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ハザマ~高校生男子は異世界で精霊に愛され無自覚無双~  作者: 木賊
第7章 変わる周囲と集まる仲間
196/202

183話 盛り上がるお茶会

ちょっと短いです。

お茶会が始まって入れてもらった紅茶を飲みながらお菓子を食べた。


お菓子は当たり前だけど洋菓子ばかり。

ケーキがあるけどどれもちっちゃいサイズでクッキーやマドレーヌ、チョコなどもある。

王族御用達のスイーツ店があるそうで、そこらの人気店のものもあるらしい。

お茶会があるってことで昼食は軽めにしたからな、たくさん食べよーっと。わっほーい!


「んー、美味しっ!こっちも美味しいな。」

「ふふっ、イオリ、こっちも美味しいわよ。わたくしが1番好きなチーズケーキですの。」

「んおっ!ホントだ美味しい!チーズが濃厚なのに後味がさっぱりしてていいな。」

「わたくしが好きなものをイオリも気に入ってくれて嬉しいわ。」

そう言いながら次から次へとパカパカ食べていくネフィー。

そういやあお祭りの時もパカパカ食べてたな。

なるほど、こんだけお菓子あって大丈夫かと思ったけどネフィーが食べるなら大丈夫か。

待てよ、だとしたらミニピザ4種類1枚ずつにしたのは少なかったか?

むしろミニじゃなくてもよかったかもしれんぞ。むむむ。


「イオリ?どうしたの?」

「ん、なんでもない。せっかくだから俺の食べてよ。」

「ええ、いただきます。」

ネフィーはめちゃくちゃきれいな所作でミニピザをナイフとフォークで食べた。

「ん!とても美味しいわ!・・・塩味のも甘味のも大好きな味ですわ。」

ネフィーはめちゃくちゃ笑顔でそう言ってくれてホッとした。

よかったー、口に合ったみたいで。



それからうふふあははと楽しく美味しいお茶会は和やかに進んだ。


「・・・んで、「契約」しないかって誘われてさ。めちゃくちゃ便利だからってことで移動の精霊と「契約」したんだ。だから転移魔法と召喚魔法は条件付きだけど精霊なしで使えるようになったんだよねえ。」

「す、すごいわ・・・!さすがイオリですね。」

俺は先ほどミニピザを出した時に見られたリンクのことを話して、その流れで「契約」の話になってそしてこの間移動の精霊と「契約」したことまで話した。

別に秘密にしてることじゃないし、ネフィーを信頼してるからね。

俺だって話す相手、話さない相手は選んでるつもりだい!


ネフィーは俺を褒めつつちょっと呆気にとられたような感じだ。

やっぱり「契約」って珍しいってことだよな。

それとも転移魔法と召喚魔法のほうかな?もしくは全部?

「イオリは本当にすごいのね・・・。「契約」は本当に珍しいものなんですよ。」

それはグランからチラッと聞いたことがあるな。

「その顔はあんまりすごさがわかってないでしょう?そもそも普通の人が精霊と「契約」できると思いますか?」

え?できるんじゃねえの?

だって精霊たちってすげえフレンドリーだし。



・・・。


・・・・・・あ!!!


「で、できない。」

「ふふ、その通りですわ。だって普通の人は精霊と話せないし姿も見えないですもの。」

そーだったそーだった!!

俺って当たり前になったからついつい忘れちゃうけど、普通は精霊と話せないのが当たり前で姿も見れなくて当たり前だった。


え?じゃあどうやって「契約」すんの?

そう思ってネフィーを見たらネフィーがニコッと笑った。

「「契約」について書いている本を読んだことがあるんですが、普通の人はが例えば火の精霊と「契約」したいとなったら火魔法を多用してなおかつ八芒星以上の強めの火魔法を唱えられるようにするそうで。そうしたらある日、火の精霊に気に入られたということで「契約」を結ぶことになるそうです。その「契約」の時は魔方陣が頭上に浮かんでそれが四角形になって五芒星になって九芒星まで変形して光の粒になって頭に降り注いだら、頭の中に火の精霊と「契約」したことや誓約が浮かんでくるそうですわ。」

なるほど。

普通の人は「契約」したい精霊をたくさん呼んで強い魔法を唱えられるようになったとアピールして、それに精霊が応えることで両者が「契約」するということか。


「でも多用して強い魔法を唱えられるようになったからといって全員が「契約」できる訳ではないみそうで、いつどういう基準で「契約」されるかはわからないそう。だから「契約」している人が少なくて珍しいということです。」

「ふうん、そうなんだ。・・・おーい情報の精霊やい、そこんとこどうなってんだ?」

俺はなんとなくそこんとこが気になって情報の精霊に聞いてみた。


『はいはーい。人間は真面目で基準がどうとか言ってるけど、そこら辺は正直それぞれ精霊の気紛れみたいなものかな。例えばの火の精霊だったら、精霊の数自体が多い上に僕たちはイオリのおかげで人間をちゃんと見るようになって最近は区別できるようになってきたけど、イオリがこの世界に来るまでは基本的に人間の区別があまりつかなかったから人間がどれだけ呼んでもほとんど覚えてないことが多い。まあ、多用してくれたり強い魔法を使う人間はそれだけくれる魔力が多いから覚えてるケースもあるにはあるけど、それで「契約」するかは精霊個人の好みとか性格とかだからねえ。』

情報の精霊は苦笑しながら答えてくれたのでそれをそのままネフィーに伝えた。


「そうだったの・・・!?精霊にそんな話を聞く機会なんてないからそれは新発見ですわ。もしかしたら精霊や魔法に関する不思議もイオリに聞いたら解決してしまうかもしれませんわね。」

そういえば前にアルが魔法に関する長年の謎がどうちゃら言ってたような気がするな。

俺はそもそもどれのなにが謎なのかさっぱりだったから聞き流していたけど。


「もし学者さんと会う機会があったら色々と話してみたらいいかもしれませんわ。」

「え、学者さんと?そんな機会なんてあるかなあ・・・?今のところ会ったことないぞ。」

「この国には少ないですけど、隣国は多くて月に1つはなにか発表されてるくらいだそうですって。もしかしたら隣国の興味を持った学者さんが来そうな気がします。」

「そうなん?学者さんって頭固そうなおじいちゃんか、もしくは性格悪そうなひょろっとしたハゲの眼鏡おじさんのイメージあるからあんまり会いたくないなあ。」

「イオリのイメージする学者像が偏見過ぎるけど、それはイオリの世界の学者さんよね。こちらの世界の学者さんはそういった方はいるかもしれませんけど若い方や好奇心旺盛で話をちゃんと聞く方も多いからイオリと話が合う方もいるかもしれませんわよ。」

「そうかなあ。まあ、会うならそういう人がいいけどね。」


ん?・・・なんか話してて思ったけどこの会話、フラグっぽくない?


・・・いやあ、まさかね。

俺の考え過ぎだよね。あははははは・・・。



『プププププ・・・!』


・・・なんで情報の精霊が不穏な含み笑いをしているのかなあ!?



フラグ立ったね!

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