家族編②~新しい家族が抱えるもの~
上手いことかけなかった話ですがどうぞ!
なにか違和感のある妹(仮)が家に来た次の日、部活を休み(光風に電話した、怒られた。)町にある遊園地に妹と行くことになった(光風が付いて来ることに決まった)。ちょっと待て、今なんかおかしくなかったか?
整理しよう。
妹が来た←個人的にはおかしいが、まあセーフ
↓
親に妹(仮)と遊園地に行かされる予定ができる←セーフ
↓
部活を休む←大セーフ
↓
遊園地に光風が付いてくる←ダウト!
光風に初めてダウトを言えたぞ。つか、着ぐるみの仕事無いのかよ。光風によると「連絡が来てもどうせ遊園地からだから大丈夫よ。そんなこともわからない?」らしいのだが。仕事が来たら、ぶん殴ってやる、絶対に。
一応説明するとこんな会話があった。
「悪い、今日も部活休むわ」
「理由は?」
「ちょっとな…」
「正確に」
「え、えーとインフルエンザにかかって…」
「インフルエンザはさすがに季節外れでしょう。で?」
「じ、実は高熱が出たからインフルエンザだと思って医者に行ったらただの風邪で、医者もインフルエンザかと思ってたんだけど…」
「わかった、わかった。風邪じゃないことはわかった。本当の理由は?」
「お、教えないぞ!」
「理由は?」
「お、お、教えるものか!」
「りーゆーうは?」
「ひゃい、分かりまちた!説明しゅるから、怒らにゃいで!」
「で?理由は?あとキモい。」
「えーと、かくかくしかじか………」
と、昨日のことを説明した。妹(仮)が何かおかしいことまでもだ。すると、
「部長権限を使って付いていく!」
「おい、公私混同だぞ!」
「あら、部員の士気を下げないようにするのは部長の役目だけど?」
「……、わかったよ、じゃあ9時に俺んちの前でな」
「いいのか?」
「しかたねえだろうが」
「わかった。ではまた」
ここで一つ俺はウルトラミスをしていた。親も遊園地に行くことを忘れていたのだ。
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「おにーちゃんそろそろいくよー」
「仁ー。いくわよー?」
「えっ?母さんバイトは?」
「今日は休むわよ、早くきなさいよー」
ま、まずい。困ったことになったぞ。母親も来るなど思ってもみなかった。ヤバい光風のことをどう説明しよう。
「あらあら?仁ー?女の子が家の前にいるよー?」
見つかった。ヤバいヤバいヤバい。
「すみません、平野くんのお母さまでしょうか?」
「はい、そうですけど?」
「いまから、人?……仁くんと一緒に遊園地に行くことになってるんですけど?」
想像しうるなかで一番最悪な展開だ。しれっとバカにされたことすら気にならない。
「あら、そうでしたか、ちょっと待っててくださいね、弓ちゃんも待っててね」
という親の声が聞こえこちらに親がくる気配がする。
「仁も成長したなー。そっかーもう高校1年生だもんねー。」
えっ、何に対していってんの?なにか間違ってない?
「わかった。私の分のチケット代あの子にあげていいから、あの子といっといで!」
「えっ?」
「あっ、ちゃんと弓ちゃんの面倒もみてあげてねー」
母親はそう言うとお金を俺に渡し部屋のなかにはいっていった。ということで、遊園地には、光風と妹(仮)と行くことになったのだった。どうしてこうなった!
