自分で読む場合から考えてみた 読まれたい作者さまへ
注意! このエッセイはあくまでも最初に小説を投稿した時点から、小説を読まれるまでの行程までしか書いていません。
そして書いてある内容はPVを増やす方法論であって、ポイントやブクマを増やす方法ではありません。
最初に小説を読まれるところまで到達されても、内容が読者と好みが合わなければ
続けて読まれずに埋もれてしまうのがなろう小説のシステムになっています。
そこから這い上がることはまた別の手法になります。
自分で読む場合から考えてみました。
まず、自分の場合、小説の履歴欄から見て連載が更新されたものから読みます。
次になろうトップへ行き、自分のホームへ、ブクマで更新された作品を読みます。
まぁ、ここまでは別にどうでもいいですね。
では、ここからが本題。
なろうトップへ行きます。
ここから気分で変わる場合がありますが、ランキングへ飛ぶ、またはトップの新着の短編、完結作品、更新作品を見て、興味ひきそうなタイトルそしてジャンルものがあればそれを読みます。
ランキングから→日間・週間・月間などはその日の気分ですが、まず日間からかな。
①ジャンルを見ます。
②タイトルを見ます。
③興味引くものがあればクリックしてあらすじを読みます。
短編ならここから内容へ飛びますね。以下連載の場合。
④目次でサブタイトルを見ます。
⑤第一話から読みます。
⑥感想やレビューを読みます。が、これは作者ではどうにもできない要素です。
以上が私の読む場合の順番になります。
他の方だと異なるかもしれませんが、ジャンル→タイトル→あらすじは、まず見ると思います。
と、いうことで上から重要な順番になります。
内容を読んでもらうには以上の行程を経るわけです。
つまり関門です。
この関門を潜り抜けなければそもそも読まれないのです。
では順番にいきますか。
①ジャンル
適正なジャンルを選びましょう。
でもランキングに載るだけなら評価数が低くても、ランキングに載れるジャンルに入れるのも一つの手でもあります。
とはいえまったく畑違いを選ぶのはよろしくないでしょう。
ジャンル別の5位以内に入れれば、かなり影響があると思われます。
②タイトル
読まれるか読まれないか。ここで確実に取捨選択がされます。
誰かの興味を引くようなタイトルでないと、ほぼ埋もれます。
内容に自信があっても読まれなければ、その内容もわかってもらえません。
重要なので考えてつけましょう。
③あらすじ
内容を示す重要な要素です。
ここで興味を引けなければ読まれません。
ネタバレにならない程度に、興味を引くような要素を入れましょう。
日間何位に入った。週間何位に入った。などの要素も興味を引く一因にもなります。
自慢のように思われる場合もあるのでなんともいえませんが。
また、あらすじもあまりにも長すぎると読みません。
適切な長さにしましょう。
④サブタイトル
第1話 第2話 や 1 2 だけしか書いてないものと
第一話 〇〇〇 と内容が少しでも書いてあるものとどちらがいいかと言いますと、
読む立場でいえば、そういえば前どこまで読んだっけ?って場合は数字だと探すのに苦労します。
あと彩り的にもさみしいです。
そのためなんらかの文字をサブタイトルに入れるほうが、個人的にはいいかと思います。
ここで興味を引く場合もあるのでここも要チェック。
⑤第一話
導入部分です。掴みの部分になります。
ここで面白そうだと思ってもらえなければ、そっ閉じされます。
継続して読んでもらうために読者を引き込む内容をオススメします。
プロローグなら次の話を読まれる場合もあります。
連載ものなら数話分書いてあると読まれやすいかと思われます。
一話だけ投稿だと余程インパクトがなければ継続して読むには弱いかと。
あといくら画期的な設定を考えたと言っても、読者に理解してもらえなければ意味がありません。
まとめて一度にたくさん設定が出てきても読者には理解できません。
余程面白そうだと思われなければ流されてしまうでしょう。
設定は少しずつ小出しにして、読者に理解してもらえるような運びにすると良いかと思います。
または設定集などで別の作品または設定の話を作るのもありです。
まとめると
まず、ジャンルを適正に選び、タイトル! あらすじ! これが読まれるために最重要です!
