表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

102/167

オマケ話 番外編 その2 安奈告白される

この小説での競馬学校とJRA競馬学校は別の存在とお考え下さい

※JRA競馬学校 騎手課程 厩務員課程を育成するための学校として有名です


 騎手課程は、3年間で騎手を目指す人が通い最後に騎手試験に合格すると

 レースに騎乗することができます。年齢により体重制限があるなど

 かなり厳しい環境ですので騎手になられた方は情熱もすごいと思います


 厩務員課程は前期 後期課程があり期間は6か月です。

 卒業後は家業を継ぐ人もいればトレセンなどで

 調教師の指導を受け 将来調教助手や調教師を目指すこともできます。


どちらにも言えることですがやはり乗馬の経験と牧場での

厩務員の経験がないと入学も難しいと思います。


今回このお話では、騎手と厩務員課程の人たちが同じ教室で

学ぶという描写がされてますが、本来はあり得ないことですので

フィクションとご理解の上お楽しみください



卒業式を明日に控えた放課後校舎の屋上でのことです


夕日に照らされ少女の金髪の髪の毛がキラキラ輝いています。

その少女の前には12歳の男の子2人が真剣な顔つきで

少女の返答を待っています


いじめでしょうか? それとも告白かな?


「ありがとう、岡部君、池添君 二人から交際申し込みされて

とてもうれしいいよ 二人とも女子に人気あるからね」


「それじゃあ 俺たちと...」


真剣な表情の男の子二人の顔が笑顔に変わるが少女の次の言葉で

地獄へ落されることになる


「ごめんなさい 私はどちらとも交際することはできないわ」


驚いた男の子は理由があるのか問う


「そうね、理由を話さないと納得はできないわよね

まず私の家が牧場経営しているのは知っているわよね

私はその牧場経営者の一人娘で跡取りでもあるの

両親は無理に継がなくてもいいといってくれるけど

私は馬が大好きだから将来私は厩務員資格を取り牧場で働くことに

決めているのよ…それに」


そこで男の一人が安奈の言葉を遮り


「だったら 俺も厩務員として大人になったら安奈と働くよ

それなら…」


安奈は岡部をにらむ にらまれた岡部は驚き口をとじる


「いいこと岡部君 人が喋っているときは黙って聞きなさい

反論は後で聞くから これ常識よ」


「私はあなたたちに将来の夢をあきらめてほしくないの

私のために夢をあきらめて厩務員になってくれても

私はそれでは喜べない夢を奪ったと後悔するから

あなたたちが牧場経営している家の子供なら私も考えたんだけど」


「それにね 私が将来の伴侶を決めるとしもそれは競馬学校を

卒業してからになるからそれまで誰とも婚約はしないわ」


安奈の言葉を真剣な顔で聞いている二人


安奈はスマホで時間を確認すると


「それじゃあ、私これからショコラの世話があるから

先に帰るね 岡部君も池添君もいい男なんだから

私なんかより優しくてかわいい女子と出会えるわ

二人からの告白はほんと嬉しかったよ」


にこりと笑顔で 「ありがとう」


安奈は二人にぺこりと会釈すると屋上の扉を開け

階段を下りていく


その姿を見送る男子二人


ため息をつく岡部君


「安奈より可愛いい女子がそこらにいるのか?冗談きついな」


「ほんと 安奈っていい女だな 惚れ直した」


「あたりまえだろ 俺たちが本気で好きになった異性だからな

俺は諦めないぞ イサムはどうする」


「勿論あきらめないさ 安奈の望む男になってやる

 俺たちで安奈を幸せにしてやろうぜ」


※岡部君と池添君の二人とも将来安奈の旦那様の座を狙ってますが

 女性1人に男性2人までなら婚姻は認められています。


 以前に和馬が麗華と重婚するため法律改正されましたが

 あれから女性のほうからも平等にしなさいと要望があり

 女性も男性2人までなら重婚が認められるよう改正されました。


「でもよ ケンタ 安奈に一度告白した俺たちが厩務員になっても

安奈は悲しむよな ケンタの夢はJリーグでプレイすることだろ」


「イサムだってプロ野球選手になって夢はMLBだろ

将来の夢という題材で作文書いたからな

安奈も当然知ってるから難しいところだな」


「しかし、馬か…競馬って賞金がもらえるレースだよな

俺たち小柄だし体重も何とかなるなら

やっぱ 騎手になって賞金稼いで安奈に楽をさせたいよな」


「俺一度両親に相談してみるよ 騎手になるにはどうしたらいいのか?」


「俺も父さんに聞いてみる イサムの父さん ホースパークの職員だもんな

多分父さんより 詳しいとおもうから頼むな」


「ああ、任せろ とりあえず また明日にでも話しするか」


安奈のことをあきらめきれない二人の新たな夢はかなうのか?


※岡部勇のお父さんはホースパークで大型バスで空港までの

 お客さんの送迎を担当してます。


 池添健太の両親はホースパークの近所でペンション池添を

 経営しています。ホースパークの恩恵を受けてますので

 年間を通しお客さんの宿泊は順調です。


^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^


時は流れ 4月になり安奈達は中学に入学しました。


そして岡部君と池添君は両親から情報を得て

二人が入部したのが馬術部でした。


北海道らしいのですが広い土地を利用して部活で

繫殖とか馬術部がある中学高校もあります。


※以前テレビで部活で繁殖牝馬を育て生まれた仔馬を

 オークションに出す話を見たことがあります


騎手になるには馬の世話ができる厩務員の経験と

乗馬ができないと試験合格は難しいですから

彼らはここで3年間馬術を学び競馬学校への入学を目指します

馬は各自で管理しますので担当の馬が与えられます


はたして 二人は競馬学校へ入学できるのでしょうか?


また 安奈はまさか告白した二人が騎手を目指していると

この時点ではまるでしりませんでした。




岡部君と池添君は健気ですね 頑張って騎手になって楽をさせてやるですから

ただ安奈の旦那様が騎手がいいのは馬の神様のご要望に応えることになります。

安奈は意識がないときに馬の神様が呟いた言葉がどこか脳裏に記憶されていたのでしょう

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