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9/11

end.1 愛

PVが200を超えました...


感謝、感謝です!!




それでは、まずは一パターン目をお楽しみ下さい。

彼女はベッドに突っ伏して泣いていた。


愛する彼が病気で死んだ。

あぁ、もう二度と聞くことの無い彼の声。

彼はせめて手紙という形で、何かを伝えようとしているのだろう。


だがそれは完全に読み解くことは出来なかった。

リーシャは自分に手紙を残してくれたのに、何故彼が死んだのかまでは分からなかった。


頭の中に叩き込まれた"病死"と言う情報を、彼女は疑う余地もない。


その時ローザがエレーナを訪れた。「エレーナちゃん」

「何?」「エレーナちゃんに伝えなきゃいけないことがあるの」


彼女は話し始めた。リーシャが彼女に残した言葉を。

「"ペンダントはお守りのつもりだった。

君がもし一人で淋しいのならそれを見て、君には僕がついていることを感じて欲しかった。

でもそれは間違っていたのかもしれない。

…もし君がいつか、誰かを愛する日が来たらその時は僕を忘れて欲しい"って。それと"手紙の内容は気にしないで"とも言っていたわ。

その手紙を捨てる前に、それが出来なくなったからそう言い残したみたいね」


「そう…分かった」でも彼女は、リーシャの他に誰も愛せないと思った。


それから彼女は努力を重ね、科学者としての夢を叶える。

彼女が発表した論文のお陰で、沢山の人々の命が助かった。


しかし彼女は本当の幸せを掴めなかった。

その中に不幸という痛みと苦しみを抱えていた。


「せめて、子供がいたら良かったんだけどね…」

何故か、出来なかった。

これもまた、神の啓示か。

リーシャが自らの生命(いのち)を絶ったことに対する戒めだとは、彼女は気付いていない。


そして最後に彼女は、一人寂しい人生を終えた。

生命(いのち)の重さと強さを知り、その渦に飲み込まれて。


あの...十分暗い終わり方にも見えますが。




これでも、まだマシな方なんです。...すいません。

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