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剣翼の三頭狼(ケルベロス)  作者: 諸星 乱
学園一年生編
6/9

五話、各自の試練-怜斗side-

 今回は怜斗の夏休み特訓です。

 その日は、空が真っ蒼だった・・・。


―???―

 あたりには木が生い茂っており、セミの鳴き声が所々からしていた。

 その中で一つの人影が木々の間を飛び回っていた、その人影は自身が通った後に光のラインを残し木の枝を伝いさらに奥へ進んでいく。

 進んで行った先には、灰色の小汚い鳥居が立っていた、人影は木から飛び降りて背中から光の翼を広げて猛スピードで鳥居をくぐった。

 鳥居の横に麦わら帽子を被り車椅子に座る少女が手に持っているストップウォッチを止めて叫ぶ。


「20分です。」


 車椅子に座っている少女は黒髪パッツンで後ろに小さく髪をまとめていて、少女のはずなのに何処か大人びていた。


「20分か…まだまだだな。」


 そう言い少女と同じ色の黒髪をした黒シャツを着た少年と青年の間位の男が歩みよって来た。


「お疲れ様です、レイ兄さん。」


 少女はそう言い飲み物を渡した。


 飲み物を貰ったこの人物は聖マギアナ学園魔導科一年生の如月(きさらぎ) 怜斗(れいと)だ、そして車椅

子に座っているこの少女は怜斗の妹である如月 羽衣(うい)だ。

 今は真夏もここぞとばかりに猛威を振るう八月、怜斗は夏休みを利用し地元に帰郷していた、今は妹である羽衣と近くの山に行き自身の魔法の鍛錬をしていた。


「そろそろ休憩の時間です。」


 羽衣はそう言い車椅子を動かし怜斗に近づく。


「あぁ、そうだな。」


 怜斗も魔装をしまい鳥居の石段に腰を下ろした。


「しかし驚いたよ、いきなり特訓だていって家飛び出すんだもん。」


 羽衣は自分のピンクの水筒に口を付けていった。


「それは悪かったな、学園で思い知らされたよ、固有魔装の相性と戦術の大切さを。」


 そういい怜斗は拳を強く握る。


「ふ~ん。」


 羽衣はそういい怜斗を見つめる。


「とりあえず体には大切にしてね…もう私の実の家族はレイ兄さんだけだから。」


「あぁ。」


 怜斗は短く言い、立ち上がる。


「そろそろ、再開するか。」


 結局この日は、夕方まで特訓しそこで怜斗の魔力が限界を迎えた。


「レイ兄さん…大丈夫。」


 羽衣が心配そうに聞くと怜斗は軽く「大丈夫大丈夫」と言い羽衣の車椅子を押す。

 羽衣は昔魔導犯罪者が家に襲撃しに来た時に両親を殺されたショックで足の筋肉が動かなくなってしまったのだ。


「どうだ最近、学校とか。」


 怜斗は羽衣にきき羽衣は楽しそうに友達の事や学校の事を話た。


「それでね、その子がプールに落ちて面白かったの。」


 羽衣の話が佳境に入り、家が見えてきた。



―如月邸―

 怜斗達の家は両親の居たころのまま残してある、当時は取り壊しの話もあったが怜斗と羽衣、そして親戚の叔母さんが怜斗達に加担し取り壊しの話を消すことができた。


美都(みと)さんは、いつ頃帰ってくるんだっけ。」


 怜斗が冷蔵庫をあさりながら聞いた。


「多分来週かな。」


 羽衣は食器を並べながら言う。


「来週か、まぁあの人にも世話になってるし、この機会にゆっくりして欲しいよな。」


 怜斗達の父方の妹である如月(きさらぎ) 美都(みと)は怜斗達の両親が亡くなった後の身元引受人になり、怜斗が学園入学後は羽衣の世話をしてくれている。


「そうだね、今はレイ兄さんも居るしね。」


 そう言い羽衣は自分の座高でも届く位置のキッチンにつき怜斗と並び夕食の準備をしていた。



―如月家脱衣所―

 夕食を済ませ怜斗は風呂に入ろうとすると羽衣に呼び止められた。


「そう言われても俺にも出来ないことがある。」


 怜斗は少しうろたえて言うが、羽衣は一向に引かない。


「お願いよ。」


「だから無理だ、お前今何歳だよ。」


「13歳。」


「中二にもなって何言ってやがる。」


 怜斗と羽衣はそう言う言い合いをして一向に両者とも引かない。


「だから…」


 羽衣が言葉をためて言った。


「一緒にお風呂に入ってよ~。」


 羽衣の顔は真っ赤になっていた。


「いいか、俺たちは兄妹だ、いくらお前の頼みでもなぁ。」


 怜斗がそう言うが、羽衣も引かない。


「だって今日は汗かいたし…それにレイ兄さんの特訓に付き合ったんだからさ……私の頼みも聞いてよ。」


 羽衣の顔がさらに真っ赤になり、怜斗も困惑する。


「たしかに特訓に付き合ってくれたのは礼を言うが、それとこれは話が別だ。」


「だってこの足じゃ一人で入れないもの。」


 怜斗はその事に築き少し考えて言った。


「少し待ってろ、お湯沸かして体噴いてやるから。」


 そう言い怜斗は台所に向かう。


「でもお風呂に…。」


 羽衣も諦めない。


「風呂以外に何でもいう事聞いてやるから。」


 怜斗はそう言い熱いお湯を沸かし始める。


「なら今度、お買い物に付き合って下さいね。」


 羽衣はニッコリと笑う。


「分かったよ…どこ行く。」


 怜斗が聞くと羽衣は答える。


「この前出来た、デパートにしましょう。」


 怜斗はその言葉に一瞬固まり「あ、あぁ。」と答えた。


 今回も読んでいただきありがとうございます。

 今回も投稿が遅れて申し訳ございません、今回は二学期に向けて特訓の話です。

 個人的に頑張ったのは妹です、やはり妄想だけだは限界ありますね。

 次回はトラの特訓の話です。

 ※2018/06/12 文の書き方変更 一部修正

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