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馬の国の変革  大げさですね

馬の神様の真名?

天界のどこかにあるとされる馬の国


馬の国の歴史は古くは農耕馬の安住の地だったがオートメーション化で


現在は農耕馬から競馬で活躍した馬の安住の地になっている


世界では今だ途上国も多くその国ではトラクターなどもなくその代り


牛や馬に頼る農業をしている 元気なうちは大切な家族の一員として


天寿をまっとう後には貴重なたんぱく源として家族のために働きそして死んでいく


そんな彼らの安住の地が天界馬の国に存在する


そして現在では農耕馬よりも勢力が拡大しているのが競走馬たち


賭け事で使役される馬以外に神事で使役される馬たちもいるが


大半は皆生まれた時から競走馬になる宿命を背負っている


※馬肉のため生産される馬も当然いますが馬の種類が違いますので

 ここでは省きますが大型で1トンもある馬がいるそうです


日本で年間約7000頭の馬が生まれその大半が天寿をまっとうすることもなく


数年後には殺処分される現実 寄付を集いその寄付金で引退牧場で繋養される馬も


最近増えてきたが助けることができる馬には限りがある


^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^

守護管理者は馬の神様だが 正式名称は1級神のベルセルテ様


名前はとくに公表されていないので


馬の神様呼びが定着しているが天馬さん達には伝えているので


たまに会話に名前が出ることもある


そんなベルセルテ様の補佐として神様不在時馬の国の管理をしているのが


私たち3頭の3級神 まあ 名前はここでは省略しよう


馬たちには副官とか補佐様とか呼ばれているのでそれで構わない


天馬さんたちが馬の国へきてからここはずいぶん変わった


今までは馬たちの自主性に任せ調教などしていなかったため


G1勝ちしてこの馬の国へ帰還できる馬もバラツキがあったが


天馬さんたちの献身的な調教のおかげで今までよりも少ない転生で


G1勝利し戻ってくる馬たちが増え天馬さんにはほんと感謝している


なぜ今まで人族をここへ呼んで手伝いを頼まなかったのか?


ベルセルテ様に問いかけたこともあったのだが


『え~だって面倒くさいんだよ~ ほかの神に頼むの~』とのこと


わたしもこの返答に疑問を持ち


それではなぜ天馬さんを使徒に選んだのですか? と質問したら


輪廻転生の理 因果律の話など難しい話を長々と聞かされ最後に


「理由はね 彼とは馬が合うと感じたから」 だそうです


3級神のわたしではまだ理解できませんね


天馬さん達が馬の国へきて変化したこと


そうですね 嗜好品ですかね


まず 前提として馬の国では食事は必要ではありません


食べなくても死なないし病気にもなりません不老不死です


それでも馬たちは生前の記憶を思い出し飼い葉を食べてますね


わたしたち神は食べませんけど


天馬さん達は各々 料理を創造し愉しんでますね


わたしたちにもお裾分けしてくださいます


とくにスイーツは格別です


馬たちも生前飼い葉以外に食事で食べているのが人参とかリンゴ


などでやはり甘味は別腹だそうです


本日も神様は天翔ファミリーの厩舎へ訪問されています


最近ファミリーが増えたため中に入れず私たちは噴水広場で待機中です


神様 早く帰ってこないかな


『みんな~ お待たせ~』


神様が何やらご機嫌のご様子ですが 何かお持ちですね お土産ですか?


「お疲れ様です」


『みんなにも天馬さんからのお土産あるよ~ 』


愉しみですね なんだろう?


クン クン 何処からか甘い匂いがする お土産の包み以外から


ふと神さまの顔を見ると鼻の頭に白いものがついている


はは~ん


「神さま 私の目を見てください

何か隠し事はありませんか?」


『え、別に何もないよ』


神さま 挙動不審の態度


「神さま 目をつぶってください」


神さま ぶつぶつ言いながらも大人しく目を閉じた


わたしは鼻の頭についた白いものを舐めた


これは やはり甘くて美味しい生クリームとイチゴの酸味


『んんんんんん くすぐったいよ』


天馬さんからのお土産の中身はシュークリームだったが


箱には不自然なスペースが空いている


「神さま 正直に言ってください 食べましたね?」


挙動不審で周りをキョロキョロ見て吹けない口笛まで吹く


呆れるが


「神さまが欲しいと正直にいってくれたのなら...」


『正直に言ったら くれるの? イチゴのショート』


神さまの言質を取る


「あげませんよ~」


わたしの大好物じゃないですか


「バツとして次回天馬さんからイチゴのショートいただいても

神さまの分はありませんからね」


しょぼんな 神様


『そんな~ ごむたいな 神様 どうかご慈悲を~』






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