花びら
花びら舞い上がり
視線の先は空の青
下は花びらの
花びらだったものの
成れの果てが
上がれば落ちる
落ちれば踏まれる
千切れて朽ちて
消えていく
それでも一年経てば
見事な返り咲き
他を圧倒する絢爛みせる
落ちても嘆くな
踏まれても憐れむな
再びの開花は訪れる
長い月日寒さに震え
暑さに耐えて
自らできることに
精一杯を捧げて
もうだめだ!と
心身ともに叫ぶとき
花は咲く
人もきっと
花びらはふわりと
ささやく
あきらめ、の言葉を
胸の奥にしまって
再び、の一歩を踏み出した