表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/13

部活編③~部活をしよう~

ついに、トランプ部である理由が分かる第4話、さぁどうぞ!

 限定入部から一週間後、トランプ研究会が何故トランプをやるかという理由、あとなぜ夏休み(・・・)限定入部に川西先生がしたのの理由がわかった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 その日もトランプ研究会ではトランプをしていた。トランプをするだけの部活なのになぜか、夏休みでも日曜日ふくめ毎日活動しているのだ。ちなみに、夏休み最初の日俺がさぼって家にいると光風が家までやってきた。俺は兄弟がいないし、父親は行方不明(・・・・)(しかも、養育費だけは送られてくる)なため、母親しか家にはいない。その母親も、その日は商店街でのバイトがあるだのなんだので家にいなかったから、よかったものの、もし家族が家にいたらからかわれて、家にさえ居場所がなくなっていたかもしれない。色々な意味で俺を追い詰める光風さんは、死刑になってもいいと思います。はい。と、この一週間を思いかえしていると目の前にカードが配られた。今日はババ抜きをやるらしい。まあ、今日も部活(?)がんばりますか。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 「平野くん、よわいねー、ジョーカーが来たときすぐ顔に出てるよー♪」

「うるせえ、でも別にババ抜きなら顔に出ても問題ねえだろ」

「私にジョーカー引かれたときもほっとした顔するから、私には問題あるわ」

 わーい、ちっちゃいことでも光風さんにダメージを与えられたよー♪うーれしいーな♪…って俺どうかしちまったの、病院いくべき?

 とかと自分の人生について、割と真剣に考えていると光風の携帯がなった。

「わるいわね、でるわ」

「わかったよー♪」

「はやく、話終わらせてね。早く続きしたいからっ♪」

 やはり、黒川はトランプに関わるときだけキャラがかわる。

「はい、光風です。………、はい、はい、……商店街のアーケード前ですね。分かりました。人数もちゃんと揃っているので大丈夫です。……、わかってます動きは大袈裟にですよね。分かりました、すぐ向かいます。」

 動きは大袈裟に?何の話?俺の小学校時代の身ぶり手振りの多さ?その時は身ぶり手振りが多いやつが人気者だったから、やってみたらきもがられたぞ、確か俺はそのとき差別についてまなんだはずだ。

 と回想していると、光風が部屋の外にでた。そして、ごみをもってきた。そう、入部初日にみたあれである。

「それ、なんなんだ?」

「あとで説明するわ、いったんお前は出ていって」

といわれ、すごすご俺は外に出ていった。すると、中でガチャガチャする音が聞こえる。ほんとうになんなんだ?

 しばらくすると、滝山が、「もーいーよ♪」といったので、なかに入った。

……

………

…………

「失礼しましたー」

「おい、お前。さらっと出ていくな」

 だって、仕方ないでしょ。だって、部屋のなかには、よくわからん着ぐるみが、3匹もいるんだぜ。なんのいやがらせだよ。

「いまから、説明するわ。」

微妙にくぐもった声で光風がはなしはじめた。

「前にいったわよね。トランプ研究会には第二形態があると、」

 ああ、確かに言いましたね、でもこれとなんの関係があるんだ?

「これはその第二形態よ。この着ぐるみよく見てみて、何かににてない?」

「はぁ?ただ、変な物体なだけだろ」

「ありゃりゃ?、平野仁くんの貧弱の脳ミソではわかんなかったかーwww」

 こんの、くそ女~~!ほんとに俺の前から消えてほしい。絶対に当ててやると思い、もう一回3人を見返すと、きづいた。

「あれっ?滝山のってもしかして、クローバー型?」

「そーだよー♪」

「つまり、これってトランプをかたどってる?」

「せーかい♪」

「でも、スペード足りてなくね?」

 そう、よくみると滝山はクローバー、黒川はハート、光風はダイヤをあしらったものをきているのだが、スペードがたりていなかったのだ。

 と思ったときに、嫌な予感とともにこの一週間がつながった気がした。

「も、もしかしてだけど、俺がスペード分着るのか?」

「ん?それ以外になんかあるの?」

「ないです」

 やっぱり、そうかー。死にたくなってきちゃったなー。

「ちなみに、和がきてるのはダイヤちゃん、儚がきてるのは鳩ぽっぽ、私のは、黒羽さんっていうのよ。スペードはスぺドくんね。」

「なんだ?その微妙なネーミングセンス」

「うるさい、気にするな!」

 どうも、光風が付けたらしい。ネーミングセンス無さすぎだろ。と思ううちに一つ気付いた。

「黒川って、着ぐるみきて外に出て人とふれあうとか大丈夫なのか?」

「あっ、はい。着ぐるみのなかだと大丈夫なんです。」

「ふーん」

「そういえば、一ついいわすれていたわ。スペドくんは、この中で一番人気だから、人が一杯あつまるわ。頑張ってね」

「いや、まだ着るなんていってねえーーー」

「諦めも大事ですよ。」

 黒川の優しい声を聞いて俺は察した。これ、着なかったら、殺される。

「わかったから、部屋から出ていってください」

「わかったー♪」

「逃げるなよ」

 あきらめて、スペドくんとやらの中の人になることにした。

「……、なか暑い」


読んでくださりありがとうございました!また、すぐに更新しようと思うので、よろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