部活編②~部員をしろう~
今度こそメインキャラ出ます!
川西先生に首根っこをつかまれ、東館、文化部長屋まできた。そういえば、この学校の配置は説明してなかったな。よし、説明しよう。この学校、緑山高校はそれぞれ3階建ての東館、本館、西館の3つの校舎からできている。そして、東館には文化部の部室があり、西館には、パソコン室や美術室、多目的室などがある。そして本館には、教室と職員室があり、東館のそのまた東に広い校庭がある。これが緑山高校の校舎の配置だ。
などと、主人公の特権、【頭のなかでの説明】をしていると、一つの部屋のまえで先生がとまった。トランプ研究会はここかと思いまえをみると、凄いことになっていた。
「帰っていいですか?」
「罰ゲームだぞ、帰っていいはずないだろう。」
「罰ゲームで、物置の片付けをやれなんてきいてません。」
そう、その部屋のまえは凄い散らかっていた。というより、ごみ屋敷だ。
「まぁ、確かに君の言いたいこともわかる。だが、中はそれなりに綺麗だぞ。」
とその部屋のドアを開けようとした。ってちょっとまったーー!
「ちょ、ちょっと待ってくださいよ」
「なんでだ?」
「いや、心の準備とかしたいじゃないですか。」
「君の心なんて私には関係ない」
といって、ドアをひらきおれを部屋の中に放り投げた。いや言葉の綾とかじゃなくてほんとに。どんだけ、筋肉あるんだよこの人、俺の体重ふつうぐらいにはあるぞ。
なんてことを思いつつ顔をあげたら、わりかし綺麗な部屋があった。そして、目を丸くするポニーテールの女子一人、動じず、ニコニコしているショートヘアーの女子一人、あとあるのは、毛布にくるまれた、ようわからんもの一個。ん?毛布の中のものが動いたぞ!?
などと部屋の中を見回していると、ポニーテールが口を開いた。
「それは誰ですか?また、生徒にコーヒー飲ませにきたなら帰ってくださいよ」
「コーヒー飲ませるのは、授業ねてた不届き者だけだよ。これは新入部員だ。」
おい、二人とも自然な感じでそれとかこれとかいうなよ。死んじゃうよ、俺。ぼっちなんか、すぐ死んじゃおうとするから気をつけてあつかえよ。
「私はこれから会議がある。ではな、」
「いや、先生まだ話は終わってません。…いってしまったわ」
しばらくドアの方をみていたが、こっちに向きなおした。そして、
「新入部員なら、入部届けをかきなさい」
「いや、新入部員じゃねえよ。ノルマシステムの罰ゲームで夏休み中の期間限定入部だよ。」
「入部届けに、氏名、クラス、住所、電話番号、メールアドレスをかけ」
「人の話をきけよ、おい」
「光風さんにそんなこと言ってもしかたないよー。思い込んだらそのままだからねー♪」
おい、そこのショートヘアー、ナチュラルに人の悪口言うなよ。
「まぁ、期間限定でも入部は入部だから、書くけどよ」
俺が書いたものをみて、何故か怪訝そうな顔をしている。
「なんだよ?」
「いや、私も1-3だけど、こんな名前の生徒みたことない」
「ううん、いるよー1-3にー。あれだよあれー、いつも端っこでーぼーっと窓の外みてるひとだよー♪」
ふわふわけいじょしせいとのあくいのないわるぐちこうげき ひらのじんのきゅうしょにあたった! ひらのじんはたおれた。と、現実逃避をしなければならないくらい、俺の突っ込んではいけない所に言葉を当てた、ふわふわ系は要注意だ。できれば、近寄りたくない。
「いなかったような気がするけど、まぁいいわ、私は光風瑠」
「ボクはー、滝山和だよー、よろしくねー♪」
あれ?あと、一人部員がいるはずなんだが、誰だろう?
「あと、そこにいる毛布かぶっているのが、黒川儚よ。ほら、儚、自己紹介しなさい」
すると、毛布をかぶっていて未確認の物体から、色の白い顔が出てきた。
「わ、わたしは、く、黒川は、は、は、儚です。よ、よ、よ、よろしくお願いします」
「こ、こちらこそ」
なんか俺までどもっちまったよ、俺はぼっちだけどコミュ障じゃねえだけどなあ。しかも、光風は「なに、こいつきも」みたいな顔してるし、
「て、てかトランプ研究会なのになんでトランプしてないんだ?」
「いまからしようとおもっていたのよ。いまからダウトするけど、やる?」
「いや、俺部員だし…」
つい5分前入ったばっかりだけどな!
「わかったわ、ほら儚やるわよ」
すると、毛布の中から、黒川がでてきた。そして、
「トっランプ♪トっランプ♪」
といった。いやいやいやいやいやいやいやいや、キャラかわってるし、おかしいだろ。なんでトランプする時だけキャラかわるんだよ!買い物で世界は救えるけどトランプで世界救えねえだろ。しかも、ちょっとどころか、めっちゃ可愛かったじゃねえか
「ボクもやるー、くるねっ♪」
そして、カードがくばられた。そして、手札をみると、凄いことになっていた。
俺の手札:1.1.1.2.2.2.9.9.8.8.8.8.ジョーカー
なんで大富豪じゃないんだよ!!てか、繰んの下手すぎるだろ!
「ルールは大丈夫だよねー?」
「ああ、ジョーカーはなに扱いだ?」
「もちろんマルチだよー、ほかになんかあるー?」
確かにないが、なんかムカつくなあ、なんなんだろうこの気持ちは?一つわかんのは、恋じゃないってことくらいだな、てかこんだけ周りに女子がいるのに、ここまでドキドキしないのは凄いな、俺ってもしかして聖人?
「じゃー、やろうかー♪私からでいーい?」
「いいわよ」
「いいです」
「いi「じゃあ、いちー♪」
おい、光風と黒川の返事は聞くのになんで俺のはきかねえんだよ。別になれてるからいいけどよ、ちょっと泣きたくなっちゃたじゃねえかよ!
かくして、順番は滝山➡黒川➡光風➡俺ときまった。
「2?」と黒川。
「3」と光風。
やべえ俺4もってねえや、嘘つくのは気が引けるがつかざるをえないか。
もってた1を出しつつ、「4」と俺。
「「「ダウト」」」と他の3人、
ちょっと待ってくださいよ皆さーん、俺ってそんな顔に出てますかー?しかも皆さん全員嘘ついてるじゃ、ないですかー?
こんな風に俺がほかの3人からフルボッコにされ、ダウトは終わった。
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「楽しかったねー♪」
「いや、全然楽しくなかったし」
「お前、弱かったもんな」
「弱すぎです。」
あの、光風さん、もうお前よばわりしてますよー?そして、黒川さんも、ナチュラルにばかにすんのやめてくださーい。俺、うっかり死んじゃいますよー?
「そ、そういえばあの部室のまえのごみはなんなんだ?」
「あれはごみじゃないよー♪」
「じゃあ、なんだあれ」
「トランプ部が第二形態になるためのものだ」
「第二形態?」
「内緒です。」
「まあ、なんでここが麻雀とかウノ部じゃないかって理由かな」
「えっ?トランプ好きだから、じゃねえの?」
「秘密だよー♪」
トランプ部の第二形態を知るのは一週間後だった。