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もしも白毛の馬と出会っていたら ミソラ編 ①

もしも白毛の馬シリーズです。和馬の夢の続編です。

あのとき夢から覚めていなかったらの世界観です

並行世界の話ですからありえなくはないです

和馬は麗華の願いを受け入れ婚約した。式は来年執り行われる予定です


紫苑は複雑な想いだったが法律上でも問題はなく親友が和馬の


妻となるならと納得したようだ 


紫苑は婚約の時呟いた


「これで麗華に罪悪感を抱くこともなくなって改めて親友と

呼べるようになるわね」


まあおそらく学生時代に麗華が和馬に惚れているのを知っていて

偶然とわ言え先に告白してしまったことを内心気にしていたからだろう

法律が変わり紫苑も麗華も救われたことになりますね


それとミソラの四年目出走レースの予定が決まった


佐々木厩舎での話し合い


「和馬さん ミソラですが私としては今年はダートと芝両方で

出走させたいと思います 距離は2400までのレースを

考えています」


昨年は牝馬として3歳女王の栄冠を手にした

ことしも周りは牝馬のレースを中心に挑んでくると

考えているだろうがミソラはその上をいく


ミソラの人気はすさまじく写真集も発売が決まりました

牧場としてうれしい限りですがこちらも

ソラシドとシオンとのコラボを要請し受理してもらえました

皆仲がいいですからね



和馬はカップをテーブルへ置いて佐々木の顔をみて


「佐々木さん参考までにどのレースにチャレンジしますか?」


佐々木はテーブルの上に資料を並べてプレゼン


「まずは東京のフェブラリーステークスへ出走しドバイですね」


和馬はひいおじいちゃんでもある天翔天馬のことを思い出し


「最後は凱旋門賞制覇ですか?」


佐々木はうなずいた


「そうです 私も父から祖父の当時の話と映像で拝見しました

みて鳥肌が立ちました 自分もいつか挑戦してみたいと

それに牧場の記念館にもありますよね優勝の楯」


「勿論勝算はあります できれば昨年凱旋門賞へ挑戦したかったのです

3歳馬ならハンデがありますから有利です それとミソラなら

特殊な海外の洋芝にも対応できると確信があります」


凱旋門賞を熱く語る佐々木調教師


この会合で決まったのは


フェブラリーステークスからドバイへ

帰国後宝記念からロンシャン競馬場になれるためG2のフォワ賞

へ出走して凱旋門賞へ挑戦することになった


ミソラならなんとかなりそうだが問題はやはり海外遠征でつきものの

移動手段だ当然貨物機を利用しての移動になるが

ミソラは和馬に依存してるのでそのメンタルな部分が問題になる


そのため和馬は母親を頼りDRAと交渉をして貨物機への同乗と

ミソラに帯同する許可を申請することになった


和馬の仕事は同じくドバイとパリへ行く競走馬の管理の仕事だ

和馬にも当然メリットもある


優秀な牡馬と牝馬と仲良くなり将来は天翔牧場の繁殖馬として

購入できる可能性もあるからだ


ミソラ4年目の春を迎え


当然騎手は婚約者でもある麗華だ


「ねえ和馬 先生から聞いたわ いよいよドバイとパリね

和馬との新婚旅行の下見にちょうどいいわ」


和馬苦笑いを浮かべ


「麗華 気が早いよ 新婚旅行は早くても来年だよ」


麗華は慌てながら


「そんなことわかっているわよ だから下見よ下見」


紫苑とその両親はお茶しながら


「麗華はいいわね 和馬と新婚旅行の下見ができて

私も厩務員ではなく騎手になればよかったかな」


麗華は反論


「紫苑これはお仕事なのビジネスよ

でも当然ホテルは同室だけどね

えへへ 和馬と婚前旅行か」


麗華は薬指の婚約指輪を撫でまわす


麗華の今年の成績は昨年よりも数段上

一応結婚までは苗字は山崎だが来年からは

相良姓を名乗ると決めていた


2月 前哨戦でもある東京でのフェブラリーステークスを勝ち

ドバイ行きを決めた。


「パパ わたし離れたくないよ」


