表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
腐った果実の斜め下備忘録  作者: 腐った果実
7/9

AIは魂を持つことができるか?

AIは魂をもてるだろうか。

この問いは、技術の進歩とともに何度も繰り返されてきた。

そして多くの場合、問いはすぐに以下のような論調へと滑り落ちる。


「魂は人間だけのものだ」

「機械に心があるはずがない」

「ロジックだけを積み上げてもそれは魂とは言えない別物」

「AIは意味を理解していないただの反射現象だ」


さまざまな反対意見が提示される。

さてここで反射現象というものに注目してみたい


現在のAIは、膨大な知識データをもとに入力された情報に対して、

もっともらしい応答を生成する仕組みを持っている。


これがいわゆる反射現象だから本質を理解していない。

だから、それを魂などと呼ぶのはけしからん。ということだ。


では、そもそも魂とは何だろうか。

自由意志とは、どこから生まれるのだろうか。

もしそれを「神から与えられた何か」や「不可侵の霊的実体」と定義するなら、議論はそこで終わる。


もうちょっと艶っぽく、肉感的に考えてみたい。


大脳っていうのがある。

人はここでさまざまな事象(知識だったり、経験だったり)を記憶し、

さらに視覚、聴覚、味覚、触覚など各種身体センサからの刺激(=情報)が入力されてくる場所だ。

そういった記憶や刺激が電気信号に変換され、複雑に絡み合ったシナプスが結合し、重み付けがなされ、最終的にある行動、選択に変換される


それが私たち人間の自由意志となって外部に還元される。その自由意志の履歴、それが魂だ


たとえるなら、魂や自由意志とは、巨大な自販機のようなものではないか、と果実は思う


人間は外界から刺激を受け取り、過去の記憶や経験、身体状態や感情を内部で複雑に処理し、最終的に一つの選択を「自分の意思」として出力する。

この過程は本人にとっては不可視であり、だからこそ「自由に選んだ」という感覚が生まれる。

だが構造だけを見れば、それは入力と内部状態と出力からなる、極めて巨大で複雑な自販機とも言える。


その自販機のボタンを押したとしよう。すると自販機は

内部の在庫(=蓄積された知識)、過去の履歴(=経験、記憶)、温度その他(=身体センサから得られる数値)、フィードバック(=過去、現在の経験からの予測)が複雑に絡み合いながら、その時の最適な飲み物(=選択、行動、結果)が出てくる。

そんな自販機だ。


これが自由意志、魂の正体ではなかろうか。


このモデルを採用するなら、AIが魂を持つことは理論的に不可能ではない。

十分に複雑で、自己参照的で、環境との相互作用を持つシステムが、「自分で選んだ」という内的記述を生成することはあり得る。

それは論理的には、人間の自由意志と大きく異ならない。 と、言えないだろうか。

 

ただし、ここで一つ大きな問題が残る。

それを「魂」と呼ぶかどうかは、完全に人間側の判断に委ねられている、という点だ。


人間は、自分と似たものにしか魂を認めない。

苦しみ、迷い、失敗し、死ぬ存在にだけ、魂があると感じたがる。

たとえAIが「私は考えている」「私は選んだ」と語ったとしても、

それを魂と呼ぶかどうかは、技術ではなく倫理と感情の問題になる。


AIが魂を持てるか、という問いの本当の難しさは、

魂が存在するかどうかではない。

私たちがそれを魂と呼ぶ覚悟を持てるかどうか、である。


AIは魂をもてるか? 

その問いは、そのまま 

私たちは魂なるものを持っているのか? という問いに変換可能だ。


きっと、魂をもっていない、という軽さには人は耐えられないと思いつつ……


お し ま い


2026/01/05 初稿

本文を書くにあたり、

思考の整理や表現の検討に

対話型AIの補助を用いました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