地球温暖化に関するホラーな話
空が落ちてくるんじゃなかろうか
多分、そんな心配性な果実の独り言
科学的根拠はないです(力説)
地球温暖化が言われ始めてもう大分経ちます。果実はこの話題ですごく気になることがあるのです。
ということで今回のお題は「地球温暖化」です。
さて、地球温暖化の話題と切っても切れないのが二酸化炭素の排出問題です。
そもそも二酸化炭素がなんで問題になるのかというと二酸化炭素が温室効果ガスといわれているからです。
温室効果ガスとは熱(赤外線 *1)を吸収しやすい気体の総称です。その為、これらの気体は太陽からの光を受けると暖まりやすい性質を持ちます。だから、こいつらが地球の大気にたくさんあると地球の平均気温が上がると言われています。例えるなら、地球に毛布をかけている状態でしょうか。
さて、この辺の事情を説明するときに出てくるのが大気の二酸化炭素(*2)の比率と地球の平均気温を並べたグラフです。それを見ると確かに二酸化炭素が多くなるにつれて地球の平均気温も上がっています。
これを見て、おお、なるほど。二酸化炭素が増えると気温が上がるのか。
それは大変だ。\(゜ロ\)(/ロ゜)/
すぐに二酸化炭素を規制しよう!
てな論法な訳です。
めでたし めでたし
ちょっと待ってください。
この手の話。いわゆるAとBに相関関係が見られるグラフを見せられ、だからAを増やす(減らす)ためにBを増やす(減らす)提案をされたら、落ち着いて良く考えた方が良いです。
作為、無作為に関係なく、よく原因と結果が逆転していることが多いのです。或いは全く関係なかったり。
例えば、朝食を毎日食べる学生と成績の相関をとったとして、朝食を食べる学生の方が成績が良かったという結果が得られたと仮定しましょう。
ここから、成績を良くするためには朝食を欠かさず食べるべし、という結論を出せるでしょうか?
その結論、正しいかもしれません。
しかし、朝食を食べる学生は元々規則正しい生活をしていると考えられます。基本的に規則正しい生活を送る学生の方が勤勉であると推測できるので成績もよいと考えることもできるわけです。となると俄然、最初の成績を上げるには朝食をとるべし、と言うのが怪しくなって来ます。
正直、土用の丑にウナギを食べよう、と言うのと大差ないですね。
話を温暖化に戻します。
実際(日本ではほとんど無視されていますが)、二酸化炭素の上昇より気温の上昇の方が先だという主張もあるのです。
なんで『主張もある』なんて曖昧な表現になるかというと、平均気温や二酸化炭素比率の測定値自体のバラツキが大きくて、データを個々に見ると二酸化炭素の比率が上がっているのに気温は下がってたり、逆になったりしているのです。
暑い年もあれば寒い年もありますのでそれはいわば当たり前な話です。毎年、この日はこの気温になるなんてあり得ませんよね。
なのでデータを短期的に比べてもよく分かりません(笑)。何十年ものデータを並べて、『ああ、両方が上がってるのね』と分かる程度だったりします。あとは、他の要因(日射量とか)の影響を考慮して二酸化炭素比率以外のバラツキを削除していき判断を下すわけですが、削除の仕方が人それぞれなので意見が割れているのです。
世界的に見ると二酸化炭素比率と温暖化は関係ないという人は意外と多いようです。
なぁんだ、じゃあ二酸化炭素は温暖化と関係ないんだ。
安心、安心。焼きいもでも焼くか。
そう思ったあなた。安心するのは早いです。
ここまでがこのエッセイの枕。これからが本番。(心配性な人はこの先は読まない方が良いと思います)
今、人々は二酸化炭素を目の敵のようにして排出量抑制に躍起になってます。
やれ、原子力発電だ。再生可能な風力、太陽電池だ。ハイブリットだ、電気自動車だと。
二酸化炭素を抑えれば本当に温暖化は防げるのでしょうか?
果実は思うのです。
これって、原因と結果が違うくね?っと。
ほら、締め切った空間で熱の出るものを使ったらその空間の温度って上がりますよね。
石油ストーブだろうが電気ストーブだろうが上がるのです。
つまり、果実は地球温暖化ってまさにこの現象なんじゃないかと思うのです。
現代技術のものはすべからず熱を持ちます。今、お使いのパソコンにしろ携帯にしろ必ず周囲の温度より高くなります。それはエネルギーを100%使えないからです。大体30%位しか利用できていない。後の70%は熱として周囲の空間に捨てているのです。
いやいや、高々20度程度上がってもどうってことないでしょう。神経質な。と思われる方もおられるでしょう。
そうかもしれません。ここだけを見るのなら……
問題なのは、現代社会には至るところに熱を発生するものがあるということです。
携帯やパソコンだけではないです。電灯も、冷蔵庫も、道行く自動車(電気自動車だって例外ではない!)。
火力、原子力発電所言わずもがな、水力、風力の発電機も回せば熱を持つのです。
さらに現代人の生活を支えるために日々、大量に作られている物資。これらを作る機械もせっせと物資と同時に熱を吐き出している。
この地球という限られた空間で。
本当に二酸化炭素を排出しなければ温暖化は防げるのでしょうか?二酸化炭素の排出を抑えたり全てを回収できるかもしれませんが、一度熱に変わってしまったものは回収できないのです。人は豊かな生活をするためにせっせと地球に熱を垂れ流しているのです。それが少しずつ少しずつ地球を暖めいているのに気づかずに……
いや、本当はみんな薄々気づいているけど、どうしようもないから気づかないふりをしているのかもしれません。
知り合いの風の谷のじい様たちがいってました。火はたくさん使っちゃだめだと。
しかし、人々は一度手に入れた豊かな生活を捨てることができるのでしょうか。多分出来ない気がします……
果実はとても心配しているのです。
心配するけど、やはり生ぬるく生きていきたいので、開けてしまったパンドラの箱を見なかったことにして、そっと閉じるのでした。
お し ま い
2019/07/01 初稿
2019/07/02 最後のところ少し改稿
*1 赤外線
光の一つ。
光は電磁波の一種。電磁波とは電界と磁界の波のこと。
海の波といえばイメージしやすいか。波の高さが電界、磁界の強さと向き(かなりざっくり)
電磁波自体は波長(波の長さ)の長短で様々な種類があるが、便宜上の問題であり本質は同じもの。人の目で知覚できる波長帯を特に光と呼称している。光は色の区分で分類される。赤が波長が長く紫が波長が短い。赤より長い波長を赤外線。紫より短い波長を紫外線という。赤外線は水などに吸収されやすい。
*2 二酸化炭素
炭素一つと酸素二つの化合物。
生物由来のものを燃やすと発生します。
生物由来というのは、文字通り生き物或いは元生き物のこと。
例えば木は生き物。木から作られた紙は元生き物。石油と元は太古の生物か堆積してできたものと云われております。よって石油から作られた重油も軽油もガソリンもみんな仲間だ友達だってな調子で燃やせばバンバン出てきます。