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オマケ話 番外編 その4 安奈へのプロポーズと最終試練

岡部勇と池添健太は3年生になり生徒会役員の任期を終えると競馬学校の

入学願書を提出した。


まあ普通の学生であれば高校へ進学するが二人の目指す目標が騎手になる

担任は万が一10月の2次試験で不合格の

場合どうするか問いかけた?


「まあ、お前たちの学力なら公立高への推薦も問題ないが

どうするつもりかな?」


イサムとケンタ


「先生 俺たちは今年不合格ならまた来年受験しますよ

夢をあきらめるわけにはいきませんから」



「そうか、なら俺は何も言わん 頑張れよ」


※競馬学校の入学は15歳から20歳未満であれば受験ができる

 不合格なら翌年も受験ができる

 ただ年齢により体重制限があり45キロから48キロをキープすることになり

 これが一番過酷かもしれない


安奈と加奈は二人同じ道内の公立高への推薦入学が決まっている


結果は8月の1次試験は合格したが10月の2次試験では二人とも

不合格で中学卒業後そく入学することはできなかった。


競馬学校への入学願書提出者は毎年200人から300人はいる

そのうち合格できるのは10人前後だ。


それでも勇たちがやる気を失うこともなく前を見ている


「でもなあ ケンタ卒業後騎乗練習とかどうする

乗馬クラブへ通う方法もあるが

それよりも役立つ牧場でバイトしたいよな」


「でもな バイト募集しているホースパークへは行けないよな」


そんなとこへ 加奈が登場


「それじゃあ 二人ともうちの牧場へ来なさい

バイトでお金稼げるし 訓練し放題よ」


「でもなあ 加奈は安奈の親友だしな」


加奈は任せておきなさいと 自分の胸をたたく

ぽよ~ん と胸が上下に揺れる


「安心しなさい 安奈には黙っておくから

週末からでもいいから お願いね」


二人は揺れる胸を見ながら大きくうなずく


加奈は厩務員見習いを2人確保することに成功する


加奈のお陰で騎乗訓練もできて厩務員の作業もできる環境を

イサムとケンタは手に入れた


中学卒業後 安奈と加奈は高校へ進学


イサムとケンタは伊藤牧場で働くため牧場内の寮へ入寮した


厩務員の仕事は通いでできる仕事ではないので卒業後は

寮へ住むことになる


イサムとケンタが牧場での仕事になれたころ牧場の事務所では


「加奈 二人ともまじめでよく働くと厩務員たちの評価も高いぞ

このままうちへ就職してくれればいいのにな

加奈 どっちかと結婚する気はないのか?」


満更でもない加奈だが


「お父さん 冗談言わないで

イサムとケンタの目標は競馬学校への入学なのよ

それに二人がここまで真剣に作業するのも

安奈のためなの将来安奈といっしょに牧場を経営するためのね」


「安奈ちゃん 綺麗だからな それじゃあ 天翔牧場もしばらく安泰だな

でも どちらか一人譲ってもらえないだろうか?

加奈 お前も二人のどっちかに惚れているんだろ アプローチ

しないのかお前も十分綺麗だぞ」


図星をつかれる加奈は少し動揺を見せるが


「二人とも小学生のころから安奈一筋なの

周りの可愛いい女子がいくら誘ってもなびかないわ

私が告白しても断られるに決まっているでしょ」


加奈はケンタのことが好きだった。


加奈は握りこぶしを作り大声で喚く


「あんな法律作ったやつ 許せない」

 

法律ができた当時は男1人に女2人までだったが

野党の女性議員が不公平だと国会で総理を問い詰めたため

加奈が小学生のころ法律が改正された。


加奈の父親はその場から静かに離れた。


そして2度目の受験で二人は見事競馬学校へ入学することになりました。

入学式までは伊藤牧場で働き春には競馬学校での寮生活になる


同じころ安奈はショコラの産駒を育成牧場で言葉巧みに馴致をする

仔馬から直接情報を聞き出し好きな馬場 距離など馬の適正に合った

育成をすることで芝とダート並び距離適性を何度も試す必要もなく

2歳デビューした新馬はその年最優秀2歳馬の栄光を手にすることになる


安奈は高校卒業後の10月 競馬学校厩務員課程に入学するが

その敷地内にはイサムとケンタも同じく寮生活をしていた


勇たちは卒業試験を合格すれば2月に晴れて騎手としてレースで出る資格を

手にすることができる


翌年2月 模擬レースを優秀な成績を残しイサムとケンタは

互いに譲らず騎手の資格を手にした


卒業式の後 イサムとケンタは安奈を呼び出す


「岡部君、池添君 卒業おめでとう」


イサムとケンタ


「ありがとう 安奈」


安奈


「でも ほんとに自分の夢じゃなく私の夢をかなえるため

騎手になって後悔しないの?」


イサムとケンタ


「惚れた女の夢をかなえるのも男の甲斐性だぞ

俺たちは十分考えて騎手を目指した

お前の喜ぶ顔が見たいからな

でもな安奈 俺たちは騎手になったから婚約してくれと

言わない 安奈2年待ってくれ 」


安奈


「私は構わないけど 2年待つ理由は何?」


イサムとケンタ


「俺たちが安奈の隣に並ぶための最終試練だ

2年でG1ジョッキーになってやる

その時にプロポーズする」


安奈はこの時点で二人に感謝しているが

サプライズも用意することにした


「それじゃあデビュー1年目で50勝したら主戦騎手として

あなたたちに騎乗依頼をするわ その馬でG1を勝ちなさい」


イサムとケンタ


「え、安奈の育てた産駒ってショコラの子供だよな?」


安奈


「勿論、天翔牧場が馬主で私が主戦騎手を選べるのも

ショコラの産駒だけだから それじゃあ不満なの?」


安奈のその言葉でイサムとケンタは驚き


首を左右に振る


同期でも話題に上がるのはショコラ産駒の活躍だ

昨年2歳最優秀馬に選出されたのもショコラ産駒だし

その前の年に無敗の三冠馬になったのもショコラ産駒だ


ベテラン騎手も騎乗したくてしょうがない馬がショコラ産駒なのだ

その産駒の主戦騎手になれるなんてまるで夢のようだ


イサムとケンタ


「安奈 ありがとう 俺たち必ず50勝する

そしたら安奈の馬に騎乗させてくれ」


安奈


「イサム ケンタ 頑張って 私待っているからね」



イサムとケンタは安奈から与えられたニンジンのおかげか

騎手になった初年度ともに50勝超える勝利数を稼いだ。



駆け足で話を進めてしまいすいません あと1話でオマケ番外編終了です

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