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「へぇー、遊園地ってこんなんだったんだ」
町の遊園地、しかも歩いて30分位のところと言うからショボいやつかと思っていたのだが以外としっかりしていた。ジェットコースターとか超落ちてる。俺のテンションの下がり方位には落ちてるな。意外と遠いぞここ。
「お兄ちゃん行ったことないんですかー?」
「いや、大昔に一回だけある。ただ人混みに酔ってすぐ吐いてしまったな。だからかわからんがよく覚えとらん」
「嫌な思い出だな」
「うるせえ、チケット買ってくる」
「私も行くわ」
「でも、そこのが」
「そこのって言わないでくださいよー。しかも、もう小5ですよ。待っとけますって!」
「わかった。じゃあ買ってくる。」
「いってらっしゃーい」
しばらくして、妹(仮)から離れたとき、光風がぽつりと呟いた。
「あの子、お前が言ったように違和感があるわね…」
「ああ、言動の一つ一つに演技が混ざってる。とくにお兄ちゃんって言うときとかはひどいぞ」
「なんか、あったのかもしれないな。お前はどうするんだ?」
「どうするとは?」
「いや、違和感の根本を突き止めるかってことだよ」
「ああ、そういうことか。それはきまってる、もちろんなにもしない」
「なぜ?」
光風が信じられないって顔でみてくる。
「まあ、一番の理由はめんどくさいってことだが他の理由もある」
「例えば?」
「あのタイプは調べて悪化するかもしれんだろ」
そう、あざとく演じている人に対してわざわざ改善しろという必要はない。合わせてやるのが一番だ。
「まぁ、俺が家で暮らしにくくなったら調べるよ」
「お前がそれでいいならいいよ、まぁその時は私も手伝ってやるよ」
なんか、いらないお節介を押し付けられた気もするが、単純に感謝した。だって、あれだぜ、ちょっと前の俺だったらそもそも誰とも話してなかったよ。なんか言ってて悲しい。
と、なぜか光風とでさえほのぼのとした雰囲気をつくっていた。なにかが起こるフラグである。
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チケットを買って帰ったときには、妹(仮)は居なかった。辺りを探してもいない。
「おい、いないぞ!」
「落ち着け、私はこの辺探すからお前は来た方を探せ」
「りょ、了解」
完全に主導権は、なくなっていた。が、そんなことを気にしている場合ではない。急いで探さねば…
「ちっ、待っとけるっていったのかは何処のどいつだよ」
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来た方を探していると、光風から電話がきた。
「いたか?」
「いない」
「こっちも見当たらないぞ」
「なら、お前は一回家まで戻れ!遊園地の回りは私が探しておく」
「わかった」
ということで家の方に走り出した。
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「いたか?こっちには、いない」
「おい、家にもいなかったぞ!しかも、母親もどっか行ってて協力要請できない」
「もっと、家の回りを探せ!家の回りの公園とか図書館とか学校が一番いる可能性が高い!私も今からそっちへ向かう!」
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家の回りの公園にきた。すると、光風の読み通り少女がジャングルジムの上にいた。ぱんつ見えてるし。
「おい、なんでそんなとこいるんだよ?」
「あれあれ?なんで探しに来たんですか?彼女さんとデートするんじゃなかったんですか?わざわざ邪魔かと思ってそっと帰ってきたのに…」
「おい、あれは彼女じゃねえぞ」
「ああ、そうでしたか、余計なお世話だったでしたね。まあ勝手に帰ってしまってすいませんでした」
「ああ、まあ見つかったからよかったけどな、次からは何か言えよ。…俺はちょっと行くとこできたから、先帰っといてくれ」
「了解です!」
といって、妹(仮)は去っていった。それを見て俺はとりあえず電話をかけた。
「もしもし、光風だけど」
「ああ、見つかったぞ 」
「それはよかった」
「ありがとな、探してくれて」
「べ、別にお前が慌ててたからしただけだ!」
「そんな俺慌ててたか?」
「ああ、慌ててたな。超慌ててた、慌てすぎてキモかったぐらいだ」
「そこまで言いますか…」
「まあ見つかったんならよかった。じゃあな」
「ああ、また明日」
まだ、電話をかけるべき所はある。次はそこにかけた。
「もしもし、シルビア園ですが」
と、聞いたことのある声が聞こえた。川西だ、なら都合がよい。
「あ、先生ですか。平野です」
「おお、どうした?」
「あの、うちにきたあr……弓ちゃんのことについて質問があるんですけど…」
「おう、なにが聞きたい?」
「先生から見てあいつはどんな感じでしたか?」
「とにかく明るかったな。しかも裏表がない明るさだったな」
「……、そうですか。では」
「おい、なんかあったのか?おい、おi……ツーツー」
川西がなんかいっていたが無視してきった。というか、そんな余裕がなかった。
裏表がないがない明るさだと…。妹(仮)はそんな感じはないだろう。むしろ裏が見えている明るさだ。さすがにあれを感じ取れない人はいないだろう。ということは、妹(仮)のあの態度はうちに来てからということになる。
そもそもシルビア園に電話をかけた理由、それはジャングルジムで話した時の妹(仮)の態度だった。
その時妹(仮)は
泣いていたのだ
これを書いているときに自分の文章力の無さを痛感しました…。精進するので次も読んでください!お願いします!