「ミソラ パパもさみしいけど少しの辛抱だよ

すぐに会えるからね いいこでいてね」


ヒシッと抱き合う和馬とミソラ


厩舎内での子芝居にシオンとソラシドはため息


「ほんと和馬はミソラに甘いわね」


ドバイへ旅たつミソラと和馬の子芝居です


法令上の動物検疫ですから 仕方がないです


遠征馬は輸出は5日間輸入は10日間隔離されます


ドバイへ向かう貨物機の中で抱き合う二人


「ミソラ 会いたかったよ」


「パパ 私も会いたかったよ」


同じ貨物機に乗っている遠征馬たち


「まあ、あらあら ほんと仲良しさんね 羨ましい」


和馬は厩務員として貨物機の中でしっかり働きますよ


ドバイへ到着後こんどは麗華とデート?


麗華とはドバイを散策し紫苑たちへのお土産を購入


ダート大好き牝馬のミソラはドバイの富豪にも大人気で


馬房でも見学者が多かった


ドバイワールドカップG1 ダート2000メートル


並みいる強敵を大逃げでの勝利を飾りまずは海外G1初制覇


6月の宝記念へ出走しパリへ向かうが念のためG2のフォワ賞へ出走し洋芝の


感触を確かめることにしたが現地で


「あれ、トムさんと姉さん 久しぶり」


なんと結婚してイギリスへ嫁いだ姉さんと旦那様と偶然遭遇

メインのフォワにはトムさんの馬も出走するとのこと


姉さん


「紫苑さんと結婚したと思ったらまた今度は別の女性と婚約したそうね

わたしがイギリスへいってから日本も随分と寛容になったものね

それで横にいる女性が」


麗華が前に出て


「お初にお目にかかります。山崎麗華といいます

和馬の婚約者です どうぞよろしくお願い致します。」


※勿論トムさんにもわかるように英語です


姉さん 感心してる


「これはご丁寧に和馬の姉の青葉です

和馬も隅に置けないわね

紫苑さんも美人さんだけど麗華さんはそう

気品があるわね 山崎ってまさか 昔の財閥の?」


麗華は答える


「はい、一応本家筋です 私の髪の毛の色は隔世遺伝なんです

和馬も気にいってくれてますよ」


青葉はうなずく


「そうね和馬は子供のころから尾花栗毛の金髪が

好きだったから...うん納得したわ」


麗華の綺麗な金髪の髪を見ながらうなずく


和馬は話を逸らそうと


「それと麗華はミソラの主戦騎手だよ」


青葉は思い出す


「そうか今日のメインレースのフォワ賞1番人気

やっぱりあの綺麗な白い子和馬の馬なんだ」


ここでトムさんが


「※※※※。。。。。。。」


和馬は日常会話に苦労しないが専門用語はわからないので

通訳の青葉が引き継ぐ


「ねえ、和馬 ミソラちゃん引退後うちの牧場へ譲ってくれない

もちろん対価は言い値でいいそうよ」


さすが日本の3歳牝馬3冠でドバイの勝者に対する評価は高い


だが和馬は


「トムさんすいませんミソラを手放すことはできません

妥協策は産駒を譲くらいしかできません」


これは簡単な英語なのでトムさんも返答を聞いて残念そうだ

姉さんとしばらく会話して


「それじゃあミソラちゃんの産駒で我慢するわね

でも和馬は牝馬は譲ってくれないんでしょ?」


和馬はもちろん答えはイエスだ


「残念だけど牝馬は譲れないよ 母親のソラシドとの

約束だしね譲るのは牡馬だけだよ」


青葉は言葉の意味を理解したようだ


「母親のソラシドちゃんとの約束なら仕方がないわ

牡馬で我慢するわ それと新婚旅行で

うち【牧場】へ来るわよね」


和馬はいつものあれかと


「勿論 お世話になります その時いつものあれも

確認するよ」


いつものあれとは 念話での馬の聞き取り調査です


姉さんとトムさんとここで別れ挑むはメインレース


さすがのミソラも洋芝にてこずるかと思いきやあっさり勝ちました

トムさんの馬も3着だったのでよかった


さあ 最後は凱旋門賞だミソラ












どうも白毛大好きの著者です

またしばしお付き合いください

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