五話、各自の試練-虎side-
虎主軸の話
その日は、誰も居なかった・・・。
―とある道場―
そこそこの広さのある道場は朝日が窓から入ってくるほかは、時間が止まったように静止していたが道場には一人だけ居た。
そいつは道場のど真ん中に座禅を組み目を瞑っていた、体は小柄で髪は茶髪、淵なしのメガネを掛けている、この少年こそ東堂 虎だ。
トラは今は夏季休業のため実家の道場に帰っていた、朝一稽古として座禅を組み精神統一をしていた。
時刻は現在10時丁度、かれこれ数時間精神統一をしている。
するとトラはいきなり目を開き、自身の固有魔装である月光を一瞬で展開して居合切りの要領で横に一閃の光を放ち剣を振るう。
「こんなものか。」
トラはそう言い剣の実体化を解き道場を後にする。
トラの居た場所には体を真っ二つに切られたハエが転がっていた。
―東堂家道場―
すこし遅い朝食をとったトラは竹刀を振っていた、竹刀を振りながらあることを考えていた。
(一学期のランキングは俺のほうが勝っていたが、あいつはこの夏で必ず力を付けてくる。)
トラは心の中でそう言い竹刀をひたすら振った。
時間的にはまた数時間たった、トラは今度は立ったまま精神統一をしていた、トラの前には大きな丸太が立っている、しかっりと倒れないように固定してもう使わない道着を被せてある。
この状態を何十分続けただろうか、おそらく軽く20分は超えているはずだ。
トラは自身の精神状態が一番研ぎ澄まされた時に月光を横一文字に振るう。
丸太は道着と共に二つに切れた、トラが息を着くと道場の入り口から何かが飛んできた。
トラは反射的にそれを着かむと、ヒヤッとした感覚が手に広がった、それがスポーツドリンクだと分かり入り口を見る。
そこには一つの人影、全体的に小柄で右手を腰に付けて立っていた。
「鍛錬は終わったの。」
そういい近づいて来るのは幼馴染みであり同じ学校に通っている茨崎 綾香だ。
「綾香か何の用だ。」
トラはそういいスポーツドリンクに口を付ける。
「帰ってるて聞いたから顔を見に来たのよ。」
「そうか…。」
トラはそう呟き丸太を片付け始めた。
「ねぇ、ちゃんとお父さん達に挨拶したの?」
トラはそれを聞き一瞬動きを止めたが再び動き出す。
「関係ないだろ。」
綾香はそれを聞きそれ以上何も言わなかった。
丸太の片付けを終えてトラは道場の更衣室に居た。
更衣室から出てきたトラを綾香は待っていた、トラと共に家の縁側を歩いていると向かい側から一人の男が歩いてきた。
「帰って居たのか、虎。」
「あぁ、親父。」
この男がトラの父親である東堂 菊介だ。
「学園はどうだ、相変わらず如月のバカ息子どつるんでいるのか。まぁあいつには負けるなよ。」
「うるさい、俺の邪魔をするな。」
トラはそう言い自室に入って行った。
―虎自室―
「あんなこと言っていいの。」
綾香はそう言いトラのベットに座る。
「別にいい、あんなこと何時もの事だ。」
綾香は「ふぅーん」といい何か閃いたようにトラに詰め寄る
「な、なんだ。」
詰め寄られたトラは顔を少し赤くし言った。
「ねぇ、今度一緒に出掛けない、この前出来たデパートに行かない。」
一ヶ月程度投稿できずに申し訳ありません
これからは投稿が不安定になりますがどうか応援よろしくお願いします。
次回は今作のヒロイン、クーちゃんが出ます。
※2018/06/12 文の書き方変更 一部修正