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“偽天使転生”~社畜編集者の異世界成り上がり録~  作者: 林集一
聖の章 EX編 都市国家郡と祈りの道Ⅱ
102/152

『偽天使転生』――“ユータナカ”――

100部分突破のおまけ1


◇ ◇ 以上前書き ◇ ◇

 魔法剣士のユータナカ、実は強かった。


 彼はグルグル軍が壊滅する前、百人隊長にこそなれなかったが十人隊長としては最も強い位置にいた。そんな感じでけっこー強い立場のユータナカだが、彼が百人隊長に選ばれなかった理由はその特殊な魔導具を使った戦闘スタイルに問題があったからだった。


 彼が使う魔導具は2つ。


 まず、1つ目は炎の力を宿した長剣フランベルジュ。それはMP消費を必要としない魔導具となっており、振り回すと剣が熱を帯び、剣身に衝撃が加われば切っ先から火花が飛ぶ力を有していた。


 その熱を帯びた剣に更に炎を纏う魔法剣“火剣撃ファイオ”を唱える事により、剣だけでは受けきれない程の燃え盛る炎を剣に纏わせる事が出来る。彼は剣をすり抜ける炎でダメージを与える剣技を使う事によりその強さを証明していた。それを抑えられるのは同じく魔法の力を使うか、魔導具を使うかしかない。


 だがユータナカはそれだけではなく、その上位魔法である“火炎剣撃エクスファイオ”迄も使いこなしていた。その威力は炎だけでも武装していない人間なら真っ二つになり、甲冑を纏っていても重傷の火傷を負わせる威力を持っていた。



 そして、彼はもう1つの魔導具を使っているのだが、それが彼を百人隊長になる事を遠ざけている物だった。


 ――“イカサマダイス”。これは“サイコロ”の持つ、①の目の方向に周囲から集めた力を放出すると言うシンボルの力を利用した魔導具だった。ユータナカはこの“イカサマダイス”をばら撒いて、自身に向かっている①の目の数だけMPを回復し続ける事が出来るチート状態になる事が出来る。


 逆に他の目が出た場合は吸い取られる事となるが、“イカサマダイス”は文字通りイカサマがされており、95%以上の確率で①の面がユータナカの方を向く様に出来ている。


 ユータナカはこれを100~200個程同時に運用する。


 しかし、ユータナカ自身が動いて、周囲にある“イカサマダイス”の①以外の目が向いている方向に足を踏み入れたならば、その逆転効果は計り知れない。その際はサイコロ蹴る等して転がさせさえすれば自動的にユータナカの方を95%以上の確率で向く様に出来ているので、そう対処するしかない。


 ともあれ、使い所が限られるのだ。彼は強さこそずば抜けていたが、臨機応変な立ち回りを求められる百人隊長には向いていなかった。


 だが、今回の南門に追い詰められた王様の護衛の様に、1ヶ所に留まる戦いでは無類の強さを誇る。負傷して消耗しては居たものの十人隊長ながらも、氷結の長剣(フロストロングソード)を装備した七百人隊長をも退ける健闘を見せた。


 彼は今後王となって“研究だけではない魔法都市グルグル”を作るべく頑張ると言っていた。是非とも頑張って貰いたい。


 俺が「頑張れよ」と言ったら、「先ずは仲間の血を吸ったゴブリンの死体()でマンドラゴラを栽培します。彼等の血は1滴たりとも無駄にしません」と言った。


 それを聞いた俺は魔法都市グルグルが“研究だけではない”状態になるのはまだまだ先になると思った。


 ――コーディ山田 著作『偽天使天使』聖の章“ユータナカ”より抜粋――

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