参列してました


「麗華さん 同性から見ても綺麗な方ね

スタイルもいいし とくに印象に残るのはプラチナブロンド

どうせ和馬もプラチナブロンドフェチでしょ」


「...失礼ですね違いますよ 人柄に惚れました」


沈黙は肯定と同じです  助け船で弥生母さん


「ねえ それよりも本題に入りたいのだけど

  いいかしら」


さすが母さんです


「そうね まず和君 わたしが町の観光協会で働いて

いるのは知っているわよね」


和馬はうなずく


「でも観光の話なら母さんだけでもいいんじゃないの?

天翔牧場は昔と違って見学もできないし

ホースパークの話じゃないの愛さん」


愛さん


「今回の目的は町の発展ための新しい試みなの

今までの観光ではあじわえない

ハイソでプレミアムな企画なの」


「和馬は知らないかもしれないけど

町の案内所では牧場見学の事前申し込みを

受け付けているんだけどね

ほとんどの人が口にするのは

どうして天翔牧場は見学不可なんですかなのよ」


「わたしも牧場経営者の娘だから生産牧場は関係者以外の

見学は認めないのは重々承知しているわよ

まあ理由は言わなくてもわかると思うけど

防疫よねウイルスや細菌感染で病気の心配もあるし

馬鼻肺炎EHVは感染すると最悪流産の危険もあるし」


「それに毎年1月から出産する馬がいて6月ごろまでは

 種付けで忙しいわね」


和馬はそうだね いそがしいよねと同意してうなずいた


「それじゃあ 少し余裕がでる7月から12月まで

なら見学を許可できるのか少しだけ検討してほしいのよ

もちろん 厩舎内へは立ち入らない マスクと消毒は必ず実施するわ

見学の場所は天翔牧場の中庭ならどうかな

馬房の窓からでも十分距離がとれるし 飛沫感染の恐れも少ないと思うのよ」


「ねえ、和馬 お願い お客さんにミソラちゃんやソラシドちゃん

を見せてあげたいのよ この町の誇りだし」


和馬は弥生の意見を聞くことにした


「ねえ、母さん どうする」


天翔牧場はホースパークと違い観光牧場ではない

まず大切なのは牧場で繋養している繋養馬の生命

感染症の予防は大切なことだから


「ねえ、愛さん 確認だけど観光バスで乗り付けないわよね

それなら わたしも反対するけど」


愛さんは


「もちろん ハイヤーを利用するから定員は運転手以外で4名かな

だから1日限定で4名迄 それも毎日じゃなく

週末の土日のどちらかでどうかな?」


観光協会の熱意に負け 俺と母さんは繋養馬の安全安心を


まず第一に考えルール作りをした


お客さんがルールを守らない場合は即座に見学不可にすると厳命した


こうして愛さんの努力が報われツアーの内容が決まり


観光会社が告知したところものすごいアクセスがあったそうだ


お客さんに応対する厩務員はパークから派遣されることになり


こちらの対応は父さんに任せた


後日 愛さんがお礼を言うため来訪されました


「和君 ほんとにありがとう おかげさまでツアーの

申し込みは順調で今年度分は完売しました」


「それはよかった うちも協会にはお世話になってますから

ギブアンドティクですよ」


愛さんが


「それで和君 牧場のヘリポートに駐機してる新型のヘリ」


愛さんが窓越しに見えてるヘリを指さし


「あれって麗華さんの持参金がわりってほんとなの?」


和馬は苦笑いを浮かべ


「それはまあ 半分ほんとですかね あのヘリを元々注文したのは

俺ですがオプションつけて値引きしてもらえたのは

麗華のおかげですからね○○億円しますからほんと助かりました」


山崎重工製 新型最新ヘリ 国内ではまだ自衛隊にのみ納品されている


天翔牧場と佐藤牧場共同での利用だが使用用途は多岐にわたる


普段は新千歳までの移動手段として活用するが非常時には


怪我や病気の人を救急搬送するドクターヘリにもなるし


冬場などでは山での遭難者の救助、探索にも利用できる


レーダーと赤外線センサー暗視ゴーグルも装備されている


ヘリのパイロットは凄腕の陸自の元パイロット2名勤務


ヘリには天翔牧場と佐藤牧場の名前とドクターヘリの文字


最近は警察と消防と苫小牧の文字までペイントされている


町としては自前で購入するより維持管理費用が安く済むメリットがあり


使用用途により燃料代と操縦士の特別手当を負担してくれている


「へえ~ それじゃあ 私も私用で利用できるの?」


まあ、以前は佐藤牧場の所有物でしたね天馬の頃は

今は基本天翔牧場の所有物になってます


「愛さんが乗りたいなら貸せますけど燃料代は愛さんの自腹ですよ」


「え~和君のおごりでタダじゃないの?」


「1回のフライトで愛さんの数日分の給料なくなりますから

うちも負担できません」


※どっかの記事では燃料代1時間で約4万くらい 今だと燃料高騰で

 もっと高いと思います


「え、そんなにするの? うちのご先祖様金持ちだったんだね」


※ヘリの購入代金は大きさと用途にもよりますが 2名定員の小型ヘリでも

 5千万くらいします。 牧場で使用する想定の中型ヘリで11億でしょうか

 同じ機種でもエンジンとオプションで値段は跳ね上がります



天翔牧場の新型ヘリにはミソラを擬人化した可愛いいイラストが

描かれています。 ナース服着た白毛のミソラが手に大きな注射器

持っているデザインです。ドクターヘリ仕様のため





佐藤牧場三姉妹 長女瑠偉さん 次女仁美さん 三女の愛さんです

和馬が子供のころから世話になっていました

皆さん 和馬との婚姻関係を結びたかったようです

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