あらすじまで突破してもらえれば話を読んでもらえます。
ただ第一話で読者の心を掴まないと継続して読んでもらえませんね。
作品を読まれたい作者様は、まずはこれらを心しておきましょう。
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次に中身に関して。
面白い、面白くない以前の文章の問題です。
以下の問題が多くあると、そちらが気になって、続きを読もうという気がなくなってしまいます。
1.ほぼ改行されてなくて、句読点も少なく、画面が文字で一杯になってごちゃっとしている。
2.誤字・脱字が多い。
3.視点がころころ変わり、誰の視点かわからない。
4.誰が何を言っているのかわからない。
5.同じ助詞が続く。または一文が長い。
6.気になる矛盾がある。
他にもあるかもしれませんが、私が思いつくのはこれぐらいです。
ただし、中身が圧倒的に面白い場合は、この問題があっても読まれます。
でも直した方がいいのは確実ではありますね。
これも順番にいきますか。
1 文字一杯でごちゃっとしている。
読みにくいです。
改行、句読点を適切に入れましょう。
どこまで文章にするか、どのくらいで改行するか、などはセンスや文章力も必要になりますね。
場面切り替えや視点切り替えなどは間になんらかの記号で区切る技法が良いでしょう。
他の文章の上手な方の作品を参考にしてください。
なお、スマホの場合は改行多めの方が読みやすいと思います。
2 誤字・脱字が多い。
誤字・脱字は作品が完成後に推敲すれば必ず直せます。
ですが、執筆画面やプレビューだと良かったのに実際投稿するとおかしく表示されている。
という場合もあるようです。
予約投稿の場合は難しいかもしれませんが、投稿後に一度読み返して直すと確実です。
更新速度との兼ね合いもあるかもしれませんが、それは作者の都合です。
良い作品にするために、または他人の評価を受けるために、できるかぎり少なくしましょう。
今は誤字報告もありますので、報告を受けたら素直に感謝しましょう。
3 誰の視点かわからない。
まず一つの話の中で、第一人称なのか、第三人称なのかはっきりしましょう。
統一しないと読みづらいです。
話の途中で視点を変更する場合は、変更することを明記しないとわかりづらいです。
視点変更の際には、 --- 誰々視点 --- などと明記しておくと読みやすいです。
または話ごとで視点を明記するのも良いかと思います。
サブタイトルに誰々視点と明記もアリ。
前書きに誰々視点ですと書いたりするのも、わかりやすくていいと思います。
4 誰が何を言っているのかわからない。
会話文が続くと、会話の発言に特徴がない限り、作者はわかっていても、読者はわかりません。
2人ぐらいならわかりますが、3人以上になるとわかりにくくなります。
各キャラのセリフに癖をつけてわかるようにする。
または、と誰々が言った。など地の文をつけて、
誰がどのセリフを言ったか、わかりやすくする必要があります。
とはいえ、発言と文章のテンポなどとの兼ね合いになるので、
そこは文章力を磨いてわかりやすくなるよう頑張りましょう。
5 同じ助詞が続く。または一文が長い。
普通に読みにくいです。
文章としては色んな表現を使った方が良いので、
同じ言葉はできるかぎり使わないようにしましょう。
例 世界の北の果ての黒の塔の最も上の方の敵。
おまえはどれだけ「の」が好きなんだ?という文章です。
訂 世界の北の果てにある、”黒の塔”の最上階に居る敵。
これでも文章はちょっとおかしいですが、上の文章よりはましですね。
助詞や表現は、同じものをできるだけ使わないようにしましょう。
目が疲れてしまいます。
一文が長すぎると読みにくいです。適切なところに句読点を入れ、分割しましょう。
6 気になる矛盾がある。
嫌いな食べ物だと言っていたのに何の説明もなく食べていたりとか。
死んだ人間が脈絡も理由もなくあっさり復活していたりとか。
コミュ障と紹介していたのに普通に会話してたりとか。
わかってて後でネタ晴らしやあえて矛盾に気が付かせるような話ならいいのですが、
ただの間違いや思い違いだと読者的に萎えてしまいます。
他にもあるかもしれません。
ですが、私が読むにあたって気になるところはこれぐらいですね。
内容ではなく、あくまで文章の問題なので直せると思います。
逆にこの問題で読まれないのは、それはそれで惜しいと思います。
投稿前に推敲すればきっと直せると思います。
以上、自分が読む場合から見た、読む作品を選択するまでの行程と、読んでから継続して読む気をなくすかもしれない文章の問題でした。
内容としては当たり前だろ? ということばかりですが、
意外とできていない作品も多いのです。
少しずつ直していくと良いと思いますし、自分が書く立場でも直していきたいと思います。
まぁ、読まれるまでたどり着いてもらったとしても、中身が一番大事なんですが。
以下、番外編です。
面白い感想を頂き、ネタが出たので、ちょっと補完のために書き加えます。
小説を食事処の食品の商品と例えてみます。
そうなると
タイトル=商品名
あらすじ=商品の紹介文、または商品サンプル
第一話=試食品
人気作家=ブランド、人気店
こんな感じになりますね。
お店としてはたくさんの方に来客して商品を食べてもらいたい。
では、どうすればいいのか。
宣伝が必要ですね。まずお店に売っていることを知ってもらわないといけません。
なろうトップはいわばチラシのようなものと考えてみるといいかもしれません。
そうなると目立つ必要がありますね。
商品だと値段が一番なんですが、まぁ、そうなると小説とは差異ができるのでここではそれは無視します。
どんな商品なのかがわかり、かつ、目を引くものがないとチラシの山に埋もれてしまいますね。
商品の紹介文で興味がわかなかったり、商品サンプルで美味しそうと思わなければ、スルーされます。
試食品が美味くなければ、そこで商品は食べてもらえません。
商売繁盛には工夫が必要ですね。
どんなターゲット層を狙うのか? 若年層なのか、壮年層なのか、男性向け? 女性向け? または万人に広いが浅く受けるものか? または狭いがコアな客を掴めるものか?
また、味にもそういう工夫がでてきますね。
食べづらいものは誰も好みません。食べやすいものが誰にも必要です。くどいものはみんな好きではないでしょう。まぁ、このくどさが良いという方もいるでしょうが。
味のこだわりも出てきますね。
さっぱりしたものか、こってりしたものか、ボリュームが軽いのか、重いのか。
歯ごたえが良いものなのか、硬くても噛めば噛むほど味があるものか。
あっさりした感触で、食べた後、爽快になるものか。
いつもちょっとだけ食べたい気分になるものか。たまにだけ食べたくなるものか。
食べ物に例えて見ましたが、なかなかに云い得て妙な感じです。
ご自分の小説にはどんな持ち味があるのか考えてみるのもいいかもしれませんね。
偉そうに上から目線でごめんなさい。
自分もできているとは胸を張って言えるほどではないので気を付けます。
※感想欄でゆり様よりこの小説の内容を補完するすばらしい感想をいただいております。
参考までにご覧になってください。