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あいいろのそら  作者: 逸見真希
一章 親友
7/73

5 強く、美しく…

本日2話目

 「…なぁ、ホントに初心者なのか?」


思わず、聖夜はため息をこぼした。

あの後軽く準備運動をした後、二人は一礼をして剣を交えはじめた。

葵の竹刀の持ち方は滅茶苦茶で、構えも回りが呆れるほどだった。

しかし、剣を握り動き出した葵は…とても、美しかった。


「初心者やで?見てたやん。」

「まぁ、そうだけど…」


それはとても、剣道とは呼べるものではなかった。

剣道のルールからは全く外れたハチャメチャな動き、それでも確かに、葵は強かった。


「部長に勝っちゃったし。」

「あれは、あの人が油断してたからやろ?それにあんなん、剣道の試合やったらこっちの反則負けやないか。」

「あー…それはそうかも。でも…」


試合には負けても、これがもし、実戦だったら…

そんなことを考えて、聖夜は頭を振った。


「何馬鹿なこと考えてんだ?俺。」

「んー?どないした?」

「や、別に…。」

「……剣道は、ホンマに初めてなんよ?ただ…剣は、持ったことあるさかい…やから…」


葵の真剣な顔に…聖夜は、しばらく目をそらすことができなかった。


「…あの…それって…どういう…?」

「……なんやと思う?」

「…………。」


聖夜も、戸惑いを隠すことができない。


「……さぁて、姫さんたちを迎えに行こうか。」

「…は?」

「どうせ、今日の帰りも約束してんねんろ?」

「あ…まぁ、そうだけど…。」

「ほんなら行こか~。」


さっきの話なんかなかったみたいに明るい調子で言う葵。

話をそらされた気はしたが、聖夜はそれ以上何も言えなかった。



,

1日で2話更新の時は、1話の文字数が少ないことが多いですが、ページタイトルが変わるところで区切ってます。

一日にあった出来事が多いと、更新話数が増える感じ?

そして、時間経過が長いとその分次回更新まで間が空きます。

次話更新⇒4月26日

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